白夜の炎

原発の問題・世界の出来事・本・映画

これでは優秀な学生は日本に来ない - 飛び級入学生を拒否する日本の大学

2015-11-25 16:25:13 | 社会
 アメリカには飛び級がある。ブッシュ政権の時のライス国務長官は16才で大学にはいった。カナダも同様。15才で高校を完全に飛び越えて大学にはいった学生もいる。中国も同様。

 ところが日本には飛び級がない。その結果こんなことが起きている。

 日本の大学 - 学部の場合 - は留学生受け入れに際して高校卒業やその見込み、それから成績や何らかの試験結果とともに、修業年限-12年-を条件にしている場合が多い。ただし全てではないのだがそれはそれで問題が起きるので後で触れる。

 この修業年限の縛りがあるため、飛び級の学生の入学を拒否することになる。例えば17才で高校を終えて成績も優秀で、試験結果が優秀でも、入学はできない。実際それで拒否する例がかなりある。多くの場合発展途上国からの留学生であるが、せっかくその国のもっとも優秀な頭脳が日本を目指してくれても、だめだというのである。

 では入れてしまったらどうだろう。これは制度上不可能ではないので、それを実施する大学もいくつかある。するとここでも次の問題が生じる。大学院の入学である。そのような優秀な学生は、有名大学の大学院を目指すことが少なくなく、また入学する力を持っている。ところがそのような大学院の側が修業年限不足を理由に入学を断る例がでているのである。

 その結果学部段階でも飛び級学生の入学に二の足を踏むところが多い。

 しかし改めて言うまでもなく、優秀な学生を取り損なっているきわめて愚劣な試験制度であることは間違いない。その原因は抑日本で飛び級をきちんと認めていないことにある。しかし飛び級を日本国内で認めないのはそれこそ悪しき平等主義である。

 現状はできる学生も、できない学生も、とにかく6-3-3で進級・卒業させていけばいいという体制になっている。これを改め、高卒段階では全国的な学力試験を実施して、それに基づいて卒業、あるいは大学入学資格を決定する必要があるだろう。現状のように1次方程式も解けない大学生があふれているなどというのは論外である。学力不足の学生は高校段階で落第・再履修をもっとしっかりと行うべきである。

 その上で、優秀な学生は飛び級で上級学校に進学せさ、自分で人生を開拓させればよい。皆さんはどうお考えでしょうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿