ハナカイドウ・2~楊貴妃

 南大沢3丁目の遊歩道脇で見つけた「ハナカイドウ(花海棠)」。バラ科リンゴ属の落葉中低木で、少し濃い目のピンク色が鮮やか。 “海棠” は中国名で、その昔、唐の玄宗皇帝が、酒に酔って休んでいる楊貴妃を呼びに行ったところ、楊貴妃がほろ酔い顔で、まだ眠そうな様子だったのを見て、 『海棠の眠り未だ足らず』 と言ったとか。愛妻の楊貴妃を海棠の花にたとえるとは、なかなかのセンス。かたや我が家の楊貴妃は花粉症で、 『鼻かゆいど~』。
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ホシザクラ・3~後ろ姿

 この街の隠れた名物とも言える「ホシザクラ(星桜)」。ホシザクラは日本でもこの街だけ、すなわち八王子市南大沢1~4丁目にのみ自生する品種。濃い紅色の萼片が綺麗な星型で、花弁は全開せずややうつむき加減に咲く。ルーツはマメザクラとエドヒガンの雑種で、数年前に発見され、その萼片の形からホシザクラと命名されたもの。ホシザクラの写真はどうしても後ろ姿になってしまう。

 さて、その後コメントを頂戴して、ホシザクラは南大沢地区だけではなく、町田市や松が谷地区にもあるとのこと。訂正を補記しておこう。
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ヤマザクラ・6~花

 鮮やかなソメイヨシノも良いがこの「ヤマザクラ(山桜)」の風情もまた日本人の心を癒してくれる。若葉が赤味を帯びるのが特徴。ヤマザクラは寿命が長く、ときに巨木になり、樹形の素晴らしさも楽しませてくれる。
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イロハカエデ・9~若葉

 今年は芽吹きの様子を注目しているが、これは「イロハカエデ(伊呂波楓)」の若葉。「イロハモミジ(伊呂波紅葉)」とも呼ばれるが、もともと “モミジ” とは、秋に草木が黄色や赤色に変わることを表わす動詞の ”もみづ” が名詞化したもので、ここではイロハカエデという言い方にしている。もちろんイロハモミジと呼んでも間違いではない。
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ソメイヨシノ・5~親

 東京都心では満開宣言となった「ソメイヨシノ(染井吉野)」。どこかの会社の新入社員の初仕事が花見の場所取りというのは、何とも平和な世の中。我が家の長男も4月から社会人の仲間入りだが、初仕事はまさか場所取りではないだろう。
 写真の花は庭の小さな樹で、靖国神社から遅れること5日の3月25日に開花。ちょうどその日は大学の卒業式だったが、生憎の雨模様で写真が撮れなかった。今日は五分咲きといったところ。
 ところで先日、ソメイヨシノの “両親” が判明したとのニュース。何でも 『ソメイヨシノはその遺伝子の解析により、オオシマザクラとコマツオトメの交配で生み出された可能性が高い。これは千葉大や静岡大などの研究チームが日本育種学会で発表する。』 とのこと。
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ユスラウメ・2~開花

 バラ科サクラ属の「ユスラウメ(山桜梅)」。この花は去年知ったが、その実ができるのをすっかり忘れていた。サクランボのような甘酸っぱい実を今年は何とか味わってみたい。これは鑓水中学校付近の道端の樹。
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ベニバナユキヤナギ

 名前を聞いた時は、どんな色なのか興味津々だったが、花はやはり白かった「ベニバナユキヤナギ(紅花雪柳)」。蕾はとても綺麗な紅色で、普通のユキヤナギとは雰囲気が違う。バラ科シモツケ属の落葉低木で、「ピンクユキヤナギ」とも呼ばれる園芸品種。真っ白なユキヤナギが咲き誇るさまは見応えがあるが、このベニバナユキヤナギもなかなかの趣。
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アカシデ・4~雄花序

 今の時期は樹全体が赤く見える「アカシデ(赤四手)」。この特徴的な花や秋の紅葉から “赤” の名前をつけられている。雑木林をぐるりと見渡してみると、あちこちでこの紅い姿が良く目立つ。四手は注連(しめ)縄につける白い幣束のこと。 “シデ” と聞くと馴染みは薄いが、シデ類には、イヌシデやクマシデやサワシバ(サワシデとは言わないようだ。)などがある。 『おじいさんは山に柴狩りに~』 の “柴” は、このシデ類の雑木を指すようだ。 
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アオキ・7~雄花

 冬でも青々としてとても元気な「アオキ(青木)」。いつの間にか蕾をたくさんつけて、その先にひとつ咲いた雄花。アオキはミズキ科アオキ属の常緑低木で雌雄異株。写真の花は4つの雄蕊が確認できる。
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ハナノキ・6~花

 高い樹なのでなかなか小さな花を撮るのに苦労させられる。これは大栗川沿いに咲く「ハナノキ(花の木)」。日本の固有種で愛知県や岐阜県に自生しており、愛知県の県木となっている。 “花の木” という名誉ある名前は、サクラやウメを差し置いて、春のこの赤い可愛い花に付けられた。いや、サクラやウメは昔から固有の名前を持っているが、この樹は万葉の頃には何と呼ばれていたのだろう。
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