キショウブ

 これは松木日向緑地の水辺に咲く「キショウブ(黄菖蒲)」。明治時代に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物で各地で野生化している。葉の中央の脈がはっきりしているのは、ハナショウブと同じだが、黄色い花はキショウブだけ。この池に咲くことはずいぶん前から知っていたが、去年撮り損ねていたので、ようやく初登場。
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カキツバタ

 湿地に生えるアヤメ科アヤメ属の「カキツバタ(杜若)」。乾いたところに咲くアヤメには白い斑紋(綾目=あやめ)があるがカキツバタには無い。この写真のような白ではなくもっと派手な模様だ。なるほど、これは目からウロコ。次はハナショウブ(花菖蒲)との区別。ハナショウブの葉には盛り上がった筋があるが、カキツバタには無い。そして花期は、アヤメ→カキツバタ→ハナショウブの順。
 ちなみにショウブ(菖蒲)はサトイモ科で、葉は似ているが花は棒状でとても地味。端午の節句の菖蒲湯はこのサトイモ科のほう。
 調べていて出てきた薀蓄をついでにもうひとつ。 “伊勢物語” の中で、在原業平が “かきつばた” の5文字をつけて旅の心を詠んだ歌。
 『から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ』
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ダッチアイリス

 球根アイリスと言えばこの「ダッチアイリス」のことを指すらしい。アヤメ科アイリス属。スパニッシュアイリスを中心に数種を交配させてオランダで作られた園芸種。色は白のほか、黄色、青、紫があるようだ。ところでアイリスの名はギリシャ神話の女神イリスが由来。
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イチハツ

 「イチハツ(一初・一八)」は中国原産のアヤメ属の一種。アヤメ科の中で最初に咲くことから “一初” と言われたようだが、実際は同じ仲間のシャガのほうが半月ほど早い。少し小振りなシャガが、シャカリキになってイチハツを抜いたようだ。イチハツの外側の花びらに白いヒダがあるが、これがイチハツの仲間の特徴。葉の幅も3~4センチと広く、見分けるポイントらしい。
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サギゴケ・1~名前

 東京薬科大自然観察路の「サギゴケ(鷺苔)」。ムラサキサギゴケとこの白いサギゴケを区別せず、まとめてサギゴケと呼ぶこともあるらしい。またこの白いほうを「サギシバ」とも呼ぶ。
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サジオモダカ

 東京薬科大自然観察路奥の小さな池に咲く「サジオモダカ(匙面高)」。オモダカ科の多年草で、葉っぱがスプーンのような形なのでこの名前。オモダカの葉は基部が深く2裂してこのサジオモダカやヘラオモダカの葉とはずいぶん違う。
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