「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

テロ…憎しみの連鎖(再投稿)

2018年03月04日 14時22分03秒 | Weblog
テロ…。
何故、このような無差別大量殺人が行われるのか。
人権を簡単に踏みにじる最低の行いが、
何故、繰り返されるのか。
悔しくて地団駄踏む思いだ。

「構造的暴力」の定義などで有名なノルウェーの社会学者、
ヨハン・ガルトゥング(1930~)の著作に
以下のようなことが書かれている。
「第二次大戦以後、米国軍は誤爆などで民間人を約600万人殺害した。
CIAなど軍以外の機関も、この数十年で600万人ほど殺害している。
さらに、米国を中心とした大国による
構造的暴力(貧困・飢餓・抑圧・差別)が原因で、
1日に約10万人が死んでいる。
犠牲者の家族・親戚・友人を数えると、地球上には現在、
約5億人の人間が、米国の軍事覇権主義に強い怒りを抱いている」と。
全人口の約十分の一の人間が、
米国を憎んでいるというのだ。
その多くがイスラム圏の人間という。
なんだか恐ろしい。

テロは絶対悪だ。
その行動には、どんな言い訳も通用しない。
しかしだ。この憎しみの連鎖の下敷きに、
ガルトゥング博士の言われていることがあるのも事実だ。
意見の違う人間、嫌いな人間、恨みのある人間、
それらを従属しようとする、そして殺そうとする。
なんて野蛮なんだ。

実は2001年の8月、
南アフリカで「反人権主義・差別撤廃世界会議」が行われた。
「ダーバン国際会議」である。
会議で、EU諸国は過去の「奴隷制」や「植民地主義」を謝罪したが、
アメリカは謝罪を拒否し、会議の途中で席を立った。
南側やイスラム諸国は失望した。そしてある懸念も示した。
「この会議の結果を受けて、過激派が何か起こさなければいいが…」と。
その1ヶ月後、NYのテロが起こったのである。
これは偶然か…?

「アメリカ合衆国は、ソビエト・その継承国のロシアと
同様に、代理戦争、武器輸出、独裁政権支援を通して
暴力行為を幇助してきた。アメリカの場合、それらが
みな、平和、自由、民主主義の名の下に行われた」
(米国の歴史学者 ジョン・W・ダワー)

米国に肉親を殺された側からアメリカを見ると
全く別の景色が見えてくる…

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