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Cox-2阻害剤セレブレックスの構造的特性

2004-10-04 | 癌全般
<翻訳リファレンスNo.28>
海外癌医療情報リファレンス
セレコキシブ-NSAIDs(非ステロイド性抗炎症剤)-の化学予防的性質は、COX-2酵素をブロックすることで、癌細胞に細胞死、またはアポトーシスを誘導する能力の結果であろう考えられていたが、最近のJiuxiang Zhu and Ching-Shih Chen, Ph.D.(the College of Pharmacy at The Ohio State University, Columbus)らの研究では、アポトーシスへのCOX-2阻害剤の効果はそれらのCOX-2阻害効果とは異なることが示唆された。
例えば、もうひとつのCOX-2阻害剤であるロフェコキシブ(商品名:Vioxx 日本未発売)は、COX-2阻害作用においてはセレコキシブと同じ強さを持つが、アポトーシス誘導能力はセレコキシブで観測される値より2桁も低いことがわかっている。
彼らはまた、合成した一連のセレコキシブ誘導化合物が、セレコキシブと同じく、COX-2阻害のメカニズムと違った機序でアポトーシスを調節することも発見した。
Journal of the National Cancer Institute

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