クズ・4~葉痕

 一年の締めは「クズ(葛)」のユニークな顔でご挨拶。あちこちの藪でクズの毛むくじゃらのサヤが目立っているが、よく見るとそこにもちゃんと葉痕があった。何となくすっとぼけた顔がご愛嬌。
 さて今年もいろいろ楽しんできたが、来年の宿題に持ち越されたものも多い。その宿題を一応整理しておこう。
 3月・・マルバグミの実
 4月・・アオダモ・イタヤカエデ・サンザシ・ムクノキ・タブノキの花
 5月・・オリーブ・クロガネモチ・カキ・ハクウンボク・ヒトツバタゴの花
 6月・・ナツヅタ・ウメモドキ・ミツバウツギの花
 7月・・カクレミノの花、ベニスモモの実
 8月・・サネカズラの花
 9月・・ハシバミの実
 10月・・クワクサの花、サワフタギの実
 11月・・オモトの実
それにイボタノキのイボタロウムシも探してみたい。ずいぶんあるぞ。来年も頑張って植物ウォッチングを続けよう。

今年一年、この拙いブログにお付き合いいただきまして有り難うございました。お陰様で記事数は1,673になり、植物の種類はキノコ2種類を加えて全部で795種類になりました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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クチナシ・6~種無し

 下柚木付近の道端にある「クチナシ(梔子)」の果実。園芸種のヤエクチナシは果実をつけないと聞いた。確かに先日見つけたヤエクチナシの貧相な果実をつぶしてみると、染料になる黄色い汁は出てくるが種子は見当たらない。一方こちらの丸々と太った果実をつぶしてみると、中から長さ3~4ミリの薄い種子がいっぱい出てきた。つまりヤエクチナシには、果実の “入れ物” はできるが、 “種子” はできないということらしい。
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サワラ・2~葉

 ヒノキの葉の裏は “Y字” の気孔帯だったが、「サワラ(椹)」の葉の裏は、 “X字”。 ヒノキのように白い細い線ではないが、何となくX字に見えるので区別しやすい。樹形もヒノキに似ているが、ヒノキほど枝や葉が密集しないので、下から見上げると隙間から空が見える。
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ヒノキ・2~葉

 冬の植物観察は冬芽や葉痕などで十分楽しめるが、常緑樹の葉も観察テーマのひとつ。「ヒノキ(檜・桧)」は、葉の裏の白い “Y字” の気孔帯で、サワラと区別ができる。ヒノキは高級建材で、総ヒノキ張りの風呂にとっぷりと浸かって一年の疲れを落としたいところ。しかし残念ながら我が家のお風呂はごく普通のユニットバスで今日はその大掃除。しっかりと磨いたあとは、ヒノキの香りの入浴剤を入れて、気分だけでもヒノキ風呂。
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ユリノキ・10~冬芽

 首都大学キャンパスにある「ユリノキ(百合の木)」の冬芽。モクレン科の落葉高木で初夏にチューリップのような花をつける。ところがこの花の位置が高くて、今年は間近に見ることができなかった。その集合果も落葉後によく目立つが、これも手が届かない。
 ユリノキの冬芽は長さ1.5センチほどの薄紫色で、靴べらの先のような形。見ようによっては “烏帽子” のように見えなくもない。この芽鱗の中には春を待ちわびる小さな葉があるはず。芽吹きの様子が楽しみになってくる。
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トチノキ・5~冬芽と葉痕

 首都大学キャンパスの「トチノキ(栃の木)」の冬芽。このトチノキはテニスコート付近に十数本並んでいて若人の元気な姿をいつも見守っている。トチノキの冬芽は長さが3~4センチとかなり大型で、表面は樹脂に覆われてベトベト。さてお楽しみの葉痕のほうは、ひとつはペシャンコで、もうひとつは “ひょっとこ” のような顔。
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モミジバフウ・10~モヤットボール

 去年も集めて写真を撮ったが今年も同じことをしている。「モミジバフウ(紅葉葉楓)」の殻は何度見ても面白い形。クイズ番組の 『IQサプリ』 をご覧になっている方なら、 “モヤットボール” で通じるだろう。これを投げられて頭に当たっても全然痛くない。
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アメリカスズカケノキ

 駅前のアウトレット駐車場付近にある「アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸木)」。スズカケノキ科の落葉樹で北米原産。一方スズカケノキ(鈴懸木)はヨーロッパ原産で、モミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸木)は両種の交雑種。これらの3種類をまとめてプラタナスと呼ぶ。葉を見ると、スズカケノキの葉の切れ込みが一番深く、このアメリカスズカケノキの葉の切れ込みが一番浅い。 “プラタナス” と聞くともう歌わずにはいられない。

 『風』(著作権法により歌詞省略)
   作詞:北山 修 作曲:端田宣彦 昭和44年
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サネカズラ・4~中心

 周りのツブツブが取れて中心が残った「サネカズラ(実葛)」の実。ツブツブが中心までぎっしりと詰まっていると思っていたが、そうだとすると中のほうは押しくら饅頭で大変。中心はあっさり一つの球だった。
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モミジイチゴ・4~冬芽

 綺麗な花美味しい実ばかり気にしないで、冬のこの姿も撮っておこう。これは首都大学遊歩道の「モミジイチゴ(紅葉苺)」の冬芽。場所を覚えておいて初夏の実をまた楽しみたいところ。しかしその頃はものすごい藪になっている。
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