「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

人前での宣誓の提案

2011年02月18日 15時36分21秒 | Weblog
ヒポクラテスは、医師ならずとも知っている名だ
彼は紀元前460年頃に生まれた古代ギリシアの医者で
当時のまじないもどきの医術を科学的医療に発展させた
「医学の父」「医聖」と呼ばれる偉人だ

その彼が、医師を志す者に対し
医師の倫理・任務などについて
神へ誓わせた事柄がある
有名な「ヒポクラテスの宣誓」だ


その要旨は、「自分の専門的な知識や技能を
同胞である人間の搾取(自己の利)に
向けるのではなく、人間への奉仕に用いる」
というものだ
そして「この誓いを守り続ける限り
 私は人生と医術とを享受し
 全ての人から尊敬されるであろう
 だが、この誓いを破る時
 私はその反対の運命を賜るだろう」と結ばれている

実に崇高な宣誓だ
現在でも、医者になった者は
この誓いとともに医師免許を手にするのだ
もっとも、誓いを忘れる者も多いが…


さて、創立者が乞われて世界的歴史学者
A・J・トインビーに会ったとき
博士は以下のように言ったという

「教育を受け、知性を磨いた人は
全員がヒポクラテスの宣誓を行うべきだ」と

皆が皆、この宣誓のままに生きれば
世界は素晴らしいものになると…


確かにそうかも知れない

いい大学を出て、一流企業や役所
人が羨む仕事に就き、豪勢な生活をすることが
人生の目的と信じている人があまりに多い

彼らは、自分の利のみを追求し、他人を踏み台にし不幸しても
自らの幸福ためには構わないという“信仰”の信者なのだ
その“間違った信仰”が、世界を不幸にしている

自分や肉親、愛する者達が暮らすこの社会を
より素晴らしいものにするために
まずは、政治家や検事などの法曹界の人間
更には経済人や教育者、そしてメディアの人間たちが
この宣誓を皆の前で行う儀式をしてはどうだろう


さて、その宣誓とは…


ヒポクラテスの宣誓

『医神アポロン、アスクレピオス、ヒギエイア、パナケイア
 およびすべての男神と女神に誓う、私の能力と判断に
 したがってこの誓いと約束を守ることを…


1、医(法や政治などの重大な責任を伴う職業)
  の実践を許された私は、全生涯を人道に捧げる。

2、恩師に尊敬と感謝をささげる。

3、良心と威厳をもって医(仕事)を実践する。

4、患者(市民)の健康と生命を第一とする。

5、患者(市民)の秘密を厳守する。

6、医業(自らの仕事)の名誉と尊い伝統を保持する。

7、同僚は兄弟とみなし、人種、宗教、国籍、社会的地位の如何
  によって、患者(市民)を差別しない。

8、人間の生命を受胎のはじめより至上のものとして尊ぶ。
(何より他人の人権を尊ぶ)

9、いかなる強圧にあうとも人道に反した目的のために、我が知識を
  悪用しない。

以上は自己の意志により、また名誉にかけて厳粛に誓う』

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小沢系16人が民主会派に離脱届 | トップ | 「私は精一杯やっています!」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事