カンヒザクラ・2~名前

 由木緑道の「カンヒザクラ(寒緋桜)」。「ヒカンザクラ(緋寒桜)」とも呼ばれるが、ヒガンザクラ(彼岸桜)ではない。沖縄で桜と言えばこの花を指すように、中国南部、台湾、石垣島などが原産地。寒さには弱いようだが、多摩の寒さには順応して毎年綺麗な花を見せてくれる。
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トサミズキ・7~花序

 南大沢2丁目の小さな藪にある「トサミズキ(土佐水木)」。トサミズキは開花した後、このように花序を伸ばしてぶら下がる。 “水木” の名前がつくがミズキ科ではなくマンサク科。一方 “土佐” のほうはその名の通り、高知県原産。
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タネツケバナ・2~花

 十文字の花の形はアブラナ科の特徴。これは「タネツケバナ(種漬花)」で、肉眼ではとてもわからないが、画像を拡大して雄蕊が6本あるのが確認できた。ミチタネツケバナを見つけた時に雄蕊の本数の違いを知ったが、なるほどこんな小さな花でも奥が深い。これは小山内裏公園の内裏池付近。
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トウダイグサ・3~開花

 松木地区の多摩ニュータウン通り近くの道端で見つけたお気に入りの「トウダイグサ(灯台草)」。この道端の一角で去年は群生になっていたが、夏にすっかり除草されてしまっていた。さて今年はどうだろうと見に来ると、除草にもめげずしっかりと顔を出していた。トウダイグサの花の形はなかなか興味深い。黄緑色の花のように見えるのは総苞片で、花弁や萼片は消失している。ひとつひとつの花がそれぞれ雄蕊や雌蕊になっていて、普通の花の構造とは大きく異なっている。
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スノーフレーク・2~花

 東京薬科大の「スノーフレーク」。去年ここでこの花を見たのは4月になってから。同じヒガンバナ科のスノードロップは、内側の花被片が短く、緑色の斑点がその短いほうの花被片にある。耐寒性があるので植えっぱなしでも丈夫に花を咲かせるようだ。秋植え球根なので、秋に覚えていたら庭の片隅に植えてみよう。
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ボタン・2~芽吹き

 この姿を美しいと見るか、異様と見るかの判断はお任せするとして・・、これはボタン科落葉低木の「ボタン(牡丹)」。 “立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花” とは美人の形容詞だが、美人と呼ばれるまではまだ少し時間が掛かりそう。
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ナニワズ・3~名前

 あちこちの庭先ではジンチョウゲの花がほころび始めたが、こちらは同じジンチョウゲ科の「ナニワズ(難波津)」。漢字では “津” なので “ヅ” と書きたいところだが、どうやら “ズ” が、市民権を得ているらしい。常緑樹のジンチョウゲと違ってこちらは落葉樹。夏にはすっかり葉を落とすので、別名は「ナツボウズ」。これは東京薬科大自然観察路のもの。
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ヒイラギナンテン・6~運動

 雄蕊の基部を爪楊枝のような細いものでつつくと葯が動く。これは虫媒花に見られる傾震運動。蜜を求めてやってきた虫が花糸に触れると、その刺激に反応して花粉を虫の身体にこすりつける仕組み。この「ヒイラギナンテン(柊南天)」や、メギ、エニシダなどでも観察することができる。大きく開いた花を選ん先の尖った小枝で花の中央をつついてみると、なるほど雄蕊が中央に向かってグイッと動いた。これはなかなか面白い。クセになりそう。
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カラスザンショウ・1~冬芽

 長池公園の外周を尾根幹線沿いを歩いていて見つけた落葉樹の葉痕。とぼけた表情が気に入って写真を撮ったものの、この葉痕からは樹の名前がわからない。トゲを頼りに調べてみるとどうやらこれは「カラスザンショウ(烏山椒)」。ミカン科サンショウ属の落葉高木で、夏に白い散房花序をつける。図鑑を見るとミズキの花に似ているので、今まで見間違えていたのかもしれない。夏に花を確認してみよう。晩秋の実も楽しみ。
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ナナカマド・5~冬芽

 別所の丘の上で北風に晒されて寒そうな「ナナカマド(七竈)」の冬芽。高貴な紫色でスタイルも良く、バラ科の気品を感じさせる。いろいろな花木の開花時期が違うのは、それぞれ種類ごとに反応する気温があるためだが、花ばかりでなく葉が開くのも気温が影響する。このナナカマドやカツラなどは比較的早く、芽が開く前の10日間の平均気温が6~8℃程度とのこと。今年は、明け方に冷え込んで凍りつくことも少なく、ナナカマドの目覚めも早そう。
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