見慣れているはずの風景は、代々木2丁目の高層ビル
武蔵境駅南口発10:20。
新宿行きのバスは、境南町、上連雀、井の頭を経て吉祥寺からは五日市街道をひたすら進みます。
甲州街道と交わる地点で左折、笹塚-幡ヶ谷-初台-角筈と走り、新宿西口(小田急ハルク前)で降車したのは11:35でした。
天気予報通り小雨が降りだしていましたが、まずは隠れ家を目指します。
昨年11月22日以来のカレーとチャイの味を堪能したら、あとは新宿駅周辺のデパート4店舗を巡って単純に用を済ませるだけ。
しかし、雨降りの中、人混みを縫っての移動はスムーズにいきません。
早々に退散すべく頑張ったのですが、武蔵境駅に降り立ったのは午後4時半のことでした。
けれど、75分間も車窓の変化を楽しめた路線バスの行程は何よりの気分転換。
時間に余裕がなければダメですが、また利用したいと思っています。
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武蔵境駅南口と新宿駅西口を結ぶ路線バスは、一日わずか2便しかありません。
以前は昼間の時間帯に1時間に1本のペースで運行されていたのですが、今年3月に減便されたのだとか。。
ここ数年の懸案だった “路線バスで新宿へ” を実行しようと、時刻表を調べる中で出会った情報でした。
このバスに乗ったのは週半ばのことでした。
通勤通学の時間帯から外れていることもあって、乗客はさほど多くはありません。
それでもあちらこちらの停留所に止まっては進みの連続です。
乗客の多くはお年寄りや小さな子ども連れ。
おそらく JR や私鉄の駅から距離のあるところに住む人たちだろうと思います。
この路線バスの本数が減ったりなくなったりするとたちまち困る人たちだというのは想像に難くありません。
ならば路線バスや電車を乗り継げばよいというものではありません。
公共交通機関を利用しましょうという呼びかけの一方で、利用しようにも利用できない現実があるということ…オリンピック開催に浮き足立つ前に取り組むべきことの一つなのではないでしょうか。
弱者切り捨てという世の趨勢の一端を目の当たりにした日でもありました。
なお、武蔵境-新宿間は、JR では310円/23分、路線バスでは216円/75分です。