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白夜の炎

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タイの洪水―バンコク週報より

2011-10-29 18:52:26 | アジア
① 10/29

バンコク、浸水域が急速に拡大

 バンコク都知事は10月29日、バンコク都内チャトチャック、ラートプラオ、ワントンラン、フアイクワンの4区の住民に警戒を呼びかけた。

 チャオプラヤ川の水位急上昇により28日、同河川域、中国人街(ヤワラート)などで浸水、ドンムアン地区ムエンエークでは1部で冠水エリアの水位が2メートル近くになった。

 同日午前、ヤナワ区ラマ3世通りの一部で10センチから15センチ、ラムイントラ通りの一部で20センチから30センチ浸水。水は急速に都心へと迫っている。

 タイ湾への早急な排水のため、主要4道路を掘削して臨時運河とすることも検討されたが、インラック首相は同日、「効果が期待できない」として改めて同計画に消極的な姿勢を示した。

 今後のプランであるが、複数の治水専門家によれば、バンコクに隣接するパトゥムタニ県の運河のうち、いまだ閉鎖している水門数箇所を開放し、ミンブリ、ラートクラバンなどバンコク東部に流す水量を増やすことで、都心の被害を軽減、冠水期間を短期化できる可能性が高いという。

 しかし、現在、パトゥムタニ県の有力政治家が地元の被害をこれ以上拡大することに猛反対しているほか、工業団地、スワンナプーム空港が被害を受ける可能性もでてくる。インラック首相も、これ以上、工業団地に被害を出すわけにはいかない、と考えているようだ。

 都心部浸水は時間の問題であるが、政府はまだ対応を決めかねている。



② 10/29

「タイ中銀、成長予測を下方修正

 タイ中央銀行は、洪水と世界経済減速の影響を考慮して、今年のタイ経済の成長予測を2・6%に下方修正した。

 だが、来年は、復興需要で投資が拡大し、4%の成長が期待されるとのことだ。

 同行の説明によれば、下方修正は10月19日時点の国内の状況に基づいたもの。このため、今後パトゥムタニ県のバンカディ工業団地やバンコクの東部・中心部で大きな被害が出れば、今年の経済成長率がさらに押し下げられる可能性が高いという。」


③ 10/29

「生活用水の確保呼びかけ

 首都水道公社は、水道水供給に支障が出始めているため、住民に対し、午前6-9時に水道水をためて生活用水を確保するよう呼びかけている。

 同時間帯は、水圧を高めており、十分な水量を提供できるが、それ以外の時間帯では、水質管理などの作業のため水圧が下がるとのことだ。

 同公社は今のところ、水道水の供給が完全に停止されることはないとしている。

 なお、10月29日、同公社は、トンブリ地区の一部などで水道水供給を午前6時から午前9時、午後5時から午後10時に制限した。」


④ 10/27

 「スワンナプーム空港、被災者受け入れへ

 スワンナプーム国際空港が、駐車場スペースを利用して洪水被災者1500人の受け入れる準備をしている。対象者は主として空港周辺の被災住民となる見通し。仮設トイレやテントも設置される。

 同空港ではさらに、浸水で通勤が困難となった職員約200人のために一部施設を開放、宿泊所とする準備も始めている。」


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