乳癌患者の治療後何年にも及ぶ倦怠感についてUCLA's Jonsson癌センターの研究の結果、治療に対する免疫機能が稼動状態のままであることが判明した。乳癌治療を終えたキャンサーサバイバーの3分の1は倦怠感の重篤な障害がQOLに打撃となるが、主治医は多くの場合これを理解しておらず、これまで治療法もなかった。この研究は乳癌の倦怠感における免疫活性を細胞レベルで解明した初めての研究である。乳癌診断後1-5年後の患者を倦怠感を感じている群といない群に分けて、免疫機能が活性しているかどうかの指標である血中のpro-inflammatoryサイトカインを調べたところ、倦怠感を感じている群では30%も多かった。しかも、彼らの免疫細胞は、倦怠感無しの群に比べ、さらに免疫機能の稼動を促すためのより多くのサイトカインを産生していた。動物実験でも免疫活性した動物は活動が鈍くなることがわかっている。
治療を受けた乳癌患者は疾病と闘うため、また化学療法や放射線療法から回復するために免疫機能を高レベルに活性化させている。データによると、疲労を感じる乳癌患者は治療の前後で免疫機能が変化していることも示唆された。
スタチンなど免疫を鈍らせる薬もあるが、運動および太極拳やヨガなどの瞑想はpro-inflammatoryサイトカインを減少させるのに有益である。UCLA's Jonsson癌センター記事5/2
Enbrel®（エタナーセプト）による治療は、ドセタキセル化学療法の集中投与治療中の非小細胞肺癌、食道癌、頭頸部癌、甲状腺癌、胃癌などの癌患者で倦怠感と衰弱を減少させるかもしれない。 Enbrel®(etanercept)化学療法中の倦怠感 日本語訳
サイトカインはIL-6などを測定したのでしょうか？
癌に限らず、経験的にだるいと言う方にステロイドを少量投与すると改善する場合がありますが、サイトカインの産生がだるさの原因という説明は一理あると思いました。うつでだるいというのもそうなのかしら？？
いつもありがとうございます。
現在乳がん治療中のnekoと申します。
今日書いた記事と関連しているのかな？と思い、
トラックバックさせて頂きました。
またリンクも貼らせて頂きましたので、
ご報告申し上げます。
これからも色々と勉強させていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
免疫は活性しているほどよいのかと持ったらそうではないようで、少し混乱しました・・
乳癌のchemo-brainなども関連があるものでしょうか・・
しかも、意外にもこのたび初めて明らかになったんですね。
ピラティス、ヨガ、太極拳etcは、医学的にもよかったのですね。乳癌の患者さんには運動も大事な治療(予防）ですよね。
実は私も、、バレエのようなジャズのようなダンスを初体験中です(^^;
こちらもリンクさせてください。よろしくお願いします。