ムクノキ・3~花

 今年の宿題のひとつがこの「ムクノキ(椋の木)」の花。4月までの他の宿題は、アオダモ、イタヤカエデ、タブノキの花で、これらは解決。サンザシはまだ咲かないので来月に持ち越し。
 さてムクノキはニレ科の落葉樹で、秋に直径1センチほどの甘い果実ができる。ムクドリが大好きなので、ムクノキと言いたいところだが、この名前は、ムクノキの葉を研磨に用いたので、 “磨く(=むく)” から、きているらしい。なるほど、その葉には珪酸が含まれてザラザラしている。
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カラタチ・5~林

 昔は生け垣に使われていて、唱歌にもなっていた「カラタチ(枳殻・枸橘)」。最近は住宅地ではほとんど見かけない。これは東京薬科大の雑木林にある高さ4~5メートルほどの樹。花が高いので、枝を引っ張って撮ろうとして、不覚にもトゲに触れてしまった。このトゲはかなり強烈で要注意。いや、そもそもカラタチの枝を引っ張る人は、あまりいない。
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イタヤカエデ・3~花

 イロハカエデの花は赤味掛かっているが、「イタヤカエデ(板屋楓)」の花は薄い黄緑色。イタヤカエデは、その仲間の全体を指す場合と、「エンコウカエデ(猿猴楓)」とも呼ばれる樹を指す場合がある。その仲間のオニイタヤは、葉の切れ込みが浅いが、写真は切れ込みの深いエンコウカエデのようだ。雌雄同株で雌花と雄花が混生し、果実は翼になる。左側にその翼が確認できる。
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タブノキ・2~花

 柳沢の池公園付近の歩道脇で見つけた「タブノキ(椨の木)」。クスノキ科の常緑高木で、公園樹や街路樹に使われている。別名の「イヌグス(犬楠・犬樟)」は、クスノキに似ているが材質が劣ることによる。
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ラショウモンカズラ・2~ヒゲ

 シソ科ラショウモンカズラ属の「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」。図鑑では青紫色の花だが、まれにこのような白色もある。去年も触れたが、ラショウモンカズラという変わった名前は、謡曲 “羅生門” で渡辺綱が切り落とした悪鬼の腕に似ていると言うのが由来。花を腕としてではなく、顔としてよく見ると下あごのあたりにヒゲがあるので、どうやらこの鬼は男のようだ。
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セイヨウジュウニヒトエ・2~道端

 これは下柚木の道端で見つけた「セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)」。西洋の “十二単” とは、いささか疑問が湧くが、固いことは抜き。これもシソ科キランソウ属の多年草で、別名は「アジュカ」や「セイヨウキランソウ」。ジュウニヒトエよりは濃い青色の園芸種。
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ジュウニヒトエ・2~道端

 野道の脇に咲いている「ジュウニヒトエ(十二単)」。シソ科キランソウ属の多年草。同じ属のキランソウが、 “地獄の釜の蓋” などという恐ろしい名前をつけられているのに、こちらは何とも優雅な名前。キランソウのほうは地面にへばりついているので、踏まれることも多いだろうが、こちらは直立しているのでその心配も無い。
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アカメガシワ・3~新芽

 深緑の芽だしの色が赤いので「アカメガシワ(赤芽柏・赤芽槲)」。カシワと言ってもブナ科ではなくトウダイグサ科。葉が広いので柏の名が付いているようだ。アカメガシワの葉は、卵型や浅く3裂した形まで変化が多い。
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エノキ・7~花

 ニレ科の落葉高木の「エノキ(榎)」。雌雄同株で若葉と同時に目立たない色の花を付ける。写真左側でやや子房が膨らみかけているのが両性花で、写真中央や下のほうに見える十字形のものが雄花のようだ。これは清水入緑地の樹。
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ヤマコウバシ・4~花

 クスノキ科クロモジ属の「ヤマコウバシ(山香ばし)」。クロモジの花はすっかり終わってしまったが、こちらはなかなか咲かないので忘れてしまうところだった。残念ながら花はそろそろ終わりかけで、子房は膨らみ花弁は萎んでいる。ヤマコウバシは目立たない低木だが、その存在を認識できるのは真冬。雑木林の落葉樹がすべて葉を落としている中で、この樹だけが茶色く枯れた葉を落とさない。この葉は新芽が動き始めてもしぶとく残っている。
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