「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

坊さんの結婚、斡旋しまっせ~(by 本山)

2008年01月04日 15時49分59秒 | Weblog

タイ人の友人が爆笑した最新ニュースがある

『浄土真宗 僧侶の結婚相手あっせん』
<住職の跡継ぎ不足が深刻化する中
 浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市)が
寺の跡取りの結婚相手の僧侶を紹介する
 縁結び事業をスタートさせた>


友人「ノルさん、こんな凄い
 ブラックジョーク報道は初めて
 日本は正月がエイプリル・フールか?」

僕「…これ、モノホンのニュースだよ」

友人「嘘…」


彼にとって坊さんの妻帯は悪い冗談にしか思えないのだ
坊さんの別名は「出家」
つまり、「家庭等との関係を切り、世俗を離れ
戒律を受けて僧になること」である
小乗経・大乗経、また宗派によって「戒律」は異なるが
最高で五百戒あり、全てに共通したものに
「不飲酒の戒」「不邪淫(性的関係の禁)の戒」がある
「戒律」は人間の煩悩を封じ込めるためのものだ
「煩悩」は「悟り」と対極のものだからだ

これを「偽装表示」ならぬ
うやむやにしているのが
日本の宗教界なのだが
タイ人の彼にとっては信じられないことらしい

そもそも、日本の坊さんたちが妻帯を
公然と始めたのが明治政府誕生時
法律の上で平等の意味から僧侶にも
「妻帯」が認められたのである

(ある記録によると、妻帯を許された若い僧が
 「お釈迦様の教えより有難い法律」と
 感激して泣いたという…)

あくまで法律上。宗教上ではない
本来、それは宗教上許されない事

しかし、それまでも実は、鎌倉時代以前から
妻帯はもちろん、女を囲う出家は多くいた
だが、世間的にもマズイことなので
コッソリ隠れてやっていたのだ

(例えば、鎌倉時代の念仏の僧・親鸞は89歳で死んだが
 看取ったのは末娘の覚信尼。ちなみに妻は恵信尼)

「出家は妻帯しない」
これが世界の常識なのだが
日本では「僧の結婚の世話」を
宗派の本山が斡旋する…

タイ人の友人が吹き出すのも無理はないが
この報道をNYの友人に話したら
電話先で彼は笑い出し、5分間止まらなかった…


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コメント (2)
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