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再掲・ホピの予言・「この惑星を救うテックワ・イカチという生き方」研究(その1)(8まであり)

2015-09-11 | ホピの予言と文明の危機
アメリカでの本書の出版が1997年、今から18年前。

日本での同書の出版が2001年、14年前である。

ホピ族の長老ダン・エヴェヘマと、元牧師でありホピ族の研究に熱心なトーマス・E・マイルズ氏の共著である「ホピ・神との契約・この惑星を救うテククワ・イカチという生き方」という本を読んでみました。

二人は、1995年には「ホテヴィラ」という本も出版しています(未翻訳)。

「ホテヴィラ」とは、ホピの地の集落の名前ですが、その地を中心に起きたホピ族と外部世界のあつれき、またホピ族内部の歴史と諸問題が、事細かに、分かりやすく書かれたものです。

本書は、その共著第二作というべき作品で、エヴェヘマの承認の下にトーマス・E・マイルズが資料を分析して書いたものです。

テックワ・イカチとは「大地と生命」という意味で、「大地と交わり命を祝う」と解されます。

1975年から11年間にわたって書き継がれた伝統派のニュースレターの題名も「テックワ・イカチ」といい、二人は本書を書くにあたって、このニュースレターを資料としてたくさん引用しています。



まず、この本がどのような理由で書かれたのかということについて、本書には以下のように書かれています。


           *****


         (引用ここから)


本書の必要性


本書では(ホピのおしえの)「実行」にあたって、最も大切なことを告げ、即実行できる形に知識をまとめている。

このようにする理由は、「契約」が全体の核になっていることを知れば判然とする。

「契約」の核の中央に浮かぶ「霊的箱舟」が、私たちが「預言」と「教示」、「警告」を活用する場所である。

共著「ホテヴィラ」が完成した時でさえ、ダンから託された仕事を完全にやり終えていないという不足感がわたしにあった。

世界に累積する問題の解決方法は十分に特定されておらず、すぐ使える形にまとめられてもいなかった。

この時、希望と逃れる道を与えず、恐ろしい予言の迷路に人を導くことは神の御心ではないと、自分が常々感じてきた理由がのみ込めた。


「ホピの予言」について聞きかじった人々は、その全貌が明らかになる日を心待ちにしていた。

「霊的箱舟」について知っていれば、期待はさらに大きかったはずである。


「ホテヴィラ」と本書は、その究極の勝利を証言する。

いかにして生の修羅場を戦い抜くべきか、を教えるものなのだ。

ホピ族としばらく生活を共にした著者たちが記録した、若干の「予言」を読んできて、それが非常に特殊な「予言」であることは、むろん私にもわかっていた。

だが、「ニュースレター(テックワ・イカチ)」を調べる過程で、そこにはホピの「予言」全体ばかりか、これまで正しく受け入れられず評価もされずにいた「教示」と「警告」が含まれていることを知った。

創造主が逃れの道をあらかじめ備えていることに気付かせるのが、(ホピの守護神)マサウが「予言」を伝えた主たる理由だ。

いままで認識されなかったのはこの点である。

          (引用ここまで)


            *****


「ホピの予言」は、人類の未来を示す予言の一つとして、ノストラダムスやジュセリーノなどと共に、人類の数々の予言を取り上げる場面ではよく登場します。

しかし筆者、長老エヴェヘマとマイルズは、「ホピの予言」をそのような“きわもの”扱いすることにためらいを感じて、改めて自分たちの言葉で語りたいと考えているのか確かです。

「ホピの予言」のメッセージは、破局が来るという恐ろしいメッセージのみではない、と筆者たちは考えているのです。

この本は、長老は共著者で、長老エヴェヘマの出版承諾のサインもあります。

むしろ、長老エヴェヘマ自身が出版を望んでマイルズ氏を招へいしたと書かれており、驚かされます。

わたしがこのブログに、この紹介記事を連載したのは、2010年なので、今読み返すと、書き直したいような部分もあります。

別の本で、もう一度考えてみたい、という思いがあり、複雑な気持ちです。



             (続く)


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