山登りへ出かける際、ファーストエイドキットは必需品ですね。で、緊急事態に備えて十分なモノを用意しておこう、なんて考え出すと、アレもコレも欲しくなり、気がつけばファーストエイドキットがパンパンに膨張しているわけです。
登山のテキストやネットでは「コレがあると便利」「コレは役に立つ」というライフハック?が溢れていますが、それらをすべて真に受けて揃えたりすると、凄い荷物になってしまいます。そこで今回は、本当に必要な最低限の救急用品ってのを考えてみます。
さて、ファーストエイドを考えるときに一番重要なのは、優先度です。あらゆる事態を想定するのは大事ですが、それに合わせて装備を揃えると大変なことになります。
で、何を優先すればいいのか。それは生命に直結する事態ですね。山での緊急事態、しかも生命に直結しているもので、なおかつ素人が対応できるのは、大出血と心肺停止ぐらいです。心肺蘇生は道具が要りませんから、とりあえず大出血への対応さえ考えればいいでしょう。
というわけで、個人的にチョイスするのが、
○ガーゼ 1~2
○伸縮性のある包帯 1~2
○テーピングテープ50mm幅 1
ってところでしょうか。余裕があるなら、適度なサイズのハサミを入れておきます。
で、この程度ならコンパクトに収まると思いますので、他のファーストエイド用品とは別にしておき、ザックの雨ブタにでも放り込んでおいてスグに取り出せるようにします。
このセットがあれば、日帰り~1泊程度の山行なら充分ですね、たぶん。
さらに荷物を削りたいのなら、テーピングテープだけにします。ガーゼの代わりにバンダナやタオルや手ぬぐいを使うわけです。Tシャツも引き裂けば使えますね。汗でぐしょぐしょになったものだと衛生上の問題がありますが、それよりも出血を止めるのが大切です。
テーピングテープはもちろん、患部の固定に使うのが本筋です。が、止血には便利ですし、あれこれ使い道がたくさんありますので、究極のファーストエイド用品だと思ってます。
これでだいぶファーストエイドキットが軽くなりましたね。正直なところ、登山用品店で販売しているファーストエイドキットは高いし、必要なモノが不足気味だし、余計なモノが多い、って感じなので、赤十字のマークがスキ、という人以外は買わない方がよろしいと思います。
この場合、本当に最低限のモノしかキットに入っていませんから、「風邪気味だなあ」と思っても風邪薬はありません。寝て直すか、即行で下山するのが処方箋です。「下痢が続くなあ」と思ったら、トレペを多めに持参して即座に下山です。頭痛がしても下山、とにかく調子が悪かったら下山です。とにかく、事態が少しでも悪化する前に下山する、という気持ちでいるのが、真の軽量化のポイントです。ヘリコプター呼んだら、負けですよ。
2泊以上の山行ともなりますと、もう少しサムシングが欲しいところです。日帰り程度の距離ならば痛みに耐えつつ下山できますが、もうちょっと山奥になると根性が続きません。てなわけで、バファリンなどの鎮痛剤や下痢止めなど、薬物系の出番です。
よくこれらの薬を数粒程度持参しているのを見かけますが、鎮痛剤などは使うときには結構使います。どーんと一箱ぐらい持っていても悪くはありません。で、日常生活ではファーストエイドキットから取り出しておき、普段使いにするのです。
これに加えて、包帯やガーゼを増量といったところでしょうか。これでもまだ不安があるようでしたら、適当に好きなモノを入れておいてください。で、2~3年山をやっているうちに、いかにファーストエイドの中身を使わないか、そして使わなくても何とかなってしまうか、を実感するのもいいでしょう。
ただ、止血関係はしっかり考えた方がいいですよ。普通の人は血がどぴゅー、なんて場面にはあまり出くわさないと思いますが、止まらない時はなかなか止まらないものです。ガーゼや包帯があっという間に不足してしまい、山小屋から借りたり、他の登山者から徴発したりなんてことはよくあります。
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登山のテキストやネットでは「コレがあると便利」「コレは役に立つ」というライフハック?が溢れていますが、それらをすべて真に受けて揃えたりすると、凄い荷物になってしまいます。そこで今回は、本当に必要な最低限の救急用品ってのを考えてみます。
さて、ファーストエイドを考えるときに一番重要なのは、優先度です。あらゆる事態を想定するのは大事ですが、それに合わせて装備を揃えると大変なことになります。
で、何を優先すればいいのか。それは生命に直結する事態ですね。山での緊急事態、しかも生命に直結しているもので、なおかつ素人が対応できるのは、大出血と心肺停止ぐらいです。心肺蘇生は道具が要りませんから、とりあえず大出血への対応さえ考えればいいでしょう。
というわけで、個人的にチョイスするのが、
○ガーゼ 1~2
○伸縮性のある包帯 1~2
○テーピングテープ50mm幅 1
ってところでしょうか。余裕があるなら、適度なサイズのハサミを入れておきます。
で、この程度ならコンパクトに収まると思いますので、他のファーストエイド用品とは別にしておき、ザックの雨ブタにでも放り込んでおいてスグに取り出せるようにします。
このセットがあれば、日帰り~1泊程度の山行なら充分ですね、たぶん。
さらに荷物を削りたいのなら、テーピングテープだけにします。ガーゼの代わりにバンダナやタオルや手ぬぐいを使うわけです。Tシャツも引き裂けば使えますね。汗でぐしょぐしょになったものだと衛生上の問題がありますが、それよりも出血を止めるのが大切です。
テーピングテープはもちろん、患部の固定に使うのが本筋です。が、止血には便利ですし、あれこれ使い道がたくさんありますので、究極のファーストエイド用品だと思ってます。
これでだいぶファーストエイドキットが軽くなりましたね。正直なところ、登山用品店で販売しているファーストエイドキットは高いし、必要なモノが不足気味だし、余計なモノが多い、って感じなので、赤十字のマークがスキ、という人以外は買わない方がよろしいと思います。
この場合、本当に最低限のモノしかキットに入っていませんから、「風邪気味だなあ」と思っても風邪薬はありません。寝て直すか、即行で下山するのが処方箋です。「下痢が続くなあ」と思ったら、トレペを多めに持参して即座に下山です。頭痛がしても下山、とにかく調子が悪かったら下山です。とにかく、事態が少しでも悪化する前に下山する、という気持ちでいるのが、真の軽量化のポイントです。ヘリコプター呼んだら、負けですよ。
2泊以上の山行ともなりますと、もう少しサムシングが欲しいところです。日帰り程度の距離ならば痛みに耐えつつ下山できますが、もうちょっと山奥になると根性が続きません。てなわけで、バファリンなどの鎮痛剤や下痢止めなど、薬物系の出番です。
よくこれらの薬を数粒程度持参しているのを見かけますが、鎮痛剤などは使うときには結構使います。どーんと一箱ぐらい持っていても悪くはありません。で、日常生活ではファーストエイドキットから取り出しておき、普段使いにするのです。
これに加えて、包帯やガーゼを増量といったところでしょうか。これでもまだ不安があるようでしたら、適当に好きなモノを入れておいてください。で、2~3年山をやっているうちに、いかにファーストエイドの中身を使わないか、そして使わなくても何とかなってしまうか、を実感するのもいいでしょう。
ただ、止血関係はしっかり考えた方がいいですよ。普通の人は血がどぴゅー、なんて場面にはあまり出くわさないと思いますが、止まらない時はなかなか止まらないものです。ガーゼや包帯があっという間に不足してしまい、山小屋から借りたり、他の登山者から徴発したりなんてことはよくあります。
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リーダーかメンバーかで用意するものを変える必要は無いと思いますよ。それにメンバー全員が自分用のキットを持つのが大前提です。万が一、自分だけ仲間からはぐれてしまい、しかもケガをしてしまった、なんて時に、ファーストエイドをリーダーに任せっきりだったら悲惨です。長期の山行では個人用と団体用で分けるはアリでしょう。
ちなみに、夏山パトロールで歩く場合、
包帯3
テーピング3
ガーゼ5
三角巾2~3
という感じです。あとペットボトル1本分の真水でしょうか。これは傷口の洗浄に使います。消毒液はアレなんで不要です。
バンソウコウはいつも20枚ぐらい大小含めて入れていますが、滅多に使わないです。5年ぐらい前のものが、未だに入れっぱなしですね。結局バンソウコウで止まる出血なら、放置していても止まります。
一応リーダーをつとめる事が多いので 余分な薬品やガーゼ類を持つことも多いですが
メンバー全員がある程度のキットを持っていれば充分足りると思います。
ただ 1人や2人の場合は少し多めに持つ事も必要かも…
私らの四国の低山は誰とも会わない事も多いですからね。
あ、リーダー装備にポイズンリムーバがありますね。
ハチに会う事はたくさんあるので…
サランラップを止血と三角巾の代替に使うなんてのは、恥ずかしながら知りませんでした。
昔、サランラップをパトロールや個人山行に持参していた時期があります。それは例の「新しい創傷治療」の影響なもんで、傷口を早く治すとか、なるべく痛みを減らすためです。
実際のところ、コンパクトなサランラップとはいえ丸ごとだと嵩張りますし、当時はあまり怪我人の治療をする機会が無かったので、いつしか放置していました。というわけで、サランラップについてはほとんど実戦使用していません。
止血については「止血パッドAT」という製品があり、これがなかなか良さそうなのですが、サランラップやガーゼと違って非常に高価であり、導入には二の足を踏んでいます。
http://www.labopla.com/at/index.html
う~む、そればかりは試そうにも野郎なんで・・・・
ただ、吸収が良すぎると圧迫しても出血が止まらないかもしれませんねえ。ガーゼの代わりにふかふかのタオルなんか使うと、なかなか血が止まらないそうです。
テーピングテープは、様々な利用方法が考えられ(ほらまさかの靴底損傷とか、ガムテープ代わりとか・・・・)欠かせないと思います。
実際、遭遇した、骨折した方のズボンの上からぐるぐる巻いっちゃったことありです。
それらの全て、自分のために使用してないのがいまのところありがたいのですが。。。
関係ない話しですが、、、
運送関係では
パレット(平台)の上にかなりの荷物を乗せ、荷崩れしないように、1m幅位のサランラップでぐるっと巻いています。ものすごい強度です。ピタリとも動きませんよ。
毎日そんなのを見ているので、サランラップ信仰派に陥っております。