センブリ

 リンドウ科センブリ属の「センブリ(千振)」。昔から胃腸薬としてその名が知られているが、 “千回振り出しても(湯の中で振って煎じても)まだ苦い” と言われるほど苦味が強いらしい。そもそも薬は苦ければ苦いほど薬効があるような気がして、どうも糖衣錠は敬遠しがち。顔をしかめて飲むことで、何故か安心感が生まれる。当然ながらオブラートで包むなんてことはするはずがない。ところでそのオブラートだが、今の子供達がこれに頼っているとは思えない。 “オブラートに包んで~” とか、 “良薬口に苦し” なんていう表現は、もはや風前の灯。
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リンドウ

 下柚木の道端に咲く「リンドウ(竜胆)」の花。可愛らしい姿には似つかわしくない “竜の胆(キモ)” という名前。これは健胃の薬効がある生薬の竜胆(りゅうたん)で、リュウタン→リウタン→リンドウとなったとのこと。
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カラスウリ・7~実

 首都大学遊歩道の「カラスウリ(烏瓜)」。表面のウリ坊の筋はさらに赤く熟すと消えてしまう。カラスウリは毎年花の場所を見つけるのに苦労するので、去年の秋に実の場所を覚えていたが、今年の花の時期にその場所で花が見つからなかった。少しずつ場所を移動しているのだろうか。とにかくまた来年の花のためにこの場所を覚えておこう。
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キヅタ・3~花

 緑の葉の間を覗き込んでみるとまさに花盛りの「キヅタ(木蔦)」。目立たない花で去年はこの姿を見逃していたことを思い出した。キヅタはウコギ科の常緑低木で、別名は「フユヅタ(冬蔦)」。一方ブドウ科のツタの別名はナツヅタで、こちらはこれから紅葉していく。 ♪♪ツタの絡まるチャペルで~ のツタは、紅葉するナツヅタなのか、常緑のフユヅタなのか、定かではない。 
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スミレ・10~開放花

 蓮生寺公園の道端に咲いていた「スミレ(菫)」。こちらは開放花で、綺麗な花弁や甘い蜜で虫を呼び、受粉をサポートしてもらっている。この開放花の環境は、明るい林の中で水分も養分もたっぷり。ところが前述の閉鎖花の環境は、アスファルト道路のわずかな隙間。どうやらスミレは、劣悪な環境になると着実に子孫を増やすために閉鎖花の形態を選択するらしい。
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スミレ・9~閉鎖花

 早春に目を楽しませてくれる「スミレ(菫)」だが、花は春だけでなく一年中咲いている。と言っても色の綺麗な開放花ではなく、写真のような閉鎖花。閉鎖花は開放花よりもはるかに結実率が高く、きちんと子孫を残す役割を果たしている。ところが閉鎖花ばかりだと遺伝的な形質が均一になるため、一方で開放花を咲かせることで、別の種類と交配して遺伝的な強さを求めている。この閉鎖花のすぐ横には見事に結実したスミレの実があった。
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トキリマメ・1~実

 南大沢神社上の松木日向緑地で見つけた「トキリマメ(吐切豆)」。マメ科タンキリマメ属の多年草で別名は「オオバタンキリマメ(大葉痰切豆)」。タンキリマメの小葉に比べて、トキリマメの小葉は一番幅広い部分が根元寄りで、葉先が細くなっているのが違い。
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サラシナショウマ・3~実

 花の姿も一風変わっていたが、実の姿もユニークな「サラシナショウマ(晒菜升麻)」。蓮生寺公園の水辺にはまだ花もたくさん残っていてなかなか面白い眺め。
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トウカエデ・6~風

 風に舞うとよく飛びそうな「トウカエデ(唐楓)」の翼果。カエデの葉というと5裂や7裂のものを思い浮かべるが、このトウカエデの葉は3裂でアヒルの水かきのような形。これが紅葉するのはもう少し先。
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マンサク・6~音

 早春にユニークな花を咲かせる「マンサク(満作)」。このあとこの実が弾けて中の黒い種子を飛ばす。実が弾ける時には音がするらしいが、それをここでじっと待っている訳にもいかない。その弾けたあとの姿はこちら。よく見るとすぐそばに丸まった花芽があり、この中にあのシワシワの花があると思うとなかなか楽しい。
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