読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

古代国家はいつ成立したか

2013-11-03 | 歴史小説・歴史
古代国家はいつ成立したか (岩波新書)
都出 比呂志
岩波書店
『日本列島に「国家」はいつ成立したのか。それを解き明かす一つの鍵が考古学の成果にある。集落の構造、住居間の格差、富を蓄えた倉庫の様子など、社会構造の変遷を追っていったとき、邪馬台国は国家なのか、倭の五王の頃はどうか、あるいは七世紀以降の律令体制を待つのか…。諸外国の集落との比較も交え、わかりやすく語る。』


『古代国家はいつ成立したか 』を論じるためには『国家』の定義付けがまず必要かと思うが、本書考古学上の様々な知見を元に分かりやすく丁寧に論を進めているようでいて、前方後円墳は『初期国家』の産物であるという結論に性急に至ったような印象を持った。
『国家』の定義次第でどうとでも言えるわけで、考古学だけの判断が有効であるとも思えず、私には不完全燃焼というか興味の外だった。

戦中戦後の考古学界のありようは興味深かった。




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