始まりに向かって

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蟻人間にかくまわれて地底に住む・・ホピ族のペテログラフ(岩絵)(4)

2014-02-17 | ホピの白い兄・石版など



吉田信啓氏の「岩刻文字の黙示録」のご紹介を続けます。

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            (引用ここから)


だからこそホピの長老のマーティン氏は確信を持って「天空人」や「天空船」のことを話すし、マヤ以来伝わる絵図を部族の宝として大切に継承しているのだ。

そうした一連の事柄は、ホピにとって当時の「未知との遭遇」がいかに重要であったかを物語っているといえよう。

そうした「天空人」が、古代日本に降り立ったのを目撃した人々によって、「記紀」の「天孫降臨神話」の原型が作られたとしたら、神々として尊崇されていたものの中には宇宙人も含まれていることになる。


だが、ホピ族の絵図や伝承をよく考えると、神々が天空から飛来しただけではなく、ある時期に地下から地上の世界に現れた「地底人」であった可能性もある。

どうやら「蟻人間」というのが、地下世界の住民で、その人々にかくまわれていたのが「地底人」であったようだ。


ホピの神話は

「今我々は「第3世界」に住んでいるが、第2世界にはホピの祖先は地下に住んでいた。
やがて我々は第4世界に住むことになる」という。

そしてホピの先祖が地下からこの第3世界に出てきた道は、グランドキャニオンの近くの谷底にぽっかり開いた洞窟の穴が「出口」だったという。

マーティン氏は、ホテビラの自宅の入口の続きの土間に置いた質素なテーブルに私を迎え、ホピのハーブ茶とピキという薄いパンを勧めてくれながら、絵図を広げて話してくれた。

「第1の世界は一斉に開いた火山の口から吐き出される火と煙と溶岩で滅び去った。

すると「ソッツナング」というホピの神は、地上から地下に逃れて「蟻人間」と共に暮らしていたホピの生存者が生き延びるのにほどよく冷める時期を見計らって、「第2の世界」を作ることにした。

「ソッツナング」は火山の火で浄化された地上世界をさらに清め、海には陸を、陸であった所には海や湖を作り替え、地上を創り直した。

住むのに適した地上の土地が整備されると、「ソッツナング」の神は地下都市に住む人々を地上に呼び戻した。

彼らは長い地下の道を通って地上に出て、再び暮らし始めた。

「ソッツナング」は、人々がどのように信仰深く、誠実に生きているかを、常に人々の波動が「ソッツナング」に発信される基地と地球の「波動センター」から出る通信の波で聞いていた。

やがて善良な人々の村には争いが起き、人々の間にも創造主をないがしろにする悪い心の者が増えてはびこるようになった。

そこでソッツナングは「第2の浄化」をすることに決めた。

心の良い、信心深い人々を「蟻人間」の案内で地下の住居に避難させ、南極と北極の極点で地軸をまもっている「双子の神」に命じて、持ち場を離れさせた。

すると地軸は狂い、地球の軌道は狂い、海と湖は陸地に覆いかぶさり、太陽の熱も届かなくなって、やがて地球は分厚い氷に閉ざされてしまい、「第2の地球」上の世界は完全に氷の中で凍え死んだ。

やがて「ソッツナング」は「双子の神」に両極の狂いを元に戻すよう命じた。

すると地球は正しい軌道を巡り始め、太陽の光が再び地球を温めるようになって、氷が溶け、暖かい地上がよみがえった。

そこで、「ソッツナング」は「蟻人間」に連絡して、地下住居の避難民を地下道を通って地表に戻らせた。

こうして「第3の世界」が訪れた」。


「だが我々は今、ここにいる」と、マーティン氏は絵図の終わりの方の一点を示した。

そこには「天空船」が見守る真下に、鳥も鳴くことを止め、地下のアナグマもなまずも住めなくなった汚染した土壌の世界があった。


「人類がこのまま進むと、再び世界戦争が起き、今度は人類が死滅する程の大変な状況になる。

しかし、たとえ世界中が争いの場となり、アメリカ中が戦場となっても、ホピの人々は決して武器をとって戦わない。

我々は心ある人々と共にこのメサの地下に潜り、カチーナの神が「出てきてよい」と言う日まで耐えることになる。

我々はいつ地下に潜っても生活できるように、十分食糧も貯えている。

地下での生活が終わって次に我々が地上に出る時は、人類は「第4の世界」にいるのです」

と彼は壁に吊るしたたくさんのカチーナ神の人形を見た。

           (引用ここまで)

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