歯学部志願者大幅減

2009-03-30 23:03:46 | 歯科医療
今日も花冷え。夜は結構寒いです。そんな今日コノゴロにまたまたお寒い話題。今日の朝日新聞記事。「大学」という月曜日の特集があり、この特集の中に「歯学部志望者・大幅減」の記事がありました。

メーリングリストでも「定員割れ」テーマに活発に意見交換されていましたが、全国紙でも取り上げられましたか。長女が受験した頃は歯学部の人気も高く国公立大学歯学部はどこも競争率高かったのに、ここ数年で状況が激変です。

記事の一部ご紹介。
 特に目を引くのが、歯学部の志願者減だ。河合塾の調べでは、国公立大学の前期日程の志望者数は、前年比約15%ダウン。私立大は、一般方式とセンター利用方式を合わせると、約40%も落ちた。歯学部は、ここ数年急激な減少傾向が続いており、今年も歯止めがかからなかった。背景に、歯科医の過剰などが指摘されている。

現役の歯科開業医としては、このような記事に接すると少々寂しいですが、決して歯科医療に夢が無いわけではありません。歯科の領域は脳と密接に関係しており、歯科医療はただ単に虫歯治療や歯周病の治療をしているだけではなく、その背後にある人の脳と向き合っている一面があります。

番町歯科クリニックではこの辺に今重点を置いて診療を心掛けています。歯軋り、食いしばりなどのブラキシズムのある患者さんも多いですが、これらの方の診療には脳と向き合うような発想が必要になります。

よく患者さんに「歯医者で初めて聞いた」と私が病態説明したことについて言われます。これが今の現実です。少しでも歯科医療は素晴らしい医療であることを知ってもらいたいものです。

それにしても、私が大阪大学歯学部に入学した1973当時医歯ブームで競争率も偏差値も高く難関でした。また長女の受験のころも医歯薬人気で、親子二代歯学部が難関だったころに受験。合格したのはありがたいですが、なんの因果でしょうか?




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