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とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

【脚本案】ラバウルの日本兵達

2022-07-20 05:36:17 | 脚本
──現代において

現代社会の今において尚、南海の島々には第二次世界大戦当時の日本兵が幽霊となって現れる。
現地の人間たちは、気味の悪いものだとか、あるいは彼らのことを、悪さはしないのだから今も共存する一つの人の形だとかと捉えていた。

現地の人間がいくら祈祷を行おうが、呪いをかけようが、一向に立ち退く気配がない。
どのような術式でも全く効果が見られないが、しかし悪さもしないので、八割型あきらめつつもあった。

それをとある日本人が小耳に挟む。どうにもどこかその日本兵の動作が妙だ。
と言うのも、どこかに戦うこともなく、大きい一つの補給物資を両手に持ち、それを腰か胸の高さで持って、一列になってさまよっている。

これはもしやと、その日本兵の名前と、何をやっていたかを調べ上げた。
現地に坊さんと向かう。
そして帰りの船はその人数分だけ客室を予約する。

現地に行くとその日本兵がいる。幽霊だが持っている荷物でさえはっきり見える。

ここでその荷物を受け取るふりだけし、それを台の上に積み上げていく。
「ありがとうございます! これでこの土地の人間も、本国の日本人も助かります! 」
と誰にも分かる形で喜び、坊さんが「〇〇さん、〇〇さん、〇〇さん、〇〇さん、〇〇さん・・・〇〇さんは帰国の準備ができています。所要済まされましたらどうぞこちらに」と言う。
荷物を渡した日本兵は、やっと本願成し得たりと目的を果たした顔で、帰国の途につく。

全員から荷物を受け取り、それを現地で感謝の手紙と共に供養した。
船便で一週間ほどかけて帰国し、そのまま靖国神社に行く。

この日本兵らは、その命令が現地社会への物資補給であり、その理念が八紘一宇のために、どの土地も皆物資が満ち繁栄していくことであった。
彼らは命令の遂行において本懐を為しえない無念さと、幽霊という身にあってさえも帰国したいと言う情念が絡み合ってできた、人間の魂たちであったのだ。

【ショート・ショート】インテリジェント・デザイン

2021-12-19 12:15:28 | 脚本
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地球にて。
今から数億年前の化石では別の生命の化石が見つかることがあるが、なんと今回の大発見には、恐竜の化石と共に、その生命が文明を築き、その生命が記録したとされる文書が見つかったのだ。

”我々以上に完璧なデザインがない。宇宙には神がいて、完全なる我々を作ったのだ。”と書かれている。

それを見た調査員達は、過去にこういう文明と、そういうことを考えた生命がいたのだ、と思いを馳せた。
それと同時に、調査員はそれらの生命が自分たちと同等の知的生命体であると言う謙遜を抱く地球史上の美徳は忘れなかったが、しかし一方で、心の奥底には、「野蛮な文明であったのだろう、そういうことを一抹に覚える生命がごく僅かにいたとしても不思議ではない。」だとか「真に完全なる生命はどちらかというと我々だろう」「我々以上に完璧なデザインがない。宇宙には神がいて、完全なる我々を作ったのだ。」と言う自負があった。

と言う文章が、化石と共に見つかった。

それを見た調査員達は、過去にこういう文明と、そういうことを考えた生命がいたのだ、と思いを馳せた。
それと同時に、調査員はそれらの生命が自分たちと同等の知的生命体であると言う謙遜を抱く地球史上の美徳は忘れなかったが、しかし一方で、心の奥底には、「野蛮な文明であったのだろう、そういうことを一抹に覚える生命がごく僅かにいたとしても不思議ではない。」だとか「真に完全なる生命はどちらかというと我々だろう」と言う自負があった。

と言う文章が、化石と共に見つかった。

それを見た調査員達は、過去にこういう文明と、そういうことを考えた生命がいたのだ、と思いを馳せた。
それと同時に、調査員はそれらの生命が自分たちと同等の知的生命体であると言う謙遜を抱く地球史上の美徳は忘れなかったが、しかし一方で、心の奥底には、「野蛮な文明であったのだろう、そういうことを一抹に覚える生命がごく僅かにいたとしても不思議ではない。」だとか「真に完全なる生命はどちらかというと我々だろう」と言う自負があった。

と言う文章が、化石と共に見つかった。

それを見た調査員達は、過去にこういう文明と、そういうことを考えた生命がいたのだ、と思いを馳せた。
それと同時に、調査員はそれらの生命が自分たちと同等の知的生命体であると言う謙遜を抱く地球史上の美徳は忘れなかったが、しかし一方で、心の奥底には、「野蛮な文明であったのだろう、そういうことを一抹に覚える生命がごく僅かにいたとしても不思議ではない。」だとか「真に完全なる生命はどちらかというと我々だろう」と言う自負があった。

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創作での人知を超えた願いを叶える展開のテンプレ

2021-12-03 22:22:53 | 脚本
すごいまとまっている。

どんな願いでも叶えてやろう(テンプレ) - アニヲタWiki(仮) - atwiki(アットウィキ)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/40009.html


HUNTER×HUNTERのアルカと、5年3組魔法組の魔女のしっぺ返しを思い出したので。
ちなみに私は5年3組魔法組を見ておらず、これは伝聞で聞きました。
あと劇中挿入歌も伝聞で聞いた。
伝聞で聞いても今一ストーリーが頭に入って来んのよね。

魔女はいじわる - ニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25734836




脚本案:魔道士軍団vs魔道士軍団

2021-11-18 21:39:26 | 脚本
・魔道士集団同士を戦わせる。
・雷などの気象vs電気魔法陣などの、自然vs数学と言うような感じの。
・片方は召喚獣として蜂の魔導生物を多数生成→全体でドラゴン
 もう片方はエレメント生成から正十二面体やウィア・フェラン構造に。
・気合vs理論

・今月のハルタのダンジョン飯読んだらそういうのが頭の中で生まれた。

発達障害チーズケーキ問題

2021-07-14 23:25:08 | 脚本






これが分からない場合、発達障害になるということです。


と言うところから私の考えた脚本案:

 川田耕作は悩んでいた。金がない。
 元はと言えば、友人の連帯保証人になってしまったのがいけないのだが、一方で、自分の住宅ローンの返済期限が近づいている。
 そこで親類に借金を頼み込むことにした。妹の家庭は一般的な家庭だがそこに頼み込んで見ることにした。
 何回か尋ねるも、けんもほろろの対応である。妹側は家族としては認めるが、しかし金は出せないという回答であった。
 それでも何とかと恥を偲んで妹の家に尋ねていったある日、姪がチーズケーキを作ってくれると言う。
 川田はチーズケーキは好きでも嫌いでもなかった。だがそんなことはどうでもいい。今は金だ。金が必要なんだ。川田はゆったりとした社会的焦燥と苛立ちを自分に感じながらも身の内に隠していた。
 
 ただ、それがゆっくりとゆっくりと溜まっていったその先に、どうしてもそのキャパシティーを超える目に見えない線があり、それをその時の川田は自身の気持ちを制御しきれなかった。そんな状況だった。

 チーズとかどうでも良い、ケーキなんて食っている場合か、でも相手は子供だからそんなことを言うわけにもいくまい。子供に対する情操教育として、周囲の大人が直接的な文句を言う訳には行かない。
 それでも焦る気持ちはのらりくらりとやって来て、自分をいつの間にか苦しめる。
 そんな川田の口は知らず知らずの内に相手を苦しめる嫌味を言ってしまった。
 「ケーキは大好きだよ。チーズが入っているのはダメだけどね」

 言ってしまった後に、川田は後悔した。自分はなんてことを言ってしまったのだ、と。

 これは何がいけないんだ? そう、俺が悪いんだ、金が無い俺が・・・! 
 もっと言えば、何で世の中に借金なんてあるんだ、金と言うものがあるからこうしたことが起きるんじゃないのかっ・・・! この場を気まずくさせたのは俺だっ・・・だがそれ以上にこうした帰結に巻き込んだ、社会や周囲の状況がいけないんじゃないのかっ・・・
 別の自分が自分の中でささやく「でも、その状況を承諾したのはお前だろう」。

 そう、最終的には俺が悪いっ・・・でもっ・・・でもっ・・・
 言ってしまったことに対する場の気まずさがあったのは確かなのだが、一方において川田はその煩悶が顔に出てしまったようだった。
 気遣った姪がフォローする。
 「でもおじさんが食べれなくても、家族とか食べれたらきっと嬉しいかなって」
 「結構ここに来るまでに失敗したんだけれども、成功したのを食べてもらいたくって」
 「人は失敗するからね。でも人はやり直せるはずだって」

 川田は気力を失ったが、同時に憑き物も落ちたようだった。
 「ありがとう、すまん、ごめんね」
 と姪に礼を言い、紙箱にペーパーナプキンと一緒に丁寧に入れられたチーズケーキを力なく受け取り、川田は自宅のアパートへ帰った。

 川田は未婚で女房も子供もいなかった。
 川田は一人でチーズケーキを食べた。
 それは普通のチーズケーキで味は普通のおいしさだったが、この時の川田にとっては川田の一生にとっての忘れられない美味しさになった。


と、ここまで考えた場合、誰がいけなかったのか、何がいけなかったのかで言えば、社会が悪かったのだと言うことができるであろう。