今月のブログスター  「一年半待て」

2010-10-19 22:56:06 | 歯科医療
今月はイロイロ話題が豊富でいつも月初めにご紹介している今月のブログスターは、今日になってしまいました。今月のブログスターは「一年半待て」

歯科医療において、「待つ」ことで症状が緩和することもごく一部ではありますが、大半はどんどん悪くなる一方です。カリエス、歯周病では待ってもよくなるはずがないです。このカリエスや歯周病に関係するものに、ブラキシズムがあります。

アップの写真は番町歯科クリニックのバラにいたカマキリです。



ブラキシズムは歯ぎしり、くいしばりなどを総称した言い方ですが、これらがありますと、歯牙にクラックを入れこれをきっかけにカリエスを誘発したり、歯牙に過度の荷重をかけそのため歯周病を悪化させたりします。

ブラキシズムの原因は脳にかかったストレスですが、かみ合わせが悪いとブラキシズムを起こした際、ある歯に過度の荷重がかかりやすくなります。過度の荷重がかかった結果、中程度歯周病の方では、その歯が揺れだしたり、歯ぐきが腫れたりします。歯周病に罹患していないか、罹患していても軽度の方は、歯が影響を受け、歯の破折を起こしやすくなります。

なんとなく咬みにくいという主訴の方の場合、かみ合わせに問題がありますので、かみ合わせの修正を行い、バランスを良くすることで、ブラキシズムが発生しても、ある特定の歯牙に負担を強いないようにすることが大切です。

ブログで取り上げたケースでは、1年待って結果的に1本歯が破折して、歯を失うということになってしまいました。多分ブラキシズムが原因だと思います。ブラキシズムによる破壊力はかなりのものがありますので、「ある日突然・・・!」歯が悲鳴をあげてしまいます。

かみ合わせに不具合を感じましたら、ある歯に強い力がかかっていると自覚しましたら、なるべく早く歯科を受診することをお勧めです。宜しければ番町歯科クリニックにお越し下さい。ヨロシクデス。

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