現代の絵本の出版状況を見ると、かつて主流だった物語絵本は数少なくなり、絵中心で文章の字数が少ない物が主流になっています。
そうした絵本における文章について考えてみます。
ただし、詩に絵を付けた詩画集のようなものでなく、散文で書かれているものを想定しています。
かつて、「児童文学は、アクションとダイアローグで書く文学だ」と、今は亡き安藤美紀夫は言っていました。
その後、80年代ごろから、「写生」や「描写」といった近代文学、特に小説を形作る要素が児童文学にも取り込まれて、一般文学と児童文学の境界はあいまいになってきました。
しかし、幼年文学や散文をベースにした絵本では、この「アクションとダイアローグ(モノローグ)で書く」ことに立ち返る必要があるのではないでしょうか。
「写生」や「描写」は、すでに絵本の主体になっている「絵」にできるだけ任せて、文章の方はなるだけ刈り込んで、アクションとダイアローグ(モノローグ)を簡潔に伝えるようにした方がいいと思われます。
さらに言えば、文章のテンポの良さや、ひとつひとつの言葉の吟味なども、より重要になってきます。
特に、最近の子どもたちは、こうした絵本に、読み聞かせなどを通して出会うことが多いと思いますし、自分で声を出して読むこともあるでしょう。
そうすると、音読した場合の文章のリズムや言葉の響きなども重要になってきます。
そうした絵本における文章について考えてみます。
ただし、詩に絵を付けた詩画集のようなものでなく、散文で書かれているものを想定しています。
かつて、「児童文学は、アクションとダイアローグで書く文学だ」と、今は亡き安藤美紀夫は言っていました。
その後、80年代ごろから、「写生」や「描写」といった近代文学、特に小説を形作る要素が児童文学にも取り込まれて、一般文学と児童文学の境界はあいまいになってきました。
しかし、幼年文学や散文をベースにした絵本では、この「アクションとダイアローグ(モノローグ)で書く」ことに立ち返る必要があるのではないでしょうか。
「写生」や「描写」は、すでに絵本の主体になっている「絵」にできるだけ任せて、文章の方はなるだけ刈り込んで、アクションとダイアローグ(モノローグ)を簡潔に伝えるようにした方がいいと思われます。
さらに言えば、文章のテンポの良さや、ひとつひとつの言葉の吟味なども、より重要になってきます。
特に、最近の子どもたちは、こうした絵本に、読み聞かせなどを通して出会うことが多いと思いますし、自分で声を出して読むこともあるでしょう。
そうすると、音読した場合の文章のリズムや言葉の響きなども重要になってきます。