「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

セックスのやり方

2017年11月20日 15時11分00秒 | Weblog

それは、カミサンが可憐な
(いまは見る影もないが…)
中学生だった、数十年前の話

進学校に進むため、塾へ通う
ことにしたのだが、なにせ
田舎のこと。塾は数えるほど
しかなく、それも何処も満員
そんな時、Uターンで帰って
きた青年が、地元で塾を開いた
渡りに船と、カミサンは其処
へ通うことにした

その初日。塾講師は英語の授業
を始めたのだが、やる気のある
生徒は多いとは言えず、こっそり
マンガを読む者もいた
学校なら教師が声を荒げ、マンガ
を取り上げただろうが、塾講師に
とって生徒はお客様。怒鳴ったり
すれば〝お客様は逃げてしまう〟
更には「あそこの塾講師は怒鳴る」
等と悪評が立てば、塾の経営は行
き詰まることになる
そこで彼は考えた。ホワイトボードに


「How to Sex」



と大書きした
そして、マンガを読んでいた生徒に
「これ、訳してみて」と笑んだ
思春期まっただ中の生徒はドギマギ
した顔で
「…セックスのやり方」と答えた
教室全体がドカンッと笑いに落ちた
皆の目が一斉にキラキラと輝きだした
これを機に、生徒全員のやる気に
火が付いたのだ

その後カミサンは、田舎の進学校
に合格した。他の塾仲間も全員が
志望校に進み、殆どの子が大学に
入学した

未だにカミサンは「How to Sex」に
心の中で反応してしまうという
「セックスのやり方」にではなく
それを初めて聞いたショックが忘れ
られないらしい

先日、帰郷したカミサンは家路に
向かう車窓から、その塾の建物を
目にした。玄関脇には生徒たちの
物らしい十数台の自転車があった
という。経営は順調なようだ
老いた塾講師は、今もあの奇策を
使っているのだろうか。それとも
昨今の「訳の分からぬ規制」を意
識して、当たり障りのない授業を
しているのだろうか。チョット覗
いて見たい気になった

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