がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

Everolimus (RAD001) 進行腎臓癌

2008-03-03 | 腎臓癌・膀胱癌
過去の治療に奏効しなかった進行性腎細胞癌(RCC)患者に対するeverolimus (RAD001)対プラセボ の第3相臨床試験の中間解析の結果、有意な無進行生存率が得られたために、この試験は中断され、プラセボ群の患者にも投与されることとなった。この試験には12カ国から400人の患者が参加していた。現在有効な治療選択肢のないこの患者の必要性を埋めるものになるとみられる。
Everolimus(エベロリムス)は1日1錠服用の経口薬で、腫瘍細胞分裂と血管新生の中枢レギュレーターであるmTORタンパクを阻害する。対象はネクサバール、スーテント、などの治療に奏効しなかった患者で、アバスチンとインターフェロンの治療を受けた患者は許可された。神経内分泌腫瘍、リンパ腫、他、結節硬化症などで評価中である。
副作用は管理可能で、口内炎、高血中脂質、高血糖、発疹など。
RECORD-1試験はランダム化、二重盲検試験で、最終結果は今年5月開催予定のASCO総会にてlate-breaking abstractとして提出される。
EverolimusはCertican(R)という商標で心臓野腎臓移植後の患者の臓器拒絶反応の予防に2003年EUはじめ60カ国以上で承認されている。
ノバルティス原文記事


コメントを投稿