現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

村中季衣「ときめきサタダー・ナイト」たまごやきとウィンナーと所収

2017-10-04 08:22:35 | 作品論
 主人公の男の子は、両親と一緒に、一年半ぶりにねえちゃんに会いに行きます。
 電車で二時間もかかるところにある、健康ランドの新人歌謡ショーに出演するのです。
 ねえちゃんは、「ものまねキャラバン」でスカウトされて新人歌手になっていました。
 ステージは、健康ランドの大広間で、お年寄りや酔客の中で歌いました。
 ポップスを歌うねえちゃんは、もう一人の演歌歌手と比べて、全然人気がないのですが、それでも一所懸命にステージを務めていました。
 勉強が嫌いで家を出た娘を心配している家族の様子がよく描けています。
 ただ、主人公が狂言回し以上の役割を果たせていないので、家族の姉ちゃんに対する思いがぼんやりとしか伝わってきませんでした。


 
 
たまごやきとウインナーと (偕成社コレクション)
クリエーター情報なし
偕成社

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