アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

2泊が5泊になってしまったワルシャワ。

2016-08-13 16:52:23 | 日記

ワルシャワの美容室で髪を切りました

ワルシャワ蜂起博物館とかポーランドユダヤ人歴史博物館など、重厚で見ごたえのありすぎる博物館を見学したら、なんだかぐったりしてしまった
私たち、気分転換にワルシャワ最大ショッピングモール「アルカディア」に行ってみました(笑)。


アルカディア・ショッピングモール

ショッピングモールの中は、日本とかシンガポールとかシドニーとかにもありそうな感じで、どこの国にいるかわからない(笑)。

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ショッピングモールの中

でもね、正直言って、それが救いでした。
観光スポットでは、どこを歩いても受難の歴史を感じざるをえなかったので、歴史も文化も感じさせない、寒さや暑さ、雨から守られている清潔で便利な空間で、東京にいる時の様にチェーン店のコーヒーショップで大きなサイズのソイラテを飲んだら、ホッとした自分がいました。あちこち凝り固まったので、マッサージも受けて、やっと歩ける様になった感じ。はい、心身ともにヤワでございまする(笑)。


またおかっぱに戻りました〜

ショッピングモールで夫が「髪を切る」と言ったら、娘も「私も」と言い出しました。それまで「東京に戻ってから切る」と言っていたのですが、東京にもありそうな雰囲気で安心したのか?? 
入ったのは、一見おしゃれな美容室でしたが、見ていると洗髪も(洗髪後は紙タオルで拭くのです!)カットも結構荒っぽくて、私は遠慮することにしました(笑)ちなみにお値段は、夫は1300円、娘は2000円くらいでした。



ついでに映画館で「アイスエイジ」のポーランド語版を見ました。家族向け映画は吹き替えになっているんです。大人向け映画は字幕付き。日本と同じですね。
ポーランド語吹き替えでも楽しめた「アイスエイジ」はすごいなあ、と改めて感心しましたですよ、はい(笑)。
家族料金だったので、三人で見ても合計1300円くらい!


バロック様式の美しい聖アンナ教会でパイプオルガンのバロックコンサート

雨の日の午前中、バロックな教会でパイプオルガンのバロック音楽演奏を聴いて、なんだかあまりにもはまっていて、うっとりとした時間を過ごしたりも
しました。


雨の中、タクシーから外を見る。

でもね、晴天の日の後の雨の日、15度近く温度が下がって、寒々しい空の下、


ポーランドユダヤ人歴史博物館

ヨーロッパでベスト博物館に選ばれたポーランドユダヤ人歴史博物館を見て、その見事な展示に感心しつつ、


マルチメディアな展示


インタラクティブで子供も楽しめます

娘も最初は喜んで遊んでいたのですが、


強制収容所のエリア

だんだんと内容も辛く悲しいものになっていき、情報量もものすごいので、展示空間を歩くだけでもグッタリしてしまいました・・・。


ワルシャワ蜂起博物館

それでもめげずに次の日かな、ワルシャワ蜂起博物館に行きました。


中は暗い。

ほとんど黒一色、たまに共産主義の赤がある屋内に、武器や軍服や爆撃後の街並みの展示が続くので、娘は怖がって
途中で帰りたがりました。


向かって右の壁に夫の叔父の名前がありました。

それでも、この博物館、見たかったのです。
夫の叔父が、ワルシャワ蜂起に参加して戦死(というのでしょうか?)したので、名前がこの博物館にあると聞いていたから。
暗い中、老眼の夫と私は目をショボショボさせながら叔父の名前を探しましたが、なかなか見つからない。
結局、博物館の中でなく、外の壁に名前が彫ってあるとわかり、無事に確認できて満足でした。


ゲイシャ・スシにて

ワルシャワにはお寿司やさんが結構あり、お刺身3種類が重なっている握り寿司とか、バナナが巻かれてチョコレートソースがかかったキッズ寿司など、
不思議なものがあります。ポーランド料理にも飽きてきたので、試してみることにしました。


手前の黄色いのはマンゴーがのってるシャケの天ぷら巻き(!)

娘はエビの天ぷら、私と夫は巻物セットにお味噌汁を注文しました。
カリフォルニアロールみたいなものや、エビとか鮭の天ぷらを巻いたものにマンゴーがのってるもの、と、まあ、それほど冒険ではなかったかも(笑)。
お味は、日本のスーパーで売ってるお寿司くらいな感じ。お値段は全部で3000円くらいだったかな?


クラシンキ公園

夫の知り合いの娘さんで、シドニーに生まれ育ったポーランド系オーストラリア移民2世で、ポーランド人男性と結婚し、ポーランドに移り住んで10年という女性に会いました。
7歳と4歳の男の子とご主人も一緒に、公園で遊びながら、ポーランドに住んでどうか、オーストラリアと比べてどうか、最初に住んだクラコフと今のワルシャワではどう違うか、さらに不動産事情などのいろんなおしゃべりを英語でできたので、ちょっとワルシャワに詳しくなった気分(笑)。


子供たち、一緒に飛ぶ!

「住んでみたら、クラコフよりワルシャワの方がずっとよかったわ。観光にはクラコフの方がいいと思うけど、ワルシャワは人々が断然オープンなのよ。6年クラコフに住んでも全然友達ができなかったのに、ワルシャワに住んだらすぐにたくさんの友達ができたの。最初からワルシャワに住めばよかったわ。緑もずっと多いし、仕事もいろいろ選べるし」とその女性。


文化科学宮殿の展望台から見たワルシャワ

歴史地区も素敵だけれど、新しく開発されたエリアは便利そうだし、共産主義時代の名残の建物も、ポーランド人からすると嫌な思い出なんでしょうが、
東京から来た私にしてみればよくある普通のビルに見えて、あまり気にならない(笑)。


展望台から見たワルシャワ

2本だけどメトロもあるし、バスやトラムも結構あって、動きやすそう。


プラガ地区のアート

まだ売れないアーチスト達が住み着いている、まだ開発されていない地区があって面白い、とどこかで読んだので探してみました。
川向こうにあるプラガ地区 (プラハ地区)でした。


川向こうのプラガ地区

行ってみると、まだまだ古いままのビルがあり、合間にレストランやカフェやバーが点在しています。
強面のお兄さん達もいたりして、あれれ、なんだか懐かしいぞ・・・と思ったら、そう、前世紀(!)に住んだニューヨークのローワーイーストサイドとかアルファベット地区みたいな感じなのです。


プラガ地区のカフェにて

「いや、でも川を渡った向こうってことだと、ニューヨークでもマンハッタンでなくて、ブルックリンのウィリアムズバーグみたいな感じかしら?」
などと思いながら歩いていると、ガイドブックを持った観光客がちらほら。すでにガイドブックに載ってるんでしょうね(笑)。


プラガ地区のお菓子屋さん、蜂も喜ぶクッキーを売ってます(笑)

新しくメトロの駅もできたようで、駅前にショッピングモールができていてスターバックス・コーヒーが入っていました。
ここも10年くらいするときれいに開発されてしまうんだろうね、などとボヘミアンなカフェで、一服しながら夫とおしゃべり。


プラガ地区の青空市、ウエディングドレスも売ってます!

ここの青空市でゲットした5ズロチ(140円くらい)の黄色いTシャツを着てポーズをとる娘。ここは髪飾りや下着、洋服が
沢山並んでいました。


またもや目抜通り、クラクフ郊外通りにて、何かの展示をやってました

川を渡って、目抜通りを歩いていたら、小腹が空いたので、ブリストルホテルで軽く食事をしました。


ブリストルホテルにて

格式のある建物の5つ星ホテルですが、お値段はワルシャワなので、アフタヌーンティー・セットが1700円くらい。残念ながらアフタヌーンティーは
終わっていましたが、サンドイッチやビールを頼んでも、同じようなお値段で気軽です(笑)。


アウトサイダー・アート展

たまたま街で見かけたポスターが気になっていた展覧会、art brutと言う文字が見えたので、アウトサイダーアートの展覧会だと理解していた
ものですが、民俗博物館で開催されていました。









なかなか見応えがあり、あんまり絵に興味のない夫も「面白かった!」と喜んでいました。


ザヘタ国立美術館

民俗博物館の隣にあるザヘタ国立美術館は、建物は立派でしたが、展示は個人的にはちょっと薄い感じがしました。


難民の靴を使ってボートを作ったもの


旅行者、というテーマなのでスーツケースってことか


美術館のカフェのパスタ、なかなか美味しかったです

現代美術センターにも行ってみたかったのですが、時間がありませんでした。


ロフトスペースがあったシンプル&モダンな60平米のアパート。

ワルシャワについてから、2泊を3泊、結局5泊と延ばしたので、同じところに延泊できずに結局3箇所のアパートメントを渡り歩きました。
移動が大変だったけれど、どのアパートも旧市街にありつつ、雰囲気がそれぞれ違うので、楽しかったです。


美術館のショップで

川べりにレストランやカフェがあって、お天気がいい日には夜遅くまで子供連れの人達も沢山いて賑わっているそうです。
行ってみたかったけれどお天気が良くなかったりして、チャンスがありませんでした。

素敵なレストランも色々ありそうですが、あちこち見て歩いていたら時間がなくなり、適当にその場にあるお店に入っていましたが、
雰囲気もありお味もまあまあのお店が夜遅くまで開いているので、食事には困りません。入ってみたかったおしゃれなカフェがまだまだあります。


映画監督キエシュロフスキーのお墓

そう、ワルシャワは西欧的な発展を遂げつつ、東欧的なエッジとアジア的な活気がある都会で、まだまだこれから発展しそうな勢いを感じます。
それに日本からすると割安感があるのが嬉しい(笑)。

ぜひまたワルシャワに来たい!と思いながら、次の街、カリシュに向けて出発しました。