特殊詐欺という非常に今日的な犯罪を題材にして、犯罪者側(「受け子」と呼ばれる詐欺の被害者からお金を受け取るグループのリーダー)と捜査側の両方から描いています。
いつもながら作者の犯罪に対する知識はたいしたもので、かつてはオレオレ詐欺と呼ばれていた特殊詐欺について、犯罪者側の内部組織(金主、名簿屋、道具屋、掛け子、受け子、ケツ持ちのヤクザなど)も、警察の捜査担当部隊も、すごくリアルに描かれています。
しかし、作者の代表作の「疫病神」シリーズ(それらの記事を参照してください)ほど引き込まれないのは、主人公たち(犯罪者はもちろん警察側も)に「疫病神」シリーズの主人公たちのような魅力がないせいでしょう。
いつもながら作者の犯罪に対する知識はたいしたもので、かつてはオレオレ詐欺と呼ばれていた特殊詐欺について、犯罪者側の内部組織(金主、名簿屋、道具屋、掛け子、受け子、ケツ持ちのヤクザなど)も、警察の捜査担当部隊も、すごくリアルに描かれています。
しかし、作者の代表作の「疫病神」シリーズ(それらの記事を参照してください)ほど引き込まれないのは、主人公たち(犯罪者はもちろん警察側も)に「疫病神」シリーズの主人公たちのような魅力がないせいでしょう。
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