口腔ケアフォーラム 「切れ目のない口腔ケアのネットワークづくりを目指して」

2010-03-10 23:06:20 | 歯科医療
今日も寒かったです。今夜7:00より、高松市歯科医師会主催講演会、口腔ケアフォーラム「切れ目のない口腔ケアのネットワークづくりを目指して」を受講してきました。講師は三豊総合病院 歯科医療センター 医長 木村年秀先生。



木村先生は香川県での、口腔ケア部門の第一人者の先生で、県内外でご活躍中の方です。西讃で広がりをみせている「シームレスケア」(切れ目のない、つなぎ目のない医療)についての情報を教えていただきました。

また、日本人の死亡原因第4位の肺炎(香川県ではもうすでに3位)予防や、抗がん剤治療時の口内炎対策にも、口腔ケアが非常に重要であると示されました。

講演の中で、「多歯、多死社会の到来」というフレーズが大いに気になりました。今後高齢化社会で、歯を多く残した状態で、年間死亡者がどんどん多くなるということです。「8020」はとてもいいことですが、残った歯をいかにケアするかは、我々歯科医療従事者の大いなる課題。

最近、番町歯科クリニックでも、数ヶ月入院されていた患者さんがお元気になられてご来院されたのですが、ほんの半年前の入院前にはカリエス(虫歯)の無かった下顎前歯に5本もの重篤なカリエスが出来ているという経験をしました。

いかに病院での口腔ケアが大切かを認識した次第。病院歯科が減少している現在、口腔ケアでの連携が非常に重要になってきたとあらためて認識した今日コノゴロです。

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