コムラサキ・9~秋

 先週までは30℃を超える日もあったが、ひと雨来たお陰でようやく秋の風。「コムラサキ(小紫)」はやはり秋の雰囲気が漂う。クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、ムラサキシキブよりはずいぶん小振り。そのムラサキシキブの実も見に行ってみたがこちらはまだ緑色。
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シロシキブ・5~真珠

 これがすべて真珠だったら・・・ なんていう下世話な想像はやめておいて、これはクマツヅラ科ムラサキシキブ属の「シロシキブ(白式部)」。コムラサキと同じく低木で、正しくは「シロミノコムラサキ(白実の小紫)」や「コシロシキブ(小白式部)」と呼ぶ。コムラサキやムラサキシキブの花は紫色だったが、このシロシキブの花は当然ながら白色。
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ヌルデ・8~開花

 葉軸に翼があるので見分けやすいウルシ科の「ヌルデ(白膠木・塗手)」。雌雄異株でこれは雄花。パッと開いた雄蕊が良く目立つ。ヌルデはその紅葉が鮮やかで “ヌルデモミジ” とも称されるが、この界隈では昼夜の寒暖の差が小さいのか、目を惹くような紅葉にはめったにお目に掛かれない。
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エンジュ・6~鈴なり

 上柚木の柏原橋付近の「エンジュ(槐)」は鈴なりの実。記憶では去年はこれほど稔っていなかったように思えるが、はたして隔年結実の傾向があるのだろうか。 “延寿” の字を当てる縁起の良い樹だが、この実を食べれば寿命が延びる? ・・・とは聞いたことが無い。
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メドハギ・3~秋社日

 いつも使っている手帳の今日の欄に見慣れない “秋社日” の表示。『しゅうしゃび? あきやしろにち?』 と読み方もわからず、調べてみると、これは 『あきしゃにち』。 “社日” とは、土地の神、五穀の神を祀り、祝う日で、春分・秋分に一番近い戊(つちのえ)の日のこと。雑節のひとつで、春の社日は土の神を祀り、穀物の生育を祈る。秋の社日は実りの収穫について五穀の神を祀る。都会に住む者にとっては、こういう言葉は死語に等しいが、農業にたずさわる方々にはきっと身近な言葉。いつまでも残って欲しい日本人の季節感。
 さて写真は、蓮生寺公園の道端に咲くマメ科の「メドハギ(筮萩)」。昔はこの茎を占いの筮竹(ぜいちく)に使っていたのが名前の由来。この “筮” という字を “メドギ” と読む。
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クヌギ・11~若い実

 コナラと共に武蔵野の雑木林を代表する「クヌギ(椚・橡)」。いつも見慣れている樹だが、綺麗なドングリの姿を見たのは初めてかも知れない。虫害に遭うことも多く、またコナラと違って、花後はその年の秋ではなく越冬して翌年の秋にドングリになる。したがってこの実の花は去年の春に咲いていたもの。
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ツリバナ・7~下柚木

 毎年楽しみにしている「ツリバナ(吊花)」。この樹は下柚木の道端の藪にあるものだが、去年は実の付きが悪く今年に期待していたところ。いくつかの実が弾けて、なかなか良い感じにぶら下がっている。高さ40センチほどの石垣に登ってやぶ蚊と格闘しながら写真を撮っているオジサンを、路線バスの窓からオバサンが見ている。ツリバナはニシキギ科ニシキギ属の落葉樹。
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コマツナギ・3~道端

 小山内裏公園の「コマツナギ(駒繋ぎ)」。背丈20センチほどの落葉小低木。茎が丈夫で馬を繋いでおくことができるらしいが、試しに茎を引っ張ってみると簡単に切れてしまって、子犬を繋いでおくのも無理。背丈が1メートルにでもなれば、その名の通りになるのだろうが、毎年定期的に刈られてしまうので、この名前は荷が重い。
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アオツヅラフジ

 松木日向緑地の石垣の上からヒョロリと伸びた蔓は「アオツヅラフジ(青葛藤)」。ツヅラフジ科アオツヅラフジ属のつる性落葉木本。雌雄異株で写真は中心に雌蕊が見えないので雄花だろう。別名は「カミエビ」。
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ノリウツギ・3~装飾花

 首都大学にある「ノリウツギ(糊空木)」。中央の大きな花は装飾花で、本当の花は周りに見える小さな両性花。これには5枚の花弁と10本の雄蕊がある。
 さて今日は二十四節気の “処暑” で、暑さが落ち着く頃。朝の雨で少しはしのぎやすかったが、明日からはまた真夏に逆戻りの予想。今年は新しく猛暑日の呼び方を作ったためか、やたらと猛暑日になる日が多い。処暑の頃の七十二候を見てみると、まず初候は “綿柎開(ワタノハナシベヒラク)” で、綿を包む萼が開くこと。次候は “天地始粛(テンチハジメテサムシ)” で、ようやく暑さが鎮まること。末侯の “禾乃登(イハホミノル)” は、稲が実ることを表わす。本当に秋が待ち遠しい。
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