とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

フラタニティの地獄週間

2021-06-25 20:28:38 | 海外・国内政治情報等
何人か死亡しているらしい。


フラタニティとソロリティ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%BF%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E3%81%A8%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3#%E3%83%98%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%95%8F%E9%A1%8C

フラタニティ(英: fraternity)と、ソロリティ(英: sorority)は、それぞれラテン語の「兄弟」及び「姉妹」を表す「frater」と「soror」に由来する言葉であり、ライオンズクラブ、イプシロン・シグマ・アルファ、国際ロータリー、東方聖堂騎士団やフリーメイソン付随の組織であるシュライナーなど、多くの社交団体や慈善団体をさす場合に使われる単語である。しかし、アメリカ合衆国やカナダなど北米において、フラタニティとソロリティは大学・大学院など高等教育の男子寮、女子寮あるいは学生のための社交団体を表す用語として最もよく知られている。日本語では男子・女子社交クラブ、男子・女子学生友愛クラブなどと訳されることがある。


ヘイジング問題

フラタニティには、新しく加入するクラブの学生に入会の通過儀礼と称してヘイジングと呼ばれる「しごき」が存在した事実があり、儀礼的いやがらせ、酷使、危害を加えるなどが行われた。このような行為を行うにあたって、新入生である誓約者はたいてい無意味で身体的にも精神的にも辛く辱められるような行為を耐え抜くことが要求される。近年徐々に発展したヘイジングに見られる多くの活動は正当なチーム構築の一つの手法として始まったものであり、いくつかの行為は未だにアメリカ軍でも実践されている。しかし彼ら軍において新入生への洗礼を行う本質は、達成できない事柄をその個人に真摯に受け止めさせ、チームの価値ある財産となり成就への忠義を誓わせるところにある。このチーム育成の哲学は、一連の各戦争が軍入隊前の学生達を活性化していた時代に、フラタニティで繰り返し利用された。

しかしフラタニティがいじめを連想させるようになったため1800年中頃、ベイツ大学などの諸学校ではフラタニティの結成を禁じた。南北戦争後にはバージニア州軍事研修所で行われていたヘイジングに反対して、アルファ・タウ・オメガが設立したシグマ・ニューというフラタニティもあった。第一次世界大戦後、新入生しごき行為は広範囲に及び、戦争から帰還した兵士達は再び大学へ入学して、新兵訓練基地で学んだ折檻や手法を持ち込んだ。しかし、1960年代から1980年代にかけ、殆どのクラブ(特に卒業生によって全国レベルまで管理が進んでいたもの)は完全なヘイジング禁止の方針を固めた。また新入生しごき行為は多くの大学のクラブ学生規約にも反し、アメリカ合衆国のほぼ全ての州では現在も違法とされている。北アメリカフラタニティ相互委員会(前ナショナル・フラタニティ相互委員会)もそれら多くの大学と同じく、クラブメンバーによる反新入生しごきの徹底を命じた。

こうした経緯より1990年代以来、全国組織からの承諾及びクラブの洗礼儀式の指針の範囲外で、各支部でのヘイジングは行われていない。もしそうした行為が見つかれば、支部設立許可の取り消しや全国組織からメンバーを除籍されるなどの結果に終わるのが通常である。しかし、特にアメリカ南部にあるように大きなフラタニティでは、こうしたしごき行為は依然として重要な役目を担っている。


ただ2014年出版の「影響力の武器」(ロバート・B・チャルディーニ)の中では新入生へのしごきが全然無くなっていないと主張する(P144)。



男子大学生・社交クラブの闇、新入生いじめを描く問題作『Goat』予告解禁
2016/7/17 12:30
https://www.crank-in.net/news/44229/1

 大学の男子学生社交クラブ(フラタニティ)の入会儀式で繰り広げられる新入生いじめを描く実話ベースの問題作『Goat(原題)』の予告編が解禁になった。サンダンス映画祭やベルリン国際映画祭で上映され反響を呼んだ本作には、歌手ニック・ジョナスや俳優ジェームズ・フランコなどが出演する。

 同作の主人公ブラッド・ランドの同名回顧録をベースにした『Goat(原題)』は、兄ブレットの所属する男子学生の社交クラブに入会し、一生の友となり得る仲間との出会いを期待していたブラッドが、入会の儀式で常識を逸脱するいじめのような洗礼を受け苦悩するさまを描く。

 予告編では社交クラブが主催するパーティーで学生たちがアルコールを飲んで大騒ぎし、楽しいキャンパスライフが待っているかのように思われるが、1本の電話で事態は急変する。呼び出しを受け他の新メンバー候補たちと共に整列したブラッド。先輩が「地獄週間へようこそ、ゴート(ヤギ)ども」と叫ぶと、ブラッド達は無理矢理アルコールを飲まされ、裸にされ家畜のように扱われる日々を送る。“兄弟愛”という名の下でエスカレートしていくいじめに耐え抜けば、晴れてメンバーになれるが…。



【北米大学留学】私は入れなかった💃社交クラブ🕺の話~ソロリティ、フラタニティ【加入する意義】 | CanadaEigo
https://canadaeigo.com/fraternities-and-sororities

正式に加入が決まると団体それぞれに通過儀礼としてヘイジングが行われます。

ヘイジングというのは新規加入者に対して行われる無意味で身体的にも精神的にも辛く辱められるような行為の事を言います。

私は正式参加をする事ができなかったのでこの儀式があったのかどうかはわかりませんが、正式加入する上での通過儀礼として公開いじめみたいなものが行われるみたいですね。

まぁもちろん団体によっては形式的なものだったり、無かったり簡略化されたりしているとは思います。



飲酒が原因で米大学生が死亡、背景にあるサークル入会の「通過儀礼」とは?
2018-01-03
https://front-row.jp/_ct/17138214

テキサス州立大学に在学中の学生が、社交クラブ主催のパーティーに参加した後に飲酒が原因で死亡するという事件が起こった。
パーティー参加後に死亡

 テキサス州立大学の学生寮で行われた社交クラブ主催のパーティーに参加した20歳の男子学生マット・エリスが、パーティに参加したその翌朝に意識不明の状態で発見され、まもなく死亡した。

 後日、飲酒が死因の可能性であることを地元サンマルコス警察が発表。そのため死亡する前日に参加したパーティーで、クラブ入会の通過儀礼として多量のアルコールを摂取したのでは、という疑惑が浮かび上がった。
同様の事件は他にも
 

 日本の大学でも、サークル活動の中で多量の飲酒が原因で学生が死亡する事件がたびたび問題になっているが、実はアメリカの大学も例外ではない。

 とくに2017年は、ペンシルベニア州立大学やルイジアナ州立大学、フロリダ州立大学でも同様の事件が起こっており、どれも学内の社交クラブが原因とされている。

 また、フロリダ州立大学の社交クラブでは、飲酒以外にコカインの取引で逮捕者まで出ている。この事実を受け、大学側は学内に存在する55すべての社交クラブを無期限活動停止にするとした。



「ある進学校の異常な風習」が終わらない理由
2018-05-29
https://fujipon.hatenablog.com/entry/2018/05/29/120000

 高校普通じゃない伝統行事、というのをみて、恩田陸さんの『夜のピクニック』を思い出したのですが、このエントリを読むと、「一晩歩き続ける」みたいなのは牧歌的なんだな、という気がしてきます。
 『フルメタル・ジャケット』に近いよなあこれは。
 こんなおかしな風習が、なぜ続いているのだろう、そもそも、進学校ならなおさら、「権利意識を持っていて、時勢の変化に敏感な学生」が多そうだし、誰か保護者に注進して、問題になりそうなものではありますよね。
 このエントリへの反応も「なんでそんな時代錯誤(というより、異常、としか言いようがないですよね)な風習が続いているんだ?」というものが多いようです。

 あらためて考えてみると、こんなにみんなが「おかしい」と思うものも、なかなか変わらないんですよね。
 世の中には、こういうものがけっこうたくさんあるのです。
 「新人いじめ」みたいなものを「伝統行事」として持っている組織は、現代でもけっこうあるんですよね。
 それも、「不良の世界」ではないところで。

町山智浩さんの『激震! セクハラ帝国アメリカ 言霊USA2018 USA語録』という本のなかで、こんな話が紹介されています。

 ハーヴァードやスタンフォードなど世界のトップ大学でもヘイジング(新人いじめ)問題は起こっている。「最近の若者は……」と時代のせいにもできない。今から140年前の1873年、やはり名門のコーネル大学でヘイジングのために死んだ学生は35人に及ぶ。1961年から今年までヘイジングで一人も死ななかった年はない。
 今年9月、ルイジアナ州立大学のフラタニティ(友愛会の寮)で18歳のマックスウェル・グルーヴァ―君が先輩にギリシャ語のアルファベットを書くよう言われて、間違うためにウォッカを飲まされ、急性アルコール中毒で死亡した。警察はフラタニティの学生10人を過失致死罪で逮捕した。だが、有罪になるかどうか。ペン・ステート大学の学生も起訴されたが裁判では事故死とされ、無罪になった。 名門フラタニティはレイプ事件でも頻繁に訴えられているが、裁判ではなかなか負けない。なぜなら、彼らは金持ちの有力者の息子が多く、裁判に強い弁護士を雇える。またエリートだから法曹界や政財界にはOBが大勢いて、卒業後も結束固く自分のフラタニティをサポートする。アメリカの支配階級にはフラタニティ出身者のネットワークが存在する。それは日本の学閥どころの騒ぎではない。ここ100年ほどの歴代最高裁判事の85%、上院議員の76%、経済誌フォーチュンのトップ500企業の経営者の85%が、そして歴代大統領の6割がフラタニティ出身者なのだ。だから学生は名門フラタニティに入るために命をかける。
 しかし大事に育てて、せっかくいい大学に入った息子を殺されて誰も裁かれないのでは親としてはたまったもんじゃない。


 冒頭のエントリには、

僕の入った高校は「国際人育成」のようなことをスローガンに掲げている。後輩や部下を怒鳴り散らすような人が、世界に通用するだろうか?

と書かれています。
 その通りだと僕も思う。
 
 でも、ハーヴァードやスタンフォードでも、こんなことをやっているのです。毎年人が死んでいても、彼らは(というよりは、彼らの親世代や卒業生たちは、かもしれませんが)、これを「伝統」とか「必要な通過儀礼」だとみなしているのです。
 そして、生き残った人たちは、「世界に通用している」ということになりますよね。
 

 僕はメジャーリーグに上がった新人選手が、周囲の選手たちに変な恰好をさせられるという通過儀礼をみて、「なんでこんなことをやる必要があるんだ」と、ずっと思っていたのです。
 でも、当事者たちも、それを伝えるメディアも、それは「微笑ましい伝統」だと思っているようにみえます。
 冒頭の『夜のピクニック』だって、「危ない」し、 一晩だけそんなことをしても、体力が劇的に向上するとは思えません。
 世の中には、美化されている理不尽は、まだまだたくさんあります。

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