KDSC例会 「診療室におけるバイオフィルム除去:未病と病気の間を治療する」

2010-10-23 22:59:58 | 歯科医療
今日は天気はイマイチでしたが、瀬戸内国際芸術祭来場者用サンポート芝生臨時駐車場は朝8時半過ぎには満杯でした。今月末までの開催を見据えて芸術祭の人気はうなぎのぼりのようです。

そんな今日コノゴロですが、今夜久しぶりにKDSC例会に出席です。日本において口腔衛生学、口腔細菌学の第一人者である鶴見大学歯学部探索歯学講座教授花田信弘先生の講演会「診療室におけるバイオフィルム除去:未病と病気の間を治療する」です。



花田先生は、約10年前香川県歯科医師会主催学術講演会でもご講演され好評でした。私も聴講しましたので今回2度目の講演会となります。

歯科医療は従来より外科的処置が中心ですが、デンタルプラークの進化した形のバイオフィルム除去では内科的発想が重要だと講演会で語られました。バイオフィルムが石灰化したのが歯石ですが、歯石よりバイオフィルムの方が生物学的にも危険因子です。バイオフィルムで発生する3大疾患はカリエス、歯周病、中耳炎です。

カリエス、歯周病の細菌学的は解説は基礎的ですが、いい勉強になります。花田先生は今回の講演会で最後に、1957年→2005年の約50年間に大人(35歳以上)の歯が3倍残存していると語られました。高齢化、歯科医療の成果でしょうか。歯科医師過剰といわれて久しいですが、データ的には「歯科医師過剰でもない」と語られていたのが印象的でした。


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