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2012-02-24 16:11:44 | 諜報活動
「襲撃の事前情報、国連生かさず=日本人研究者が通報―死者数千人に・南スーダン

時事通信 2月24日(金)14時34分配信

 【ボル(南スーダン東部)時事】南スーダン東部ジョングレイ州で昨年末から今年1月にかけ、牛強奪を背景とした歴史的な部族衝突で数千人が死亡した事件の前、同州在住の日本人研究者が「大勢の部族が他の部族の襲撃に向かった」との情報をつかみ、国連関係者に通報したものの、対策が講じられず、惨劇を招いていたことが23日分かった。

 情報を得ていたのは、一橋大学大学院に在籍する日本学術振興会特別研究員の橋本栄莉さん(26=新潟県出身)。土着宗教や部族研究のため、州都ボルの家庭に通算17カ月滞在、ヌエル族の言語に精通している。

 事件はロウ・ヌエル族が対立するムルレ族の拠点ピボルを襲撃したもので、3141人が死亡したとの情報もある。犠牲者数には諸説あるが、移動が容易になる乾期に毎年起こる衝突では近年最悪の被害となった。

 昨年8月にムルレ族の襲撃を受けたロウ・ヌエル族が報復のため若者らを結集しているとの情報はあったが、橋本さんは現地のヌエル族関係者から「武装した多数のロウ・ヌエル族がムルレ族を襲撃するため、徒歩で出発した」との具体的な情報を得た。

 このため、ボルの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)幹部に通報して対策を取るよう迫ったが、関係者は行動を起こさず、5日後に数千人規模の武装集団がピボルに到達。自動小銃を乱射するなどし、女性や子供を含め多数が死亡する惨劇に至った。 」


 このような基礎的研究をまじめにやる人が、あらゆる問題に対して真剣に対応できることの証拠。

 アフリカの土着言語を覚えてどうするの、などという人は、社会的影響力を持ってはいけません。


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