秋の赤い実が印象的だが、その花をまだ見たことが無かった「ゴンズイ(権萃)」。ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉樹。これはしっかりと場所を覚えていて2週間前から開花を待っていた。果実のド派手さから比べれば、花は何とも可愛らしくて、せいぜい5ミリほどの大きさ。
先週はピンク色の蕾だったが、こちらは真っ赤な蕾の「カルミア」。 『蕾のほうが可愛い。』 なんて言っていたら、気を悪くしてなかなか咲いてくれない。機嫌を直してそろそろ咲いて欲しいのだが。
上柚木公園付近の「エゴノキ(斉燉果)」。 “雑木林の女王” の名の通り、とても上品な咲き方。この姿にはいつも惚れ惚れする。去年、歩道にはみ出した小枝を10センチほど切って挿し木にしてみたら、うまく根付いて元気に葉が出てきている。これで花が咲いたら上出来だが、そう上手くはいかないようだ。
鑓水緑道に咲く「エニシダ(金雀枝)」。小山内裏公園から続いている道だが、こちらに足を向ける人はあまりいない。去年はこの黄色のほかに紅色の花があったが今年は見当たらない。調べてみると黄色一色のものが在来種のようで、ほかには黄色とピンクのツートンカラーもあるようだ。
松木日向緑地の斜面下の道路脇。崖からいつも清水が浸み出ている。この「クリンソウ(九輪草)」は、湿り気があるところが大好きなので居心地が良さそう。どうやらご近所の方が植えられたようだ。サクラソウ科サクラソウ属で、段になる輪状の花が五重の塔の九輪に似ていることが名前の由来。
調べてみると、クリンソウは “異型花柱性” によって自家受粉を避ける仕組み。つまり雌しべが長い長花柱花と、雌しべが短くて葯が目立つ短花柱花があるようだ。
「ニワゼキショウ(庭石菖)」は可愛らしい実を付けると知って、花のあとを気にしていたらこの姿。花の横に実がたくさんできていた。2ミリほどの大きさだが、縦縞模様はまるでアリの西瓜。