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Omnitargがハーセプチン抵抗性になった患者の感受性を増す

2009-01-08 | 乳癌
スペインと米国で行われたハーセプチンに進行したHer2陽性乳癌におけるOmnitarg® 〔オムニターグ〕(pertuzumab〔パーツズマブ〕)の第2相試験の結果がサンアントニオ乳癌学会で発表された。
オムニターグは組み替えヒトモノクローナル抗体で、Her2受容体とその他のHerファミリー受容体のあいだの二量化を阻止する。オムニターグはハーセプチンとは違った場所に結合し、ハーセプチンが有効でなくなった乳癌患者に対してハーセプチンが再度奏効するようになることが期待されている。
一つ目の第2相試験では、66人のハーセプチンが奏効しなくなったHer2陽性転移乳癌患者が参加した。(Herceptin (4 mg/kg loading dose plus 2. mg/kg weekly or 8 mg/kg loading dose and 6 mg/kg every three weeks) plus Omnitarg (840 mg loading dose and 420 mg every three weeks))全奏効率24%(完全奏効7.6%%、部分層校16.7%)、6カ月以上安定は26%であった。
もう一つの第2相試験では、同様の患者11人に併用治療をおこなった。 (Herceptin (8 mg/kg loading dose followed by 6 mg/kg every three weeks) plus Omnitarg (840 mg loading dose followed by 420 mg every three weeks))全奏効率18%(全員部分奏効)18週以上病勢安定は27%であった。重篤な有害事象はなかった。
「これは有望な生物製剤併用療法である」と研究者は言う。現在Her2陽性転移乳癌800人が参加してハーセプチン単独とハーセプチン+オムニターグ併用を比較するCLEOPATRA (Clinical Evaluation Of Pertuzumab And TRAstuzumab)試験と呼ばれるランダム化二重盲検プラセボ対照第3相試験が世界18カ国で進行中である。
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