始まりに向かって

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守護星はシリウス、かくされた者となる・・ホピの祭り・ヤヤ祭(2)

2010-11-09 | ホピの宇宙神話・伝承・祭
フランク・ウォーターズ著「ホピ・宇宙からの聖書」から、ホピのお祭りの紹介をしています。
続きです。

ホピ族とはいったい何者なのでしょうか。

これら神話的な世界は、彼ら部族内で完結しているものなのでしょうか?
それとも、真に彼らは、シリウスから地球へのメッセンジャなのでしょうか?

彼らは今も、“世界への隠れたる存在”としての意味性を持っているのではないかと、わたしには思えるのですが。。


           *****

              (引用ここから)


年月がたち、移民の民は「大角羊の家」と呼ばれる大きな村に長いこと定住していた。

この中に巨大なキバが作られた。

村の長は霧族の者で、この巨大なキバで彼が行った最も重要な儀式の一つが「ヤヤ」だった。

このころには、「ヤヤ」は大いなる力の祭りとして完全に定着していた。
その祭りの掛け声、「ヤーヒーヒー、ヤーヒーヒー」が名前の元となっている。

これは儀式がおこなわれる時に、主神ソマイゴリの訪れを告げる男が出す掛け声だ。

ソマイゴリ自身はまるで動物が息をする時のような、フーフーという声しか出さなかった。

ヤヤの大いなる力は、動物界、角のある獣から来た。

4日目の夜、中心的儀式がはじまる前に、入団者たちは奇妙な儀式の中で教父たちを選ぶ。

真夜中の直前に、年配の団員たちは、自分の代表する動物の毛皮と角を頭にかぶり、上の入り口に向かって伸びている狭いはしごの前に座を占める。

火が消されてキバの中は真っ暗になる。

新しい入団者は一人一人中に導かれ、胸の毛皮と心臓から波動を感じることによって自分の新しい教父を選び取る。

火が灯されると、入団者たちは自分の選んだ教父と動物を知る。


多くの年月がたち、霧族は再び移動の旅を始め、このときに「ヤヤ」の儀式も携えていた。

人々は4日かけて南下し別の村に入った。
ここには数年いた。

導きの星が動き、さらに北西に移動した。
大きな川の岸辺に着くと、4日にわたる儀式を行った。

最初の日に彼らはモミの木、樫の木、つるつるした木、野生イチゴをパホ作りのために植えた。

4日目にはこれらの木は成熟していた。

それからヤヤの動物たちが全員現れた。

夜半になって濃い霧がたちこめ、互いの顔の見分けがつかないほどになった。

動物の指導者はこう言った。

「これはあなたたちの儀式が完璧になった証拠です。
今後あなたがたの動きは隠れたものとなるでしょう。

あなた方の守護星はシリウスとなり、動物界が地上で繁栄するように、あなたがたはこの星に願掛けをしなくてはなりません。

行きなさい。
われわれの母が先導します。」

この場所は今のシプロックの西部にあるサンファン川だと言われている。

     
     (引用ここまで・続く)


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