「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

伝える側の資質

2009年09月24日 19時10分34秒 | Weblog
 

情報発信の巨大な拠点たる
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌
そして最近ではインターネットも
マス・メディアの一角を占めている

ネットで情報を発信する多くが
プロの記者やライターではなく
学生や他に仕事を持つ市井の人だ

ネットが情報社会に
頭角を現し始めたとき
プロたちは憂慮した
「無責任でいい加減な情報が氾濫し
 名誉毀損や人権侵害が横行する」と
それは現実となった

現実の自分の正体を知らせず
無記名でどんな情報でも
発信できるネット社会は
数え切れない悪魔を出現させた
いま、ネットの世界は
カオスに向かっている
情報社会のアルマゲドンは近い…


なーーんて、ね
そんな難しい話を
するつもりはないのだ

ただ、プロたちが憂慮した
「無責任でいい加減な情報が氾濫」と
 「名誉毀損や人権侵害の横行」は
プロたちの生きる世界で
既に起こっている事と言いたい
情報を伝えるプロこそが
その資質を問われているのだ


米国CBSイブニング・ニュースの
アンカーマンを長年務めた
ウォルター・クロンカイト氏が
今年の7月に亡くなった
92歳だった
「大統領よりも信頼できる
 ニュースアンカー」と言われ
米国はおろか世界中から
絶大な支持を得たジャーナリストだった



日本で彼のようなアンカーマンはいない
古館氏も、膳場貴子氏も
ましてや村尾信尚氏も
その足元にもおよばない
久米某氏など論外
彼らは単なる「原稿読み屋」さんであり
「元プロレス実況屋」さんだ
村尾氏などは元役人
ジャーナリストではない
(実際にどの局でも
 朝から晩までいると判るが
 皆、取材に出ることは滅多に無く
 ただ、ずーーっと局内にいるのだ
 局にいることが仕事になっている
 彼らにとって事件は
 現場で起こっているのではなく
 まさに会議室で起こっているのだ)

例えば、誤報やヤラセが発覚した場合
欧米では、そのキャスターは失脚し
二度と視聴者の前に出ることは無い
だが日本では「お詫び」で済む

何故か
皆、ジャーナリストではないからだ


過去のキャスターを振り返ると
唯一、故・筑紫哲也氏が
クロンカイト氏グループの
末席にいたかもしれない

何が違うか
局のなかで取材・編集権を
持っているか否かも重要だが
取材哲学・報道基準が
「視聴率」か「正義」か
何れかの違いが決定的要因だ

ジャーナリストの哲学の中心は
正義であり、その正義のために
過去、そして現在も戦い続けているのが
本当のジャーナリストだ

よく「真実の追究」などと言う者がいるが
「真実」は角度、見る者の性格や境涯
そして教養・見識・経験によって違ってくる
「事実」と「真実」には違いがある
それが判らない人間に「真実」は語れない
同じ事柄が、取材する者によって
180度違う内容になるのも上記による


さて…業界で「正義」を
口にすると失笑される
「青臭い素人」と…
米国で「正義」「真実」を言うと
皆が背筋を伸ばす

日本は逆だ
それほど、日本のマスコミは
狂っているのだ
だから正しい報道がなされない
皆が芸能レポーター化している
被害者宅に押しかけて
「悲しいですか?」
「憎い犯人にひと言」と訊く愚かさ
終いには「この事件がおきた原因は
被害者にもあるのでは?」という論調も時にある
そんなジャーナリストの資質に欠けた人間が
記事を書き、画面で喋っている
それが日本のマスコミの現状だ

だから、ネットで書き込む人たちを
彼らは非難なんかできない
目くそ鼻くそなのだ

ウォルター・クロンカイト氏のような
優れたジャーナリストが
いつ日本に登場するのだろう…
僕も待ち遠しい



今日の書き込みは
かなり穴だらけだ
でも、ま、いいか
個人のブログだから
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