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みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

【速報】とある水野の赤城登山(ヒルクライマー)【続編決定!?】

2011-07-16 01:51:24 | 自転車

えー話の途中ですが。

 

今夜飲んだくれて家に帰ってきたら、こんなメールがきてたのよ。

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※このアドレスは送信専用です。ご返信いただいても回答はできかねます。
 お問い合わせの際は末尾に記載のまえばし赤城山ヒルクライム大会実行委員
 会事務局までご連絡をお願いいたします。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■ 第1回まえばし赤城山ヒルクライム大会申込み抽選結果のお知らせ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

水野 劍 様 (注:当然原文は本名が入ってたんだけどね)

■抽選結果:当選

この度は、"こころひとつ。響け!日本"第1回まえばし赤城山ヒルクライム大会
にお申し込みいただき誠に有難うございました。
定員を大幅に超えたことから厳正なる抽選を行った結果、当選されましたこと
をお知らせいたします。
つきましては下記URLよりRUNNETにログインいただき、お手続きくださいます
ようよろしくお願いします。
※入金期限を7月20日(水)とさせていただきます。ご入金手続きはお早めにい
 ただけますようお願いいたします。

まえばし赤城山ヒルクライム大会実行委員会事務局

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いやー当選しちゃったよ!標高差1,313mを上るヒルクライムレース。
何がすごいって、この開催日は後に記事にする予定のとある資格試験の次の週だったりするんだよね…
いずれにせよ、わざわざ応募までしてケツ割る訳にはいかないので、この大会の元ネタなぞ読んで(読む暇ないか)、ツール・ド・フランスを観てイメージトレーニングしとくかな!

 


【第四話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【富士への挑戦前夜】

2011-07-10 21:48:15 | 自転車

 六月十一日、朝。

 富士ヒルクライムの前日、しかしこの大会は毎年必ず前日に現地の受付でゼッケン、計時用のチップを受け取る手続きをしなければならず、よって俺はこの日山中湖に宿を取り、つまり前日から現地入りすることにした。

 という訳で、この日は富士北麓公園に受付終了の夜8時までに行けば良く、余裕ぶっこきながら用意をしていた。

 もっとも、受付時間は夜までやっているが俺は当日昼間に行われるプレイベントにも立ち会うべく、15時ごろ現着を目標として午前の内に家を出た。

 途中、南町田のグランベリーモールで昼飯を食べ、ダラダラ東名に乗り、ダラダラ渋滞に巻き込まれつつ御殿場まで行き、そこから北上しアッサリと山中湖畔まで到着。

 ただ、この日の宿の場所がかなり分かりづらかった(ナビウォークにも出てこない)のでそこで時間食っちゃったけど。

 

 まるで田舎のおばあちゃん家のような(俺のおばあちゃんは同じ屋根の下に住んでたけど…)良く言えばアットホームな感じの宿で先にチェックインを済ませ、車で今度は富士北麓公園に行くも、公園の周辺は渋滞しているため、公園からちょっと下った所にある富士スバルランド ドギーパークという施設の駐車場(ここは毎年ヒルクラのために場所を提供して下さっている)に車を停めた。

 そこで何故か警備員のおばちゃん(声がド○え○んぽかったというのはここだけの話…)と話しながらシャウラを下ろし、明日に向けての足慣らしを兼ねて公園まで軽く走った。

 

 足慣らしのはずが既にかなりヘロヘロになりつつ公園に着くと、会場は既にマッタリとお祭ムードに?包まれていた。

 ステージでトークショーやライブなどが行われているのを尻目に、俺は場内の出店を巡り、靴下からキャップまで色々なモノを「あらやだコレ安いわー」とオバハン感覚で買い漁ったりしていた。

 

 とあるブースにて。

 そこでも俺は安いウェアなどを物色し、つらつらケースを眺めていたのだが、ふとサイドから尋常ならざるオーラを感じ、そっちを見てみると。

 

 はっ!

 初音…ミク…なのか?

 それは俺が、カッチカチの自転車用シューズを履いた初音ミク(のコスプレした人)と初めて遭遇した瞬間であった。

 つうか顔がお面なんだけど…何とも視界が悪そうだなぁ~と思いつつ、おもむろに俺はミク様に場を譲りつつその場を後にしたのであったが…このかなり脚を鍛えてそうな初音ミクとは、次回思わぬ形で再会することになるのであった。

 

 そうこうしているうちに時間が過ぎ、明日もバタバタしそうだし今日こそは前回挨拶し損ねた絹代さんに挨拶しとこうかな…と思うも、彼女はステージ脇のテントにてせわしなくしていたため、またも遠くから会釈っつうかもはやアイコンタクトしかできなかった。やっぱり会場MCともなると中々暇はないもんなあ…

 

 ともあれ、次の日の勝負に備え、俺は明るいうちに宿に帰り、風呂を頂いた後に車で近所のほうとうのお店小作にて夕食を。

 丁度ラストオーダー直前に滑り込み、ちゃんこほうとうというのを注文。

 「すみませーん大盛りってありますか?」(基本的な質問事項ですね)

 「いいえ、うちのほうとうは元々量が多いですから…」

 ほほう…では見せてもらおうか、小作のちゃんこほうとうの性能とやらを…

 

 …鍋でかっ!具の種類も量も多いっ!!

 という具合で、カボチャをはじめ、野菜にきのこ類や魚介類などが沢山詰め込まれたほうとうを、ノンアルコールビール片手にガツガツと頂き、大変よろしい試合前日のエネルギー補給をさせて頂いたんであるのよ。

 

 この夜は結局その後サッサと寝て、次の日朝4時起きし満を持してイザ出陣となったんであるが…次回いよいよ本番、ヒルクライム開幕!


【第三話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【自転車娘の激励】

2011-07-03 23:28:05 | 自転車

 今年6月4日のこと。

 富士ヒルクライムを次週に控え、しかしここでジタバタ坂上りをやっても疲労が溜まるだけだろう(俺レベルの場合特に…)と判断、それでも最低限自転車には乗っておくべく、小径車のケッチ君に乗って比較的平坦な国道の道を北上、東京に向かった。

 

 折りしもこの日は、その小径車に特化したイベント「MINILOVE」が国立競技場の一角で行われるってことで、尚且つその情報の出所が絹代さんであり、彼女がMCをされるって事で久しぶりにお会いしに行こうかなっつう目的もあった訳である。

 

 で、実は結構久しぶりだった東京への遠乗り。

 それももしかするとケッチでは初だったような気もしたが、とりあえず行きはマイペースで特にへばることもなく都内に突入し、現地近くに到着。

 周辺道路はしかし、それ程小径車が沢山走っているという風でもなく(まあ逆に言うとマニアックな小径車でない限り、ロードバイクとかは都心ではそれ程珍しくは無くなってるということ)、若干拍子抜けしつつ近所の有名なラーメン屋、ホープ軒にてとんこつ系のラーメンを食べた。

 やはり自転車乗り系の客がほぼ見受けられない店内で、背油がバッチリ入りつつもコッテリしすぎないという、不思議な感じのラーメンをズルズルと食らい、満足した俺はいよいよ会場へ。

 

 すると、会場の中は下界と全く違う、というかいつもの、自転車大集合な雰囲気が。

 違うのは、そこにある自転車が全て小径車だということ。

 何でもカスタマイズコンテストなんつうものが開催されていて、様々な方向性を見せつつチューンナップされた小径車達がズラッと展示される中を抜け、細長い会場の奥に入っていった。

 このMINILOVEでは、俺が乗っているケッチ君の生みの親であるKHS社殿も大々的にブースを出したり、お偉いさんがイベントにも参加していたりと活躍していた。俺も、ブースで色々自分の自転車のことについて改めて聞いたりしていた。

 もちろん試乗会もやっており、俺が試乗した中で一番印象に残ったのは、リーズナブルかつマトモな自転車を作られてるprogressive社のCX-206-16Rという、ドロップハンドルの小径車(但し折り畳みはできない)。

 好みは分かれるだろうが、アルミフレームがガッチリとしており、しっかり硬い感触の走りはちょっといい値段のロードバイクのようで俺としては好印象だった。

 正直これだけちゃんとした作りの自転車が8万を切る値段というのは個人的にはかなりビックリの安値なんだけど…自転車の値段8万を安いと思うかどうかはこれまた人によって分かれるのか…

 

 と一通り運動もしたところで!?いよいよ絹代さんに挨拶を、と思ったがイベント内で行われていた小径車レースの実況等で忙しいようだったので、俺は別のブースに立寄った。

 そこはオレンヂジュースという名の栃木の自転車ショップのブースだったのだが、なんとここで漫画家である宮尾岳先生のサイン会が開催されているとのこと。

 先生は、自転車好きで漫画好きなら知っている人も多いと思うが、「アオバ自転車店」というかなりコアな(でも絵柄は親しみやすいよ)自転車漫画を描かれている方。

 ここだけの話、実は俺はそれ程先生の作品を拝見している訳ではなかったが、袖すり合うも何とやら的な名目の元にサイン待ちの行列に加わらせて頂いた。

 

 しかし、何を書いてもらおうかな…

 行列に並びながら、ウダウダと考えていたのだが、次週の富士ヒルクライムに向けての応援メッセージでももらおうかな?と我田引水なテーマを思いついたので、自分の番が来たところで先生にお願いしてみた。

 すると、先生はコピックの筆タイプのを持ち、サラサラっと線を描き始めた。初めは分からなかったが、それはやがて指あきのグローブをつけた(この辺芸が細かい)手であることが分かってきた。

 そして、それまで白紙であった色紙にあっと言う間に絵が出来上がっていく。漫画家さんにサインを頂くというのは確か初めてだったので、その魔法のような出来事にただ感嘆した俺。

 で、完成。

 内容は、前述の漫画「アオバ自転車店」の主人公、峠アオバちゃんが右手で富士山のてっぺんを指差し、写真の力強いお言葉を…

 

 

 おおおおおお

 何と言う有難い…しかも山は色を変えて二色で描いてくださるという豪華な作品に仕上がった。

 こ、これはしかし、ここまでアオバちゃんに激励をもらったからには、本当にIEKI吐くまで必死で登らんと申し訳が立たんなあ…

 と、あまつさえプレッシャーさえ受けてしまうような嬉しいサインを頂き、いよいよ富士ヒルクライムに向けての準備は心身ともに十分になった気がした俺ではあった。

 とは言え、この日の帰りはあっさり途中で輪行するなどかなりヘボヘボではあったが・・・

 

 そうそう、絹代さんの方なんだが、この日は結局挨拶する隙がないくらい彼女が忙しく、遠くから会釈するのみにとどまってしまった。まあ、絹代さんは富士でもMCされるし…とたかをくくっていた俺ではあったが、ともかく運命の日は刻一刻と近づいていた。


【第二話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【ヤビツ峠の洗礼】

2011-06-26 23:48:47 | 自転車

 神奈川県は秦野市に、そのヤビツ峠はある。

 昔、ハタチそこそこの頃になんちゃってMTBかなんかで行ってボロボロになった(その頃はほぼ全く自転車の鍛錬はやってなかったので…つくづく若いうちは何でも出来るもんだなと思う)思い出がある他、車でも何回か行ったこともあり、個人的には多少馴染みのある峠である。

 

 そこが、今、ヒルクライム練習の場所としてサイクリスト達が集まっているという話があるようで(上のgoogle画像検索の結果も自転車がチラホラするしね…)、事実秦野市側から峠のてっぺんへの道はひたすら上りっぱなし、富士ヒルクライムを想定しての練習には丁度よさそう。

 ということで、先月の22日に俺はロードバイクを車に積んで、東名道を一路秦野へと向かった。

 

 ヤビツ峠の麓、当然ヒルクライムに来た人用の駐車場なんてのはあるハズもないため、俺はとある秦野の大型スーパーに車を停めさせて頂き、そこでソソクサとロードを組立て、「マ後で栄養補給のために何か買うからいいよね…」と駐車場を後にし、ヤビツ峠の南側の玄関口、国道246号線の名古木交差点に。

 交差点を横断すると、すぐに上りが始まる。そのままセコセコと上っていくと、左手にコンビニがあり・・・おっ!

 そのコンビニ、どうやらヤビツ攻めをするサイクリストたちの集合地点になってるようで、いかにもな格好のロードレーサー達が沢山駐車場にたむろしていた。

 …ははっ…俺のようなド素人はちょっと肩身が狭いかなぁ~などと早くも軽く引きつつ、その人達は一人づつ順に出発するようだったので、気にせず先に行くことにした。

 このヤビツ峠(南コース)、最初しばらくは左右に民家が建っている中を抜ける、ド真っ直ぐの上り坂なんだがこれがキツイ。この日はそれ程暑くはなかったが、それでもバスロータリーを越えたあたりで心拍数は既に170オーバー、体全体がカイロにでもなったようにカーッと暑くなってきて、已む無く一旦休止…

 ゼーゼーいいつつ脇道で休んでいる間も、下からは続々と本気ロードレーサー達がグングンと坂を上っていく。

 俺はもうこの時既にグビグビとビールを飲みたい気分になってはいたが、折角高速代まで払って来た以上てっぺん行かない訳にはいかん(またお金が原動力か…)という思いだけで、再びヤビツへの坂道に身を投じた。

 

 やがて道は山の中に入り、民家の代わりにそびえ立つ木々と、クネクネ曲がった九十九折の坂が始まり、俺は何台もの車、バイク、もちろん自転車に抜かれながらもマイペースマイペェーースで上り続けた。

 上っていくうちに、映画のタイトルじゃないがクライマーズハイというのか?段々苦しさがなくなり、それなりに楽しく上れるようにはなってきた。

 途中、展望台など何箇所かで休憩を挟みつつ、その間も老若男女を問わず様々なサイクリストに置いてきぼりを食らうも名古木から大体1時間20分かそこいらで、何年かぶりのヤビツ峠(最高地点)に到着。

 

 すると、ここも多数のサイクリスト達が結構平気そうな顔で談笑していた…俺にとっては相当頑張ってようやっと上れた峠も、彼らにとってはあくまでいつもの練習場所なんだろうね。

 俺は、もうとっくにお腹一杯だったため、峠の先の湧き水でプロテインを作ってグビグビやり、峠にはあまり店等もないため(売店はあるが本当にちょっとしたものしか売ってない)チャッチャッと来た坂を下り、麓へ…

 

 戻る途中に蕎麦屋の案内看板を見つけたのでチョロっと寄り道し、その石庄庵(いししょうあん)という蕎麦屋でチュルッと蕎麦を食ってきた。

 値段は決して安くはないが、値段相応の味といった所で、久しぶりに蕎麦の味のする蕎麦を食ったという印象かな。ただ自転車乗る格好の人間は意外にも?俺一人で、テラス席に座りつつもかなり浮いてたりはしたが…

 

 蕎麦食って一息ついて、今度こそ某スーパーの駐車場に戻り、自転車を車に収納した後は、もちろんスーパーで買い物。…クーリッシュ一個だけだったけど

 で、もう十二分にスーパーを利用した俺は、駐車場を出て近所の鶴巻温泉にある弘法の里湯にて癒しの入浴ターイムを過ごし、途中雨に降られつつ渋滞に巻き込まれつつ帰宅したのであった。

 

 …しかし、これまでほとんどマトモに練習していない状態で、ヤビツ一本上ったところでどれだけ体力向上したんだろうか…そんな一抹(量的には大匙どころかお玉に山盛りぐらいの一抹だが)の不安を抱えつつも、次の週はあえて坂練習は控え、ロングライドの練習と称して都心に向かったのであるが…


【第一話】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【富士に魅せられし者】

2011-06-19 23:24:39 | 雑記

 

富士山。

 日本人なら誰でも知ってるこの山、一遍登ってみたいと思うようになったのはしかし最近のことである。

 昔というか、ついこないだまで山登りというものにはほぼ全く興味なかったんだが、自転車に乗り出して何年か経つうち、段々ランニングであったり登山というよろず脚を使うことに興味を示すようになってきて。

 でまあその昔ランニングの方は思いっきり大ダメージを被って以来中々復活できず、未だに膝の痛みとお付き合いさせて頂いている訳だが…

 登山の方も、今まで全然心得は無かったが、一応自転車で体力はついてきた?ような気にはなってきたし(気分の問題かい)、やらしい話毒男なんである程度金にモノ言わせて装備だけはいい物を揃えられるようになってきたしで、ちょっとやってみようかなという気持ちになって約2年。

 

 今年初め、じゃあぼちぼち本気で登ってみべえか…と思ったものの、個人的に全くの新ジャンル(酒じゃねえが)に挑むにあたり、何かこう景気づけじゃないけど、登山の前に体力づくりも兼ねて一つやってみるかな?と思いついたのが、昔一度やったことのある富士ヒルクライムである。

 

 富士山の山梨県側の麓から、登山口である五合目まで伸びる富士スバルライン。

 このうち、距離24km、高低差にして実に1,255mという、素晴らしすぎて常人には想像すらつかない道を自転車で登る。ただそれだけ。

 

 個人的には、前回登った時、記録的にかなり心残りがあったりして、是非もう一遍やってみたいとはずっと思っていた大会なんである。

 が、大会の方は年々人気が増しており、近年は申し込み開始即終了アリガトウゴザイマシタという状況。

 何でも、平地を走る大会に比べ、スピードが(あくまで「比較的」だけど)それ程出ないため、割と安全であるとかでヒルクライムってのは人気があるらしい。

 まして日本一の富士山を登るわけだから、自転車好きなら一発かましてみたいという気持ちは分からんでもない。

 

 で、今年の3月、思いっきり平日だったんだが、ここだけの話会社のPCでチョロチョロっとエントリーを…

 しようとしたんだが、ボタンをクリックしたら何千人待ちとかいう表示が出たりして(向こうでアクセス制限をして、パンクを防ぐための処置だったようである)、コレ無理かなぁ~と思っていたら、奇跡的にギリギリセーフとなり、サクっとエントリー完了と。

 3ヶ月前に人知れず第一関門?を突破し、油断した俺様はその後これといった登り練習もせず、どぅあらだらと徒に時を過ごしていた訳だが…

 

 5月のGW過ぎ、そろそろいい加減練習らしい練習をした方がいいだろってことで、俺はK県の登りの名所に向かうことにした。

 

 


【新シリーズ予告】とある水野の富士登山(ヒルクライム)【今日はこの辺でご勘弁】

2011-06-12 22:10:48 | 自転車

 昨日今日と俺は、Mt.富士ヒルクライムという、自転車で坂を上るレースに出場してきた。

 この富士ヒルクライムについては、以前一度出場した大会であり、今年出場を思い立ったいきさつであったりとかまあ諸々あるのだが、マジで本日疲れておりその辺を最初っから書くのは来週から改めてと行きたいところかなと…

 その代わりといっては何だが、今朝撮ってきた早朝の山中湖の写真なんぞageておくので、こちらを眺めつつこれから始まるお話をイメージしてもらえると…ほぼ間違いなく肩透かしを食らうかなと。

 ちなみに、今回の記事の元ネタって俺も実は読んだり観たりしたことはないんだけど…今度小説読んでみようかな。いずれにせよこの元ネタ達とは全然違う展開であることは間違いないな。


ケッチと行く関門海峡一人旅、その五「小倉編」

2011-06-05 22:52:20 | 映画、演劇等々

 六曜館GIGで焼きカレーとJAZZ、ともちろんお酒も頂き、大満足の門司港の夜を過ごした俺。

 次の日、俺は朝ダラダラとホテルの朝食を食べた後、もう一度中央市場を通過して(お店は休みらしくこの朝もシャッター全閉だった)から、素敵な街門司港に別れを告げ、電車に。

 後は、小倉から新幹線に乗って帰るだけではあったが、その前に久しぶりの小倉の街をサイクリングすることにした。

 小倉の街の中を走っているうち、紫川という川のほとりにある大きな建物、リバーウォーク北九州が目に付いた。

 リバーウォークは、むかーし小倉に行った際にチロッと寄ったことがある。比較的昔からある大型ショッピングモールってやつである。

 そこの広場で、この日は大道芸フェスティバルが行われるとのことで、とりあえず俺はケッチをちゃんと駐輪場に入れて見てみることにした。

 

 この日は幾つかのアーティスト(というのかな)が出演したんだが、最初に登場したのはロボットのぞみさん。

 まず、俺は名前で女性かと思ってしまったんだが…男性である。そして男の俺が書くのも何だが結構イケてる方だと思う。

 んなことよりも、内容。

 ロボットのぞみさんは、その名の通りロボットの姿(全身銀色、頭は昔の人が考えたロボットぽい四角い箱状)で、所謂ロボットぽい動きによるパフォーマンスをやっている。

 大道芸と銘打たれたステージの上でパフォーマンスをする訳だから、当然そのロボットの動きは一流で、本当に機械仕掛けのロボットがそこにいるかのような錯覚を受ける。

 

 しかし、

 この人の凄いところは、その一流のパフォーマンスを持ちながら、彼の見せるステージの最大の特色はその「ストーリー」なのである。

 例を一つ挙げると。(ここで演目をあまり詳しく書かない方がいいとは思うが…少しだけ)

 ロボット兵士が、両手に武器を抱え(ている構えをしていて、当然物を持っている訳ではないよ)戦場を突き進んでいる最中、何処から何やら泣き声が聞こえてくることに気がついた。

 兵士はその泣き声の出所である建物を突き止め、その建物の扉を開けると中には一人、置き去りにされた赤ちゃんがおり…

 という具合で、もちろん上記のような話は一切ナレーション・台詞はなく、全て音楽・SEと彼の精密なまでのロボットの動作によって綴られていくんであるが。

 動きがロボットらしくあればあるほど、その世界の中に引き込まれていくという、今までに体験したことのなかったタイプの感動を覚えた。

 

 まあしかし、まさかこんな旅先でこんなパフォーマンスを知ることができるとは思わなかった。小倉はこの後もどとんこつらーめんを売り文句にしている魁龍というラーメン屋で、濃ゆいスープのラーメンをガツガツ食ったりと色々やったのだが、時間も経ったし今回の旅行記はこの辺にしておくことにしよう。

 気がつくと既に6月に入り、今年一発目にしてかなり大物の自転車イベントへの参加を来週に控える身。来週更新できるかどうかは神のみぞ知るってやつかなあ

 

P.S.今回の写真、一応右下にロボットのぞみさんがいるんだけど分かるかなあ…本当はもっとハッキリ写った写真もあるにはあるのだが、お客さんの顔が入りまくりなので流石にうpできないかなと


ケッチと行く関門海峡一人旅、その四「門司港編Ⅱ、六曜館GIG」

2011-05-29 23:59:00 | 音楽

4月30日、19時過ぎ。 雨がシトシト降る門司港の街をフラフラ歩いた後、俺は一軒の店に辿り着いた。

店の名は、JAZZ IN 六曜館GIGという。 たまったま、この旅の少し前に門司港のことを話題にしたBS朝日の番組を観ていて、このお店の存在を知った。

その時既にこの旅に行くことは決めていたのだが、30日の夜は最初小倉の屋台でラーメンでも食おうと考えていた。 しかし、この番組で映った門司港の街、そしてこの店の焼きカレー…もとい店内の雰囲気が非常に良さそうだったため、敢えて門司港に宿を取ったという塩梅なのよ。

 

で、この夜は、立花洋一さんというピアニスト率いる「立花洋一ピアノトリオ」プラスMusa Miyukiさんというヴォーカリストを迎えてのライヴがあるっちゅうことで、前日滝部の宿から電話予約をし、満を持して焼きカ…ジャズの醍醐味を味わったろうと入店。

いかにもジャズのお店、とでも言おうか、渋い色使いの内装の店内に入り、案内されるままに席につき、ビールと焼きカレーを注文。

 

そういえば、「焼きカレー」ってさっきから書いてるけど、多分読者の方のほとんどが初耳だと思うので説明しとくと。

 

まあいわゆるB級グルメの類なんだろうが、ここ門司港では結構歴史があるらしい。ライスの上にカレーを載せ、家でピザを作るときにふりかけるタイプのチーズをパラッとまき、店によっては卵を落とし(六曜館は卵を使っている)、焼くと。カレードリア、というとイメージが沸くだろうか? やってきた熱々の焼きカレーを頬張ると、カレーなんだが、上でとろけたチーズの味が程よく混ざり、ドリアというかグラタンというか、でもお店で作りこんだであろうカレーの味が深くて非常に美味しかった。

そんな門司港の味を堪能した後は、いよいよ門司港の「音」を聴く番だ。

まず、立花さんがピアノの前に座り、鍵盤をつまびく。 その後、ベースの小車さん、ドラムの武本さんが順々に登場し(一月近く前のことなんでこの辺の順番はちょっと自信ないけど…)、掛け合いのように楽器を弾き合いながら徐々に入っていくやり方が面白かった。 その後、都合4曲くらいだったか、1時間近く演奏を聴いていたのだが、これがとても楽しくて。

このライブで分かったのは、ジャズというのは音楽ではあるんだけど、音の掛け合いがどちらかというと「会話」のような気がして、つまり言葉を発するように楽器を奏でて、そして「声を合わせて」一つの曲が奏でられるという感じのものなのかなと。 三人が三人とも、上級のスキルを持っていつつ、どこか遊び心みたいなものも忘れず、楽しくやったろうという気持ちが見えてくるような気がしてとても楽しかった。

 

ライブは一度休憩を挟んで、いよいよヴォーカルMusaさんを迎えて後半戦。 このMusaさんがまた良くて、こちらは逆に歌だけでなくスキャットを多用し、声を楽器としてピアノ達の音色に乗せるという感じで、前半とぜんぜん違う雰囲気のライブを堪能できた。

しかしだ。

このライブが始まる前からずーっと思ってたんだけど。

この夜、店内のお客さんはどうもほとんどが立花さんやお店をよく知る人のようで、俺の後ろにはドラム武本さんのご家族の方も応援に来られていたという中。

何故俺のようなジャズド素人が一番前の席に座っているんだろう…?

んでもって、俺の座ってたテーブル席の向かい、要は俺と同じ最前線に座ってたお客さん、ライブ前に武本さんとかなり専門的なトークをしていたと思ったら、どうもこの方もドラマーで、しかも今後六曜館でライブをされるというお話で… ああなんで俺はこんな方と同列にいられたんだろう…非常に申し訳ない気持ちではあったが、ライブ終了後は店長の水本さんに挨拶し、そそくさーっとお店を後にしたのであった。 次回はようやっとラスト、小倉で観た「ロボット」の話を。


ケッチと行く関門海峡一人旅、その三「門司港編」

2011-05-22 21:53:24 | 雑記

つ、疲れた…

↑は、前回取上げた角島を発って、30分もしない時点で俺が思ったこと。

前の日21時に就寝して、この日の朝もちゃんと朝飯を頂いてきたというのに…
理由は大体分かる。今年に入り、真面目に遠乗りをやっていないがため、前日の数十キロが身体にダメージとしてストックされているんだろう。全くこの歳にしてジジイ化もはなはだしい←はちょっと違うけど…

この日は、門司港のホテルを予約しており、後に書くがライブを観に行く予定があったため、時間が間に合わなくなれば電車を使うつもりではいた。
しかし、まだこんなところでケツ割る訳にはいかん。

ということで、老体に鞭打ち?グレーの空の下、海沿いの道をトロトロと走り続け、道中の完膚なきまでのどローカルな駅舎に立ち寄り、海と畑が広がる間に走る単線を見ながら、ゼリー飲料を飲んだりしつつ。

走っているうちに昼になり、そろそろ燃料補給がしてえなーと思っていたところ、海鮮やらなんやらとノボリの立った、飲み食いできそうな施設を見つけ、飛び込んでみた。

そこは、松永軒とようらブルーラインというお店。

海が臨める場所らしく、海産物関係が沢山あるようで、俺は胃に優しそうなうどんと、ふくの唐揚げ(これは胃に優しそうではないな)を、さらに胃にキビチそうな?ノンアルコールビア片手に頂いた。

うどんも旨かったが、ふくの唐揚げが当たり(旨いって意味でだよ。ふくだけに念の為補足(^^;)で、麦サイダーをプハッとやりながら、なぜかここまできて王様のブランチを見ながら完食。

その後は多少元気を取り戻し、この先にある毘沙ノ鼻という本州最西端の地、ここは昨日は時間オーバーで行けなかった所であり、折角こっち方面に来たから是非寄っておこうと張り切っていたのだが…

昨日ストップした川棚温泉を過ぎたところで、まさかの雨が。しかもどしゃ降り。

うーむ、通り雨っぽくはあるが、流石に雨が降ってしまうと厳しいわなあ・・・ということで、已む無く毘沙ノ鼻は断念し、梅ヶ峠(これで「うめがとう」と読むらしい。ゲがない)というこれまたどローカルな駅まで走り、屋根の下でケッチを袋詰めにし、もうそのまま下関まで南下。


下関駅を降りると、ここは雨が降っていないばかりか地面はほぼ乾いており、袋を濡らすことなくケッチを再組立て、走行再開。
この日も関門トンネル人道版を抜け、門司港駅近くのホテルに、雨がちらついてきたところで滑り込んだ。


ホテルでシャワーを浴び、門司港の街へ繰り出す。
この後とあるお店でライブに行ったのだが、俺はその前に、最近テレビでチラッと見た門司中央市場という所に行ってみた。

テレビでは、いわゆる「シャッター通り」になりつつも、明るく営業しているお店の方々を取上げていた。

しかし。

俺は18時過ぎ、もう店じまいの時間に行ってしまったため、もうシャッターは全であり、真っ暗なアーケードの中を歩くとそこは全くの異世界。

でも、俺こういう雰囲気嫌いじゃない。遠くまでひたすらシャッターに囲まれた、古びた商店街の風景は、何故かドキドキして、懐かしい感じがして、見知らぬ洞窟に迷い込んだかのようで(俺は洞窟すきなんだよね(^^;)。

今度はお店が開いている時に行ってみたいもんである。

さて、随分引っ張っているが、次回は門司港のジャズの名店でのライブの話ほかを。


ケッチと行く関門海峡一人旅、その二「角島編」

2011-05-15 23:09:05 | 自転車
 4月30日、山口県は滝部の旅館で、連休中もお仕事の職人さん達と一緒に朝飯を頂き(何しろこの旅館は現場系の方々が良く泊まられるので…)、俺は軒下に置かせてもらっていたケッチにまたがり、北に向かって走り始めた。

 この日の、というかわざわざ山口県の北の方で宿を取った目的は、同県の北の果てにある、角島に行くことであった。


 俺は、去年秋口にたまたまこの辺りに仕事に行ったことがあり、たまたまその直前にこの島にかかる橋、角島大橋の画像をネットで見ていたく感動し、是非行ってみたいと同行した人に無理を言い(本当は角島には用はなかったのだが…たまたま時間が余ったので)現地に行ったらもっと感動し、今度は自転車で行きてーなと思っていたのである。

 そして、山を抜け、「特牛」(←読めるかな?)という町の港を抜け、最後に坂を一つ登り切り、下った先。


 見えた!


 えーネットで調べたところによると、離島にかけられた通行料金無料の橋としては、沖縄の古宇利大橋に次ぐ国内二位の長さであると。

 しかし。

 ここで感じるのはそんな一位とか二位とかいう記録ではない。

 日本海を豪快にブチ抜くこの角島大橋の前に立つと、この国にこんな異世界があったのかという感動に襲われる。

 とりあえず、橋の横にある広場から何枚か写真を撮って、イザ念願の角島大橋、ケッチで渡ってみた。


 ここは不思議なところで、去年行った時もそうだったのだが、滝部あたりが曇り空で、雨が降るんじゃないかと懸念して角島大橋にくると、ここだけはまるで別の気候であるかのように妙に天気が良かったりするのだ。

 日差しが照りつけ、強い海風が欄干の間を抜けて楽器のように音を鳴らす中、俺とケッチはこの大橋を走りぬけた。
 生きること、自転車に乗るということがこんなに刺激的だと感じたのはどれくらい久しぶりのことだろうか。


 感動ひとしおの中、去年は行かなかった角島の端っこの方まで行って見る事にし、橋から続く一本道をそのままずーっと走り抜けた。思ったよりも長い。

 角島をひたすら西に走りぬけた先に、白い灯台があった。

 自転車を停め、200円だかを払って灯台に登ってみた。
 どうも昔作られたときの構造がそのままのようで、狭い螺旋階段を登りきると、日本海が広がる景色が広がる展望スペースに出られた。
 意外と観光客が多数いる中、柵はもちろんあるが狭い(幅1mくらい?人がやっとすれ違える程度)スペースに海からの強い風が吹き付ける中、おっかなびっくり写真を撮りつつ景色を眺めた。

 灯台の足元に灯台の資料館があったので寄ってみたんだが、どうやらこの灯台、明治初期に御影石で作られたものがほぼそのまま残っているらしい。


 ここ角島は、地図で見て頂ければ分かると思うが、海洋交通的には何と言うか「曲がり角」的な場所、資料館では確かここが針路変更点だったっけかな?と要するに重要な地点であり、そのため古くからナビゲーションのための灯台が欠かせなかったと。

 そんな歴史のある灯台があると初めて知り、角島って実は日本における重要な島なんだなあとこの地に対する思いを新たにした次第。

 その他、資料館には港や海上で不審な船や人を見かけたら118番ということも書かれていて、まああまり詳しくは書かないが場所柄結構危険な匂いのする海って気はするので、なるほどなーと思ったりもしたな。ちなみに118番はマイナーだけどレッキとした緊急通報番号なので間違えないようにしよう。


 そんなこんなで、角島を満喫したあと、当然角島大橋を渡って本土に戻ったのだが、帰りは行きよりさらに風が強く、欄干が低いので飛ばされて海におっこっちゃわないかとビビリながら走ったというのが実情…


 帰り際、名残を惜しみながら、本土側の大橋を上から見渡せる場所に上り、今回添付した写真を撮影。

 この場所から大橋を見ると、この世のものとは思えない景色が俺の脚を止めてしまう。


 この時俺は、いつの日かここに住みてーなと思った。

 しかし、今はまだ、行かねばならないところがある。


 名残を惜しみつつも角島大橋を後にし、ケッチで今度は関門海峡に戻るべく、海沿いの道を一路南へと走り出した。