動物ファンタジーにおいて擬人化は重要な問題です。
それは、人間と動物の関係性を表すだけでなく、作品世界の質まで規定してしまうからです。
動物ファンタジーにおいては、生態はほぼその動物本来のもので心理だけが擬人化されているもの(リチャード・アダムス「ウォーターシップダウンのうさぎたち」など)から、一応登場人物(?)は動物として設定されているもののその生態は全く人間と変わらないもの(ケネス・グレアム「楽しい川辺」など)まで、さまざまな擬人化度を持った作品があります。
一つの作品でその擬人化度が統一されているべきことは言うまでもありませんが、短編集ではひとつひとつの短編が異なる擬人化度を持っていても許容されると思われます(あまり極端に違っている場合は違和感が生じますが)。
それは、人間と動物の関係性を表すだけでなく、作品世界の質まで規定してしまうからです。
動物ファンタジーにおいては、生態はほぼその動物本来のもので心理だけが擬人化されているもの(リチャード・アダムス「ウォーターシップダウンのうさぎたち」など)から、一応登場人物(?)は動物として設定されているもののその生態は全く人間と変わらないもの(ケネス・グレアム「楽しい川辺」など)まで、さまざまな擬人化度を持った作品があります。
一つの作品でその擬人化度が統一されているべきことは言うまでもありませんが、短編集ではひとつひとつの短編が異なる擬人化度を持っていても許容されると思われます(あまり極端に違っている場合は違和感が生じますが)。
![]() | 動物絵本をめぐる冒険―動物‐人間学のレッスン |
矢野 智司 | |
勁草書房 |