五月の満月の夜は、ウエサク祭が行われたでしょうか?
わたしはこの催しのことを近年まで知らなかったので、数年前はじめて聞いたときには慄きました。
満月の夜、チベットの谷あいで行われるというそのお祭りの話は、月明かりが幻想的で、物語のように非日常的な印象を持ちました。
日本においては、同名のお祭りが京都の鞍馬山で行われると聞き、牛若丸がいた山、と漠然と認識していた鞍馬山を、新鮮な気持ちで見直しました。
当時検索してみると、鞍馬山のお祭りのことがでており、そこには「魔王尊にささげる歌」というものが書かれていました。
*****
「魔王尊にささげる歌」
われらのおん父魔王尊
マントラとなえてみなを呼び
一心こめて大前に
おろがむものをみそなわせ
われらのおん父魔王尊
天地の秘密をもちたまう
ちからの神の魔王尊
進化の光魔王尊
われらのおん父魔王尊
悪のこの世を破壊して
天地の心を花咲かせ
秘伝と善のためにとて
その不思議なるおん手には
他界の太陽シリアスの
くだしたまえるみちからの
光の棒ぞもえさかる
まかふしぎなるその棒を
あまねく世界にふりかざし
土にも似たるわれらをば
天つ力にあらしめよ
宇宙の進化に仕えんと
いやしき心をふり放ち
み前につかうわれらをば
神の力にあらためよ
崇高偉大の魔王尊
地軸を傾け磁極をば
おきかえ移し気候をば
一変したまう魔王尊
移る磁極は大地震
大洪水の地変をば
まきおこせども大前に
ひれふす者を助けませ
力と光の魔王尊
苦しみまどう人類に
史上の助け早めつつ
つかわしたまえ救世主
(引用ここまで)
*****
一番インパクトが強かったのは、“魔”という言葉でした。
唱えられているのは、お寺なのになぜかキリスト教の概念が基調。。
さらに、あろうことか、この歌は、その“魔”を、“おん父”とたたえているのです。
そのことがたいへん驚きでした。
むかしのキリシタンの歌みたいな雰囲気もあるけれども、キリシタンは決してこのようなことは言わないであろうと思いました。
では一体、この歌はどこから生まれたものなのだろうかと思いました。
wikipediaによると、「ウエサク祭」というお祭りはお釈迦様の誕生日のお祝いで、アジアで広く行われているということ、
日本の行事としては、4月8日の花祭りのことであると分かりました。
日本ではグレゴリオ暦に変わってしまったけれど、本来は一月おくれの5月に行われるものであり、小乗仏教では、お釈迦様の誕生日であり、また悟りを得た日であり、入滅の日でもあるとされるということでした。
Wikipedia「ウエサク祭」より
*****
ウェーサーカ祭(ウエサク祭、Vesak、)は、仏教において行われる年に一度の祭りである。
この祭りは東南アジアや香港・台湾などでも行われているが、大乗仏教(北伝仏教)の伝わった東アジアではウェーサーカ祭の代わりに灌仏会(佛誕、降誕会、仏生会、浴仏会、龍華会、釈迦誕生日)が行われる。
大乗仏教に伝わっているところによると、ウェーサーカ祭は、サンスクリット語でいうVaisakha(インド暦第二の月・ヴェサーカ)に該当する行事とされている。
ミャンマーでは満月祭を意味する Ka-sone-la-pyae と呼ばれ、ミャンマーの暦で2月に当たる。
ウェーサーカ祭の正確な開催日は、その地域や宗派の採用する暦によって異なる。
仏滅紀元を採用する上座部仏教では、満月の出る Uposatha の日(たいてい仏滅紀元の5月か6月)にウェーサーカ祭を行う。
中国では、中国暦でいう4月の最初の満月の日にあたる。
西洋のグレゴリオ暦では年ごとに異なるが、大体4月か5月に当てはまる。
ウェーサーカ祭が「釈迦の誕生日」と非公式に呼ばれることがあるのは、この祭りが釈迦の誕生・悟り(ニルヴァーナ、涅槃)・入滅(パリニルヴァーナ、般涅槃)の三大仏事に結びついているからである。
日本の仏教では降誕会・成道会・涅槃会は別々に行われるが、南伝仏教ではこれらは同じ月の同じ日に起こったこととされる。
日本のウェーサーカ祭
灌仏会または 花祭 (降誕会,仏生会,浴仏会,龍華会,花会式とも)は、釈迦の誕生日に龍が空からあらわれてソーマを注いだという故事からきている。
中国暦でいう4月8日に行事が行われることになっているが、明治政府が暦を変更したため、今ではその暦の4月8日(中国暦より1カ月早い)に祝うことになっている。
(引用ここまで)
*****
アジアで広く行われている仏教のお祭りに、なぜ「われらのおん父」を讃える歌が歌われるのだろうか?、そしてシリウス?、魔王?
なんとも不思議になりました。
(つづく)
写真はウエサク祭の「心のともし火」(淡交社・「古寺巡礼京都・鞍馬」より)
わたしはこの催しのことを近年まで知らなかったので、数年前はじめて聞いたときには慄きました。
満月の夜、チベットの谷あいで行われるというそのお祭りの話は、月明かりが幻想的で、物語のように非日常的な印象を持ちました。
日本においては、同名のお祭りが京都の鞍馬山で行われると聞き、牛若丸がいた山、と漠然と認識していた鞍馬山を、新鮮な気持ちで見直しました。
当時検索してみると、鞍馬山のお祭りのことがでており、そこには「魔王尊にささげる歌」というものが書かれていました。
*****
「魔王尊にささげる歌」
われらのおん父魔王尊
マントラとなえてみなを呼び
一心こめて大前に
おろがむものをみそなわせ
われらのおん父魔王尊
天地の秘密をもちたまう
ちからの神の魔王尊
進化の光魔王尊
われらのおん父魔王尊
悪のこの世を破壊して
天地の心を花咲かせ
秘伝と善のためにとて
その不思議なるおん手には
他界の太陽シリアスの
くだしたまえるみちからの
光の棒ぞもえさかる
まかふしぎなるその棒を
あまねく世界にふりかざし
土にも似たるわれらをば
天つ力にあらしめよ
宇宙の進化に仕えんと
いやしき心をふり放ち
み前につかうわれらをば
神の力にあらためよ
崇高偉大の魔王尊
地軸を傾け磁極をば
おきかえ移し気候をば
一変したまう魔王尊
移る磁極は大地震
大洪水の地変をば
まきおこせども大前に
ひれふす者を助けませ
力と光の魔王尊
苦しみまどう人類に
史上の助け早めつつ
つかわしたまえ救世主
(引用ここまで)
*****
一番インパクトが強かったのは、“魔”という言葉でした。
唱えられているのは、お寺なのになぜかキリスト教の概念が基調。。
さらに、あろうことか、この歌は、その“魔”を、“おん父”とたたえているのです。
そのことがたいへん驚きでした。
むかしのキリシタンの歌みたいな雰囲気もあるけれども、キリシタンは決してこのようなことは言わないであろうと思いました。
では一体、この歌はどこから生まれたものなのだろうかと思いました。
wikipediaによると、「ウエサク祭」というお祭りはお釈迦様の誕生日のお祝いで、アジアで広く行われているということ、
日本の行事としては、4月8日の花祭りのことであると分かりました。
日本ではグレゴリオ暦に変わってしまったけれど、本来は一月おくれの5月に行われるものであり、小乗仏教では、お釈迦様の誕生日であり、また悟りを得た日であり、入滅の日でもあるとされるということでした。
Wikipedia「ウエサク祭」より
*****
ウェーサーカ祭(ウエサク祭、Vesak、)は、仏教において行われる年に一度の祭りである。
この祭りは東南アジアや香港・台湾などでも行われているが、大乗仏教(北伝仏教)の伝わった東アジアではウェーサーカ祭の代わりに灌仏会(佛誕、降誕会、仏生会、浴仏会、龍華会、釈迦誕生日)が行われる。
大乗仏教に伝わっているところによると、ウェーサーカ祭は、サンスクリット語でいうVaisakha(インド暦第二の月・ヴェサーカ)に該当する行事とされている。
ミャンマーでは満月祭を意味する Ka-sone-la-pyae と呼ばれ、ミャンマーの暦で2月に当たる。
ウェーサーカ祭の正確な開催日は、その地域や宗派の採用する暦によって異なる。
仏滅紀元を採用する上座部仏教では、満月の出る Uposatha の日(たいてい仏滅紀元の5月か6月)にウェーサーカ祭を行う。
中国では、中国暦でいう4月の最初の満月の日にあたる。
西洋のグレゴリオ暦では年ごとに異なるが、大体4月か5月に当てはまる。
ウェーサーカ祭が「釈迦の誕生日」と非公式に呼ばれることがあるのは、この祭りが釈迦の誕生・悟り(ニルヴァーナ、涅槃)・入滅(パリニルヴァーナ、般涅槃)の三大仏事に結びついているからである。
日本の仏教では降誕会・成道会・涅槃会は別々に行われるが、南伝仏教ではこれらは同じ月の同じ日に起こったこととされる。
日本のウェーサーカ祭
灌仏会または 花祭 (降誕会,仏生会,浴仏会,龍華会,花会式とも)は、釈迦の誕生日に龍が空からあらわれてソーマを注いだという故事からきている。
中国暦でいう4月8日に行事が行われることになっているが、明治政府が暦を変更したため、今ではその暦の4月8日(中国暦より1カ月早い)に祝うことになっている。
(引用ここまで)
*****
アジアで広く行われている仏教のお祭りに、なぜ「われらのおん父」を讃える歌が歌われるのだろうか?、そしてシリウス?、魔王?
なんとも不思議になりました。
(つづく)
写真はウエサク祭の「心のともし火」(淡交社・「古寺巡礼京都・鞍馬」より)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます