1974年に出版された幼年向きの物語絵本です。
公園の温室の中に広がる不思議な世界に迷い込んだ主人公たち(主人公の女の子と、男の子の友だち)が、クラランポー(黒いオウム?)にさらわれた女王(カンムリバト)のたまごを取り返すお話です。
二羽以外にも、ハミガキドリ、トンボトリ、バナナトリ、シリトリ、カクレンボドリといった不思議な鳥たちが登場しますし、言葉遊びや遊び歌などがふんだんにちりばめられています。
現在の同じグレードの物語絵本と比較すると、物語や言葉遣い(漢字はかなにひらいてありますし、カタカナにはひらがなのルビもついています)が難しく、今だったら中学年ぐらいのグレードの本として出版されるかもしれません。
1983年に、安藤美紀夫が「日本語と「幼年童話」」という論文(その記事を参照してください)で、当時の安直な幼年童話(今はもっとひどいですが)を嘆いた中で、「少なくとも二十場面前後の<絵になる場面>が必要なことはいうまでもない。そして、<絵になる場面>を二十近く、あるいはそれ以上用意できる物語といえば、いきおい、起承転結のはっきりした、ある種の山場を伴う物語にならざるを得ない。」といった条件を楽々クリアする、長新太によるそれだけでも魅了されるような挿絵(けっこう具象的な絵もあります)が二十八枚(そのうちカラーの大きな絵が十五枚)もついていて、非常に贅沢な作りになっています。
公園の温室の中に広がる不思議な世界に迷い込んだ主人公たち(主人公の女の子と、男の子の友だち)が、クラランポー(黒いオウム?)にさらわれた女王(カンムリバト)のたまごを取り返すお話です。
二羽以外にも、ハミガキドリ、トンボトリ、バナナトリ、シリトリ、カクレンボドリといった不思議な鳥たちが登場しますし、言葉遊びや遊び歌などがふんだんにちりばめられています。
現在の同じグレードの物語絵本と比較すると、物語や言葉遣い(漢字はかなにひらいてありますし、カタカナにはひらがなのルビもついています)が難しく、今だったら中学年ぐらいのグレードの本として出版されるかもしれません。
1983年に、安藤美紀夫が「日本語と「幼年童話」」という論文(その記事を参照してください)で、当時の安直な幼年童話(今はもっとひどいですが)を嘆いた中で、「少なくとも二十場面前後の<絵になる場面>が必要なことはいうまでもない。そして、<絵になる場面>を二十近く、あるいはそれ以上用意できる物語といえば、いきおい、起承転結のはっきりした、ある種の山場を伴う物語にならざるを得ない。」といった条件を楽々クリアする、長新太によるそれだけでも魅了されるような挿絵(けっこう具象的な絵もあります)が二十八枚(そのうちカラーの大きな絵が十五枚)もついていて、非常に贅沢な作りになっています。
はらぺこたまごがさらわれた (学年別小学生文庫2年) | |
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