道端観察はさらに続いて、今度は「コバンソウ(小判草)」。かね目のものには敏感ですぐ目が行く。由木緑道のこの小判はなかなか景気が良くて鈴なり状態。
『これが本当の小判だったら・・・』
コバンソウは、佐渡の金山あたりが原産かと思いきや、ヨーロッパ原産で明治時代に渡来し観賞用に栽培されたらしい。千両、万両に倣って、庭に植えたら、御利益はあるだろうか。
葯が白いムラサキカタバミを見つけていたので、今度は葯が黄色い「イモカタバミ(芋片喰・芋傍食)」。名前の通り地下に芋のような塊茎を作るらしい。道端の雑草なので掘り起こして確認しても良さそうだが、まあ、このままにしておこう。
ハコベ属の中で雌しべの花柱が5本あるのは、この「ウシハコベ(牛繁縷)」だけ。せっかく撮った証拠写真を家で拡大してみると、花柱が欠けていたりひねくれたりしていて、また撮り直したのがこの写真。花柱がしっかり5本確認できる。花弁が基部近くまで切れ込んでいるのもウシハコベの特徴のようだ。
長池公園雑木林の「ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)」。公園の人が付けてくれたのか、名札が立ててあった。ユリ科アマドコロ属の多年草。この山道は春先にはバードウォッチャーが多かったが、さすがに葉が繁るこの時期にはもうお見かけしない。相変わらずウグイスは元気よく鳴いているが、その姿は全くわからない。
東京薬科大自然観察路の「アメリカイワナンテン(亜米利加岩南天)」。ナンテンの名前がついているが、メギ科ではなくツツジ科イワナンテン属。同じツツジ科のアセビによく似ている。大田川沿いにこの樹の別名の「セイヨウイワナンテン」のプレートをつけた低木があるが、花の気配が全く無い。もしかしたらプレートの付け間違いかもしれない。
ツツジ科ドウダンツツジ属の「ベニサラサドウダン(紅更紗灯台・紅更紗満天星)」。これはどうしても見つけたかった花。去年初めて見たが、その場所をすっかり忘れてしまっていた。鑓水公園付近の道端にあったという微かな記憶を頼りに半月ほど探し回ってようやく再会。おかげでかなりのカロリー消費。
道端の真っ白なドウダンツツジが見頃だが、少し遅れて咲き出した「サラサドウダン(更沙満天星・更紗灯台)」。縁に少しだけ更紗模様をつけたおしゃれな花だ。もう少し鈴なり状態を探してみたがこれがやっと。でも会えただけで満足。
南大沢5丁目のマンション脇に咲く「モッコウバラ(木香薔薇)」。トゲもなく育て易いのでガーデニングによく使われる樹。薔薇の花いっぱいのローズガーデンには憧れるが管理が大変そうなので今はちょっと無理。もう少し時間が取れるようになってからの楽しみにしておこう。このモッコウバラをフェンスに絡ませるくらいは面白いかもしれない。しかし庭のバランスを考えて、衝動買いだけは要注意。