日曜哲学クラブ (創元推理文庫)アレグザンダー・マコール・スミス東京創元社このアイテムの詳細を見る |
エディンバラと言えばイアン・ランキンだと思うのだけれど、これは40代の女性哲学者が主人公のコージー。
だけど、ミステリとしては、どうかなぁ、寄り道だらけの一人相撲というところか。
ファーストシーンに登場する人々がその後一切登場しないのも予想外。というか、それでいいのかと思う。
主人公イザベルは数十年前の小説を読んでいるような錯覚に陥るような価値観、生活感で、人物考察、世状考察など面白いのだが、ふつうコージーミステリに限らずミステリに求めるカタルシスは得られない。
実は著者アレグザンダー・マコール・スミスにはボツワナでただひとりの女探偵ミス・ラモツエのシリーズがあるのだが、1冊読み終われなかった。
私には合わないみたいね。