goo blog サービス終了のお知らせ 

みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

ケッチと行く関門海峡一人旅、その一「門司港→滝部編」

2011-05-08 23:35:59 | 自転車
 さーいい加減書かねば…

 もう終わりつつあるゴールデンウィーク、俺はその初っ端4月29日から、新幹線にて九州は福岡県の都市、小倉に行った。

 近年俺が旅をする時は必ずと言っていい位自転車を連れて行くのだが、今回は初めてKHSの折り畳み自転車F-20R、通称ケッチ君を連れて行った。
 つうかまあ、ケッチはこういう輪行の旅用に買った訳であり、まずは行きの新幹線に乗る際にその小ささが役に立った。

 これまでロードバイクを輪行する時は、前後輪を外し、後輪を挟んでいた所に金具をつけ(後ろの変速機保護用にね)、俺の場合は出っ張るペダルも外し、ワサワサと大きな輪行袋に入れ、よっこらせと担いで改札口に臨んだと。
 それがケッチの場合、フレームの真ん中のレバーを開き、自転車を真っ二つに折りたたんだら、クイックリリースレバーを開けてハンドルを取り外し、サドルは外すか下ろすかして、後は輪行袋に入れやがれ~い(例によって若本規夫さんの声で読みやがれ~い)という塩梅。
 まあ言葉では伝わりにくいが、ロードバイクの時と比べて時間は半減したし、重さこそほとんど変わらないものの大きさは半減なので新幹線の最後尾の座席後ろのスペースにスポッと入り、他の客の邪魔にならず安心である。

 という訳で、都合4時間以上を新幹線内で暮らし、やっとこさ小倉に着いた俺は、そのまま在来線にてまず門司港駅に行き、そこで自転車を開放…する前にまず昼飯。
 というのも、門司港駅周辺は結構賑やかな観光地であり、あまりチョロっと自転車を停めておけなさそうだったので…わざわざ袋詰めのケッチを担いでやってきた先は元祖瓦そば たかせというお店。

 ここは、店の名前にもなっている「瓦そば」という珍しいそばが食べられる。
 瓦そばというのは、つまりそばが瓦の上に乗っているのだが、瓦は鉄板のように熱々に焼けており、茶そばの瓦に接している部分は「おこげ」とでも言おうか、焼けてパリパリになるのである。
 そんな茶そばと、牛肉や錦糸玉子などの独特な具を、温かいおつゆで頂くと、これが不思議な美味なのだ。

 久々の妙味を堪能した後、お祭ムードに包まれた門司港レトロにてソソクサとケッチを組立て、いよいよ自転車旅のスタート。

 自転車で本州と九州を行き来するためには、関門トンネルの人道の方を通ることになる。通行料20円。
 大型エレベーターで降り、自転車を転がしてトボトボ歩き、また向こう側のエレベーターで登るとそこはもう本州。
 下関はしかし、今回素通りして北へとケッチを転がした。


 この日の終着点即ち宿は、山口県の北部に位置する滝部という所の旅館だったため、まずはそこを目指して走ったろうということだった訳だが…
 実は遠乗りをするのは結構久しぶりだったため、40kmくらい走っただけでヘロヘロになり、何とか川棚温泉駅まで辿り着いたところでサッサと自転車を降り、再びケッチを畳み袋詰めにして電車にライドオーン。

 意外と?学生さん達で混んでいる車内でウトウトし、結局目的地である滝部駅までそのまま乗り、夕暮れ迫る滝部の町でケッチを再度組立てし、旅館までちょろっと走り到着。


 さて、今回泊まった旅館だが俺は以前仕事でこの地方に来た際泊まったことがあった。その時は一緒に行った方が予約されてたんだけど。
 一休みして風呂を頂き、夕飯は一人だったためか部屋に持ってきてもらうことになり、部屋でフィギュアスケートなんぞ観ながらガツガツ頂いた。
 ここの旅館は、お風呂が温泉だったりする訳でもないし、至って普通の旅館といった風情なのだが、とにかく飯がうまいのよ。
 この夜も、多分地元で取れた魚の刺身や焼き魚が美味で、恐らく大目に入れて頂いたおひつのご飯はキッチリ全部食べてしまった。イヤ本当美味かった…


 この滝部のいい所は、とにかくほぼなんもないというところ。一応歩いて数分のところにコンビニはあるが、ビールも飲んじゃってすっかりいい気分になり、まー別にコンビニに用ないからいっかぁ~ってことで、21時過ぎには就寝
 まさか旅に出てこんな時間にオネンネするたあ思わなかったが…次の日は色々目白押しだったんで丁度良かったかも。という訳で次回に続く。

 ※ちなみに写真は山陰線滝部駅の風景。いい感じの町でしょ。

自転車野郎の憂鬱

2011-03-27 23:05:14 | 自転車
 先の震災の影響というか、関東ではしばらく物不足だとかガソリン不足で空騒ぎしていたが、今日自転車で会社に行ってきた途中見てきた感じでは、そろそろ近所では不足は解消されつつあるようである。ガソリンスタンドはどこも通常営業だったが、どこも必ず1、2台は車が停まっているというフル稼働状態ではあったな。

 尤も、被災地はまだまだガソリン不足の状態が続いているようなので、自分達の所のことだけで喜んでる場合じゃないのも事実だが。

 さて、俺が憂鬱になっているのはその辺のこととは別に、ごく個人的な話で申し訳ないんだが…


 ここ最近どーにも脚が鈍りまくってるような気がしてね

 震災のことを言い訳にするまでもなく、今年に入ってから何やかやで自転車の遠乗りらしいことがじぇんじぇん出来てなく、今や花粉症絶好調の時期で自転車に乗ること自体が少なくなり、と…

 今日も地元を走っていて普通のカッコしたあんちゃんのクロスバイクだかにアッサリ抜かれたりしてもはやジジイの領域に入りつつあるのかと悶絶しながら思った次第ではあった。


 これでは、6月の富士ヒルクライムで前回の成績を上回ることすら叶わんぞ…と思っていま見たら、なんだFHC中止の可能性ありだと!?流石に6月の、それも夜間にやったりする訳じゃないイベントをむざむざ中止にするこたあないと思うんだけど…
 もし中止にでもなったらそれこそ俺様ダラケまくるぞ。

 ともかく、花粉症の時期はある程度抑えざるを得ないかも知れんが、例年通りで行くとGWあたりには花粉症は緩和されると思うので、精々ガッツリ乗りまくって体を鍛え直さないとなあ。

 こんな、明日何が起こるか分からない時代だからこそ、自分自身の、人間の力を引き上げて生き残れるようにならねばね。


 と、なんか今日も書くことが無くて短めになっちゃったんだけどよござんすかね?

ケッチとシャウラと愉快な奴ら

2011-03-06 22:41:47 | 自転車
 さて、新相棒ケッチことKHSの折り畳み自転車F-20Rを購入してから1ヶ月近くが経った。
 ここでこのケッチについての感想等含め、諸々書いてみようと思う。

 まず、これは至って真面目な話なんだが。

 ケッチに乗って受けた印象を端的に書くならば。


 やっぱり世の中金なんだなあ…といった所である。

 …のっけからヤラシイ話で恐縮だが…
 まず、乗っていて折り畳みというか小径車にありがちなフラつきが非常に少ない。
 これは単純に、ブルホーンのため腕からの体重がうまいことホイールの真ん中に掛かる構造ということなのかも知れないが、それでも他メーカーで言えば有名どころのBD-1クラスの乗り心地に匹敵すると言って過言ではない。
 ちなみに、BD-1を新品で普通に買おうとすれば大体13万は下らないところだが、F-20Rは俺が購入したお店オートバイハウス殿なら10万を切るお値段。正直かなり頑張っておる。

 そんでもって、F-20シリーズを売ってるショップの店員方が口々に言うのがとにかく走行性能を追求しているモデルであるということ。
 後ろ9段変速はもとより、前が2段変速になっている折り畳み自転車というのは他にほとんど類を見ない。(というか俺はKHS以外で前2段がついてる折り畳み車を知らない)
 別に変速機がついてる方が、段数の多いほうがエライとかいうことを言うつもりはないが、俺は折り畳みであっても走りに妥協したくないという考え方だったので、こういう半端しないモデルというのは大いに評価したい。


 それだけの能力を持っている車だけに、逆に幾つか物足りない点も出てきてはいる。

 まず、コレ実は購入する前から前述のオートバイハウスの方が指摘してたんだが、デフォルトでついてるブレーキが非常に心許ないんであるな。
 ぶっちゃけ、そこいらのホームセンターとかで1万とか2万で売ってるような折り畳み自転車であれば、これなら十分過ぎる性能と言えるだろうが、なまじロードバイクに匹敵するような走行性能の自転車なんで…

 まあそもそも、俺が元々買おうとしていたのがF-20RCの方で、こっちはそのブレーキは元より、ホイール、変速機等ほとんどのパーツがちょっち上のグレードであり、販売価格で1万やそこらの違いだったのでそっちが欲しかったんだが…
 何しろRCは2月初めの時点で次回入荷が5月って言われたんで…泣く泣く諦めたんだけどね。KHSってのはコアな人気があるメーカーなんよ。

 とにかくブレーキの方は近々どうにかしようと思うし、他のパーツについても結局は消耗品なので何年かかけて順次アップグレードしていけばいいかなと。
 後は、ステムというハンドルと本体を繋ぐパーツ(詳しくはここを見てくれい)が、元々着いてるのは短くてシャウラのような前傾姿勢にならないので、早いとこ交換しようと思っている。

 とにかく、かなりのポテンシャルを秘めていそうな車だけに、これからジックリチューンアップしていきたい。
 まー一方で自分のボディが、ポテンシャルは何ぼのもんか分からんがチューンアップの逆を一直線なのでそっちもイチから鍛えなおしたいところなんだけどね。


 何しろ、ものの弾みで?富士ヒルクライムなんつうものにエントリーしてしまったから…ちなみに、こっちはブルホーンが禁止なのでシャウラで挑むよ。当面の目標は2時間切り。

小径車購入への道、後編

2011-02-13 22:53:22 | 自転車
 世間一般には知名度が低い自転車メーカーKHSだが、それでも理解者は確かに存在する。

 今回購入したお店の前に、一軒紹介しておきたいお店がある。

 昨年台風の中名古屋に遊びに行った折、KHSのサイトにあった「パートナーショップ」の一軒、ニコー製作所というお店に立寄った。

 閑静な住宅街の中に佇むこのお店、一見普通の自転車屋かと思ったら中はガッツリ専門店の品揃え。
 でもって、デザインのええ小径車を作ってるBRUNOなどの洒落た自転車達と共に、KHSの自転車も何台か置いてあった。

 そのうちの一台をつらつら眺めていると、お店のおじさんが俺に話しかけてきた。
 折角なので、KHSについて色々聞いてみると、おじさん曰くKHSは作りが頑丈なのが取り得であるとのこと。

 確かに実車を見れば、どっちかというと飾り気のないシンプルな感じである。
 ただ、個人的には変速機がMicroshiftというドマイナーなメーカーなのが気になりはしたのだが…
 ニコーにはこの時シマノの変速機をつけたドロップハンドルのモデルもあったが、流石に名古屋で即買いというのもなあ…と考え買わなかった。

 しかし、この時はもう少し世の中にKHSの自転車は出回ってるものだと思っていたんだが。

 年末年始にかけて何件も回ったが、結局上記ドロップハンドルモデルは見ることが無かったし('10年で終了したらしい)、他のブルホーンのモデルですらほとんど見る機会が無かった。

 恐らくは生産台数自体も少なめなんだろうが、その台数がキッチリ売り切れてしまうというのは、それだけKHSがコアな人気を持っているということなんだろう。
 事実、去年の川崎エンデューロでもKHSのドロップハンドルのモデルに乗ってるおじさんを見かけたりしたし。


 さて、ウダウダ書いたがそういった紆余曲折を経て、最終的に俺が購入を決めたお店。

 そのお店の名前は、オートバイハウスという。

 …まず名前が意外性に富んでるでしょ。ここは元々バイク専門の店だったらしいのだが、店主が自転車にハマってここ十数年はほぼ自転車メイン、それもKHSを主力として営業しているという相当珍しいお店である。

 昨年末に一度行った時、目当ての車種は入荷前だったものの、それほど大きくない店内(失礼)ながら何台もKHS系の自転車が置いてあり、店主も同メーカーにかなり精通していることが会話からも察することが出来、好印象を受けていた。

 その後紆余曲折を経て、というか本当にKHSの自転車を置いてある店が無くて、最後の頼みの綱とばかり再度オートバイハウスに赴いたのが先週のこと。

 すると、そこには俺が喉から手が出る程欲しかったF-20RCの2011年モデルが。

 しかし店主に聞いてみると、どうもこれは既に(というか、店への入荷前から)先客がいたそうでバッチリ売約済みらしい。
 そして、同モデルの次回入荷予定は5月なんだとか。

 うっ…何という品薄状態…

 その代わり、その下位モデルであるF-20Rのクロームシルバー(黒味がかった銀というか素材の色)とピンクが在庫としてあるとのこと。

 ここで俺は大いに悩んだ。

 マ要するに、5月まで待ってRCにするか、目の前のRを購入するか。

 両者は価格の違いとしては2万程度だが、同じなのはフレームくらいで、その他ホイール、ブレーキ、変速機に至るまでほとんどが異なり、というかRCの方が見るからによろしいのよ。後はフロントフォークがRのアルミ製に対しRCはカーボン製だったりと。

 カーボンフォークはともかく、個人的には変速機がRの方だとMicroshiftになること(RCはごく一般的なシマノ)と、後は色。
 本当はRCのマンゴーオレンジとかライムあたりの派手目なのが欲しかったんだが…

 店主の意見としては、そういうのは飽きが来やすい一方、クロムシルバーはシンプル故に飽きがこないということと、MicroshiftはKHSがパーツ売りも始めたらしく相当プッシュしているらしいということだった。


 うーむ…

 折角KHSというメーカーに辿りついたんなら、とことんマイノリティを追求するのも悪くないか?

 と俺は考えを翻し、店主に寄り切られた格好ながら結局F-20Rのクロムシルバーを購入決定。(これでピンクの方を買ったらもっと面白かったか?)


 で。

 この3連休中に自転車を受取り、今日は慣らし運転もしたのだが、感想や今後の展望等は少し後に回すことにする。
 次回は、雪に翻弄されまくった水野の旅行記の方を書く予定である。というのもちょっと面白いエピソードがあったもので…


 そうそう、因みに今回買ったF-20Rの愛称だが、KHS製ということで「けっち」と呼ぶことにする(PHSがピッチだから)。

2011年走り初めの旅

2011-01-10 23:24:55 | 自転車
 もうアッちゅう間に世間は通常営業となり、俺はと言うといきなり深残で納豆巻をかじりつつ終バスに乗るという感じだったりした先週だったんだが…

 話は少し遡り、まだ俺が平和だったころ!?正月休みの話題を書こうと思う。


 まず元日は、ここ何年か行われている学生時代の同級生達との新年会。
 何はともあれジーミソも半ばになってくると、みんなで集まる機会というのが元日くらいしかないんだが、ここで問題になるのが飲む場所である。
 流石に、元日ともなると営業している居酒屋は少数になってくる。
 今までは横浜駅西口の某隠れ家系居酒屋で飲んでいたのだが、今年は友人の提案により「飲み食べ放題」をやるということで、京浜東北線石川町駅から徒歩0分(マジ1分切ってる)の甘太郎にて豚しゃぶを食いまくってきた。

 こうして、楽しくキャロリーをガッツリ稼いだ分は、正月休みのうちに消費するに限る。

 というストーリーがありつつ?3日に俺は相棒シャウラと共に北に向かった。


 今回のツーリング、実は新アイテムを導入した。
 元旦に某カメラ屋の福袋で買ったポータブルカーナビがそれである。

 本当はS社製の、自転車用のアタッチメントがありサイクルメーター(距離計、速度計)の機能も有するモデルが欲しいと思っていたのだが、何となく買うタイミングを逃し続け、そんな中福袋にこのナビを見つけ、いいきっかけなんで買ってしまうかと購入した次第である。


 だが、あまり電池が持たないため(これは通常車で使うことを前提にしてるんだろうから或る程度仕方ないことだが…)近所では使わず、道をよく知ってる秋葉原という所まではとりあえずナビなしで行った。

 途中、都心にそびえる愛宕山の愛宕神社にておみくじを引いたり、甘酒で栄養補給しつつ秋葉原に到着。
 盆暮れ正月全く関係ない感じのAKBで昼飯を食い、ウロチョロして小物を買った後いよいよカーナビ発動。
 イヤホンを繋ぎ、左耳で音声を聴けるようにして目的地をセット。
 目的地は、あらかじめ予約していた埼玉県は蕨といううまそうな?街のビジネスホテルである。

 秋葉原からだと、国道17号をひたすら北上か…と思っていたら、突然細い道をナビしたりして、一応抜け道なども考慮したルートになってるようである。
 しかし、ポータブルナビの宿命なのか、止まっていても自車位置が勝手にずれて「ルートから外れました」を連呼されたりして難儀したりもするという、まあお値段なりのナビと悪戦苦闘しつつ、夕方なんとかホテルに到着。
 まずは蕨名物?餃子の王将で餃子食いつつビールをプハッとやり、ダラダラと夜を過ごし、アッサリ電池表示が残り1本となったナビを充電しつつとっとと寝た。

 次の日、再びポータブルナビの電源を入れ、蕨から今度は西新井大師に向かった。

 西新井大師は、実はお袋のお姉さん、つまり伯母が昔から近所に住んでいることもあり、ガキの頃何回か行ったことがある場所。
 今回思い立って初詣にいってみんべーということになったのである。

 とはいえ何分ガキの頃のお話なのであまり西新井大師の記憶は無いのだが、ナビのお陰でなんなく現地に到着し、自転車を停めてビシっと参拝。
 ここでもまた甘酒を頂き、なぜか横手焼きそばとかシロコロホルモンというB-1常連メニューの屋台が並ぶ境内をうろついて過ごした。
 ここだけの話、俺はあんまり屋台というか出店で物を買うことはないんだが(上記の甘酒はまあ例外ということで…)、でも屋台のずらっと並んだ風景は子供の頃の夏祭りの記憶が蘇るようで嫌いじゃない。


 その後、ちょっと東よりに南下し、道中にあった更科という蕎麦屋で鯖味噌+掛けそばというセットを頂いた。
 ここは、地味ながらそばも鯖も割りとおいしく、自分が入った後に仕事始めらしいスーツ姿のおじさん達(もしかしたら重役なのかも?)が何人も入ってきていたから、地元では人気の店なんだろう。気軽にそばを食べるにはいい店だと思った。電車だと南千住駅が近いらしいよ。


 そうして昼飯を食べた後、するべきことと言えば…

 当然食後のデザートだよね。

 この近所だと、隅田川のほとり、言問団子という老舗があり、俺は何年か前に行った記憶に基づきチョロっと脚を伸ばした。

 …と、軽く到着するつもりがどうも場所がうろ覚えすぎて中々たどり着けず…ちなみにナビは電池の容量が少なかったのでOFFにしていた。
 グルグル回りまわってようやっと辿りついたお店は、13時という昼飯時にも関わらずお団子目当てのおばさんたちが沢山いらっしゃり、俺はそんな中男一人でモグモグ団子を食べた。
 ここの団子は、きめの細かい餡とモチモチした団子の組合せが絶品であり、墨田川の花見やスカイツリー見学に行かれるような時は是非行って食べてみることをお奨めしたい。

 んでもって、団子を食べた後はテレビでも良く出てくる、スカイツリーが川面に映るスポットでベタながら写真を撮ったりした後、チャッチャと帰宅した。


 そんな訳で、今年も自転車を転がして爽やかにカロリーを消費し、間髪入れずに即倍返しという素敵極まりない自転車ツーリングで幕を開けたのである。
 

年末ママチャリツーリング

2011-01-02 23:38:25 | 自転車
 当ブログをご覧の皆様、遅ればせながら明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。


 という訳で。
 早速前回の話題の顛末の方を。

 とある大型スーパー(というか、某ハイパーマーケット並に色々売っている店)に自転車屋さんが入っており、一見こないだ行ったホームセンターみたいな厳しい品揃えなのか?と思うとこれが全然違う。

 まず、国産のママチャリメーカー(敢えてこう書く)であるブリヂストン、ミヤタ丸石の三社のモデルがちゃんと揃っている。

 そして、廉価なMTB、ロードなども売っているのだが、それ以上に目を引いたのが、メンテ用品など周辺グッズの品揃え。
 これが、いいとこの自転車専門店と同じようなものがバッチリ揃っているのだ。
 尤も、この店の展示車の大半を占めるママチャリにフィニッシュライン辺りの高級オイル類が必要なのかどうかは分からんけど…

 ともあれ、少なくとも某ホームセンターよりは話になるだろうと、去年の12月29日にお袋を連れて行き、店員に聞きつつあれでもないこれでもないとママチャリを物色。

 結果、ブリヂストン社製のBRIDというシリーズの24インチのモデルを買うことにした。
 理由は、お袋が背が低いため26インチではちょっと高さ的に辛いということ、一方このモデルはフレームが低い位置にあるためまたぎ易く乗り易いということ。

 やはり、幾つかのモデルがあって、乗り比べて納得して買うということが出来るというのは基本であるね。

 で、買った自転車は当然家まで運ばなければならない。
 そこで、後日俺が乗って帰ることにした。

 次の日早速都合がついたので、電車を乗り継ぎスーパーに行き、サドルの高さ等を調整してもらった自転車の現物と、年末特典?のカレンダーを引き取り、1階のパン屋で栄養補給を済ませ(これは余計だったか…)久しぶりのママチャリツーリング開始。

 …き、厳しい…

 お袋のポジションをマジックでマークしておき、サドルを目一杯上げて乗ったんだが、それでもサドルが低すぎて…
 そんでもって、フラットハンドルかドロップで慣れた俺には、手前に曲がるママチャリハンドルはふらついて操作が難しい、というかママチャリ乗ってる人達はすげーな…と思うくらい、ママチャリのポジションは体にきつかった。

 大体3、40分のサイクリングだったんだが、サドルが低く膝が曲がった体勢で漕ぎ続けたせいか膝も鈍い痛みが出つつ、いつもより遥かに体を酷使した気がしたな…


 そんなことがありつつも、無事購入した自転車は早速お袋が快適に乗っており、まあメデタシメデタシではある。
 後は、自分の折畳み自転車の方を買うだけだな。


 と、その前に口直し?脚直し?にいつものシャウラ君と明日からツーリングに行く予定だけどね。

年末自転車屋めぐり

2010-12-26 23:56:36 | 自転車
 一応このブログ、自転車の話題を中心にしてお送りしているつもりであるが。

 今回の「自転車」は、いままでとはチト毛色が違うんだな。

 マ要するに、所謂「ママチャリ」というのが今回は主役だったりするのである。


 お袋の乗っている自転車が、ここんとことみに調子が悪くなってきたという話を始めに聞かされたのが今月はじめくらい。

 もう何年も前から3段変速がバカになってたり、ブレーキレバーが途中で折れてたりとボロは出てきてたんだが、最近タイヤの空気を入れてもすぐ抜けてしまうんだとか。
 普通のママチャリ用である英式バルブなんで、虫ゴムでも取り替えればすぐ抜けるのは解消されるかも知れないが、もう車全体にガタが来てる訳だし、いっそ買い換えちまった方がいいかぁ~ってことになったんだが。

 まず検討したのが、電動アシスト付にするか否かという点。

 勿論、電動の方が値段は張るが、そこはまあ俺が金は出すから心配するなと。
 いうのはいいが、電動にしたとしてじゃあそれでママチャリと比べどれだけメリットがあるか?
 普通に考えればもっと遠くのスーパーに行ける、坂のある道でも苦も無く走れる、となるんだが、如何せんもうとっくに還暦を過ぎたお袋のこと、電動アシストがついたからとてそうホイホイと遠くのスーパーにまで行きゃあせんと。

 まして、現状お袋が良くバスで行く、家から2番目に近いスーパーは、そこそこ車通りのある坂道(家→スーパーは下りだが、帰りは勿論上りになる)で、なまじっか電動アシストで行動範囲が広がった所でかえって危険を招いてしまっては本末転倒であろうという話になり、やっぱりママチャリを買うことにした。


 さて困った。

 自慢じゃないがこの俺様、生まれてこの方真面目にママチャリの購入を検討するなんて経験は皆無だったからね…
 とりあえず、こないだのサイクルモードでたまたまもらってきた天下のブリヂストン殿のカタログを見ながらアアデモナイコウデモナイと検討。

 で、こないだの天皇誕生日、家の用事のついでで自転車専門店、ホームセンターの2軒にお袋を連れて行った。

 まず、1軒目の専門店。
 まあ専門店と一口に言っても、いきなし何十万のロードバイクがひしめく初心者素人瞬殺のお店もあるが、ここはもうちょっと俺のような初心者に優しい!?ママチャリ、電動アシスト自転車も扱いつつ、今流行りのクロスバイクや10万前後の入門者用ロードバイク等もあるよっつう感じのところ。

 ここでまず目に付いたのが、パナソニックの電動アシスト自転車。
 そのうちのリチウムviviDXというモデルの「チョコブラウン」という色がとても良いとお袋がのたまってた。確かに、チャチな感じが全くしない、大人なカラーリングである。
 で、このモデルは、大容量のリチウムイオン電池搭載で30km位は走れてしまうという優れもので、今売れ線なんだそうである。
 正直、今までの電動アシストのイメージを覆すデザイン(と色)で俺が欲しくなった位だが、これ以上俺が楽してもしょうがないので、ママチャリを見せてもらうことに。

 が、ここで売ってる王道デザインのママチャリは、分かりやすい安物というか、近年の日本の安全基準であるBAAも須らくついておらず、重量も重くとてもお袋にお勧めできるものではなかった…

 ちょっと値段のいいものだとBAA付のもあるが、それらはフラットハンドルだったり(お袋は一般的なママチャリの手前に曲がったハンドル所望なんである)、後ろに荷台がついてなかったり(いちいち後からつけるのもかったるいしね)と形がお袋の希望にそぐわない。

 結局、見るだけ見て得たものは最近の電動アシスト自転車は一味違うという勉強だけで、次のホームセンターに移動した。


 ホームセンターの方は、電動アシスト自転車以外はそこの自社ブランドの製品ばっかりが並んでいて、正直比較検討が出来ないというだけでかなりゲンナリした。
 やっぱりというか、BAAマークもついてないので、ここのも購入検討する気にはならんかった。ただこの1万円台前半あたりのママチャリにも、ハブダイナモのオートライトがついてたのは感心したが…


 そんなこんなで、ママチャリを選ぶというのは中々大変であるという事実を知ったところで、今年の更新はこれが最後か?或いはこの話題に進展があれば今年中にもう一発書くかも知れない。

思いつき鎌倉ツーリング、そして宿題事項

2010-12-12 23:12:00 | 自転車

 川崎エンデューロで文字通り見も心もさぶい思いをした俺様、次の週末はおとなしくしていたが、さらにその次の週に勤労感謝の日なんつうものがあった。
 ここ最近異常に業務が忙しいものの、土日祝日は一応休みの仕事であり、まあ勤労に感謝しつつ?ちょっと自転車に乗ってみっかと思いつき、さらに思いつきで鎌倉がそろそろ紅葉のシーズンらしいということで行ってみることにした。


 関東随一の古都、鎌倉。
 近い割りに案外行く機会がない場所だが、神社仏閣も自然も豊富で楽しみ方は幾らでもある。自転車でも何度か行ったことはあるが、いつでも観光客でごった返しているのが難点ちゃあ難点ではある。

 ともかく、戸塚という街を経由して、北鎌倉駅前に到着。
 ここは、駅自体はローカルっぽい雰囲気を漂わせつつも、裏にすぐ円覚寺というお寺があったりして、とても良い風情のいかにも観光地といったロケーションである。
 したがって、ここも観光客が非常に多い。

 しかし、今回俺が気になったのは、歩きの人々に混じって自転車を転がしてきている人達がチラホラいたこと。
 これまで昔に来た時には、そういう小径車だったりスポーツ自転車の類で、しかもサイクルウェアに身を包んで来ているような人は見たことがなかったと記憶しているんだが…

 ともかく、駅裏で色づき始めていた紅葉の写真を何枚か取って、次は鎌倉の中心部に突入することに。
 既に歩行者でごった返している歩道を横目に、自転車で鎌倉の象徴の一つといえる、鶴岡八幡宮前の鳥居にさしかかる頃には、もう歩行者も車も混みまくっててんやわんや(死語)であった。

 そんな観光地の喧騒を潜り抜け、一旦鎌倉駅の駐輪場に自転車を停め、西口の駅前にある腸詰屋というお店でソーセージをテイクアウト。
 ウマー言いながら食った後、駅広に待機していた人力車のスタッフのおねいさんに、鎌倉の紅葉具合について聞いてみた。
 すると、この時点ではまだ紅葉は始まったばかりとのこと。
 人力車にも多少興味はあったが、俺は俺なりの人力車に乗ってきたところであり、おねいさんもそれは服装で察したはずで人力車に乗る話にはならなかったが、風情がある人力車にはいつか乗ってみたいもんだね。もちろんその時はそれなりの服装で挑みたいが…流石にレーパンでは風情ないだろ…


 鎌倉の楽しみ方の一つとして、小粋なキャフェでコーヒーやスイーツかっこわらいなどを楽しむというのは欠かせない(俺断定)。
 というよりもそれがメインかも知れない俺は、前日調べを入れておいた樹ガーデンというお店を探索。

 鎌倉という場所は、それ自体が要塞とでも言うべき険しい土地であり、それ即ちかつて首都にもなった所以であるんだが、そんな険しい切り立った山の上に作られたのがこの樹ガーデンである。
 ハイキングコースから山沿いに行くこともできるようだが、今回はガーデンの下の道から、150段の階段を登り詰め、ヒイヒイ言いつつお店に辿りついた。

 すると、そこにはまるで古の遺跡のように、木々の合間に作られた建物や壁が点在する、公園のような店があった。
 店先で店員に聞いてみたが、やはり鎌倉の紅葉はまだシーズン前との事であった。12月初めあたりが旬らしい。
 この日から今に至るまで、鎌倉に行けるチャンスが無いことがこの時分かっていたので、恐らく紅葉の鎌倉は来年に持ち越しかな…と思いつつ、尚且つ樹ガーデンでの一時も次回の宿題とし、ソソクサとさっき上って来た階段を降りた俺。


 実は、この時俺には思いついたことがあった。
 さっき通った戸塚に、千葉県柏市のカレーの名店ボンベイの実質姉妹店と言うべき横浜ボンベイという店があることを走行中思い出し、行ってみようと考えたのだ。

 だが、この時14時を回っていたので、お店に営業時間を確認。
 昼の営業は15時30分までで、15時LOとの事だったので、急いで帰ることにした。

 鎌倉の複雑な地形にやられ?ちょっと迷い道しつつも北鎌倉を抜け、戸塚に向け走り、15時ごろ何とか横浜ボンベイのお店を発見。
 …しかし。
 そこには、まさかのCLOSEDの看板が…
 それをかけた店員の方に聞いてみたんだが、この日はライス終了につき、結局食べそびれてしまった…


 結果として、何とも宿題だらけになってしまった今回の鎌倉ツーリングだったが、戸塚も含めまた懲りずに自転車で美味いものめぐりをしたいものである。<結局それが主目的か…


 ここで追記。

 上記の記事を書くため、諸々検索をしていたら衝撃の事実が。

 何と柏のボンベイが復活していた!!!

 近日行くぞ!

So cool!?川崎マリンエンデューロ戦記

2010-12-05 23:28:08 | 自転車
 さる11月14日、俺は車に相棒シャウラを積み、川崎の人工島である東扇島に行ってきた。

 この日はその東扇島を舞台に、川崎マリンエンデューロなんつう、自転車の耐久レースが行われ、それに参加しに行ったワケ。


 海底トンネルを抜け、車がビュンビュン走る首都高湾岸線を尻目に、会場である東扇島東公園の駐車場に着くと、既に参加者達の車がごった返していた。
 俺も車を駐車場に入れたが、どうもこの駐車場の入り口がレース中はコースになってしまい、車はレースが終わらないと出られないらしい。
 つまり、5時間のレースが終わるまではオメオメ「じゃ俺この辺で焼肉食ってきまーす」とトンズラこく訳には行かないのである。


 朝から寒くはあったが、まあ自転車乗る訳だしそのうち体も暖まるだろッとたかをくくり、上は白地に赤い水玉、ツール・ド・フランスの山岳賞ジャージにアームウォーマー、下も夏物の膝上までの丈のレーパンに身を包み、ひたすらド平坦の臨港道路で繰り広げられるエンデューロの世界に身を投じた俺であったが…


 ヴァタヴァタとレースがスタートし、ローリングスタートののっけから遅れを取った俺は、エンデューロの秘訣はマイペースで走ることとばかり全く慌てることなく走っていたんだが、これが思っていたより寒い
 とりあえず一周走り、俺はまずピットイン…どころか早速駐車場に戻り、車の後部座席にシャウラを積む際の汚れ防止用の新聞紙を取り出し腹にセット。

 いきなりおばあちゃんの知恵袋的な防寒対策を余儀なくされた俺は、既に大半が走り去ったゴール地点を一人トボトボと走り抜け、名実ともにお寒い感じでエンデューロを続けた。


 既に発表されている順位に関して、言い訳をさせて頂くならば、このマリンエンデューロは想像以上に、如何に高速の集団走行についていけるかが鍵になる、かなりのハイスピードステージであった。
 まあ、全く坂が無い上にすぐ隣が海であり、始終風が吹き付ける環境だから、当然レースは空気抵抗との戦いがメインになってくる訳だ。

 そんな中俺は、色々と出遅れた関係でトボトボと一人旅。
 時折脇を通り過ぎる列車(集団走行する自転車)の後ろについて走ってみるが、折り返しのカーブで離されまた一人旅という走りが続き。

 2時間を過ぎたあたりから急激に腹が減ってきた。

 まあ、なんというか小生こういう長時間の大会は何度か走った経験があるため、この空腹は想定内であった。
 ということで、また車に戻り、車内に置いといたベビースターラーメンをソソクサと取り出しポリポリと…
 …レースの最中ということもさることながら、ベビースターラーメンという食べ物が補食にふさわしいかどうかというのも問題だろうが、こればっかしは理屈じゃないのよ。
 かつてのホノルルセンチュリーライドでのスパムむすび、鈴鹿エンデューロでのえびせんと伝統的に?しょっぱい系の食べ物で気力を補充してきた俺様、この日もお陰さまで気力だけは回復し、相変わらずso coolな川崎の海沿いを走り出した。


 その後もゼリー飲料が無くなっては車に戻り、ベビースターをポリッとやってから背中のポケットに入れて走り出すということを繰り返し、途中何度もトイレに行くも積んでいたボトルのスポーツ飲料はほとんど減らず…まー寒かったこと寒かったこと。
 色んな意味で。


 しまいには持病のザーヒーも鈍く痛み出す中、何とか5時間を走りきることができた。
 気がつけば、会場の周りではレースと関係なく、バーベキューを楽しむ人達の姿が。やはりここは普段から人々の憩いの場所として親しまれてるらしいね。
 そんな和気藹々のムード漂う東扇島で、俺は帰り何食おうかな…とかそういうことを考えつつ服を着替え、ジャンケン大会に参加するもやっぱり撃沈し、開放された駐車場からとっとと車を出し、近所で某長崎ちゃんぽんを食って帰宅したのであった。


 別の場所でも書いたが後日談。

 次の日、普通に会社に通い、仕事をしていた折、川崎在住の同僚の人が俺の席の後ろを通りかかった際、「そういや水野さん昨日自転車レース走ってたりしてました?」

 何で知ってるんだろうと思いつつうなづくと、何でもレース当日東扇島に来ていたんだそうな。
 で、たまたま俺がピットインした時に彼の眼前を自分が通過したらしく、俺に良く似た男(つうか俺だが)を見て訝しがってたらしい。

 まーこれが日産エンデューロとかでなくて良かったような気もするが…ともかく今年最後であろう自転車レースは怪我も無く無事に完走したというお話だったとさ。

サイクルモード戦記2010、2日目

2010-11-28 23:53:02 | 自転車
 東京でのサイクルモード最終日である11月7日、日曜。

 前日に引続きメッセに到着した俺は、もはや恒例となった感のある入場待ちの行列に加わっていた。

 うーん…折角だから高級ロードでも朝一で試乗しようと思ったがどうだろうなあ…などと、入り口が目視できない程度の大行列でウダウダ考えていた。

 それにしてもサイクルモードの行列は面白い。
 例えばだよ、この日もメッセのすぐ隣の部屋でやってたウインタースポーツフェスタとかにスキーやボードのウェアを着て来る人などいる訳ないじゃない。
 モーターショウにレース用のツナギ着てフルフェイスのヘルメットを被って来場したら完璧コスプレだし…

 そこ行くとサイクルモードの来場者達は、もちろん普通の格好の人の方が多いけど、それでもヘルメット持参の人は(俺含め)結構いるし、多分ここまで自転車できたんであろう、パッツパツのウェアに身を包み試乗する気マソマソの人だって結構いる。

 そんな、正に自転車天国といった雰囲気の中、つつがなく開場となり、老若男女が会場に静かになだれ込む。


 俺はまず、今やロードの一番人気と言えようTREKのブースに直行。既に会場は前日歩き尽くしたので一本道で試乗コーナーに到着…
 するもそこには既に行列が完成しており愕然。
 しかし、一番人気のMADONE(マドン)6シリーズ、ぶっちゃけ安いコンパクトカー(自動車のことだよ)並の値段がするこのバイクの列はやたら長いものの、その下の5シリーズの方はそれ程の長さでもなかったので妥協した。

 それにしても、6シリーズに比べたら価格もお手ごろの4、50万であるものの(俺は買わないと思うけど…)、流石に乗り心地、変速のスムーズさは大変よろしい。そして非常に軽いし、こんなバイクがあったら俺ももうちょっと速く走れるかなー…などという根拠のない妄想に浸れるというもんだ。

 今回俺がマドンで注目したのはケーブルの取り回し。
 ブレーキレバーやシフトレバーがハンドル周りについていて、ブレーキ・変速機は足元にあるんだから当然どっかにワイヤーを通さなければならないのだが、マドンは大胆にもワイヤーの大半をフレームの中を通す構造にしている。
 例えば後ろの変速機の場合、ワイヤーが前輪の上辺りでフレームの中に入り込み、下では後輪のハブと繋がる辺りでやっとピョコっと出てくるという塩梅。
 これで見た目がスッキリするという効果の他、ワイヤーが外に出ていないということは汚れにくい(例えばウチのバイクの場合、ペダルが繋がっている所の下をワイヤーが通るのだが、そういう上から見えないところは中々気付かないのだ)ということにも繋がるんだろう。ただワイヤー交換する時はどうすんだろうね。


 そんな訳でとりあえずロードは乗ったので、再び小径車の方に乗ることに。
 日本は香川のメーカーTYRELL(タイレル)
 ここはバッテン形状の?フレームが見た目の特徴であるが、値段が張る分走りもやはり小径車の枠を超えている。

 今回は、その中でも特別な、チタン合金で作られたフレームのモデルに試乗。確か折りたたみでは無かったが。
 …これまた小径車とは思えない、むしろさっきのマドンとさえいい勝負と思える位の乗り心地に唖然とすらした。まあこのモデルは値段もマドン5シリーズといい勝負だったりするようだが…
 やっぱり世の中金(ryと思いつつ、次は再びDAHONブースに行き、今度はVectorというオレンジが眩しいモデルに乗車。
 これも前日のモデル同様、折り畳みながらガッチリした作りで、こんなのが気軽に持ち運べて旅先でチョロっと乗れるんだよなあ…と思うと余計にこのまま乗って会場を脱出したく…イヤまっとうな手段で購入いたしたいと思った次第である。予算オーバーだけど。

 その後はまた会場内をぶらつき、たまたまステージに来たので、サイクルジャージのコンテストの最終審査会を見た。
 自転車のウェアというのは「服」としては多分特殊な部類に入るんだろうが、他の移動手段と比べ自転車というのは、走っている時の「乗ってる人の姿」というのも結構重要な、車で言えばボディの役割を担っていると言えなくもない。んでもって、ハイスピード故に機能性が第一となるバイクと比べれば、自転車のウェアの方がデザイン、色の面で自由度は高いと。

 ということで、結構インパクトの強いデザインが5種勢ぞろいし、投票などして一番を決めるという話で、何となくステージを見ていたんだが、登場した製作者達も個性豊かで中々面白かった。


 結局、二日通して俺も会場案内ができそうなくらい?歩き尽くしたが、ちょっとダラダラしてしまった感はあるかな。まあチェックすべき自転車はチェックしたし、もらうもんはもらえたので満足だけどね。

 と今年もサイクルモードの話題を引っ張ってしまったが、この次の週はちょっくらエンデューロなんつうものに挑戦してきたので次回その模様を。