高校生のお姉さんと一緒で嬉しい娘。
グデーニャ滞在3日目は、バルト海随一(?)という呼び声の高い、ソポトの散策から始まりました。
夏になると有料になる桟橋から見たソポト
近いとこんな感じ
19世紀から観光地として栄えたソポトは、一時はナチス・ドイツに併合され、ソビエト赤軍によって街が破壊されたこともあったそうです。
でも戦後また観光地として復活し、ポーランド以外のヨーロッパの国の人たちも訪れる、東欧きっての高級リゾート地らしい。
お店やレストランが並ぶプロムナード、「モンテ・カジノ」、結構な人混み。
「ゆがんだ家」
バルト海のビーチ。見えるのは、ランドマークの一つ、グランドホテル。砂浜がきれいですが、海は寒そう・・・
私たちが訪れたのが日曜日だったせいか、かなりの混み具合でした。
タクシーで行って正解でした。車で行ったら駐車スペースがなくて困りそう。
マリーナもあるよ。
ザピェカンカと呼ばれるバゲットを半分に切ってトーストしたサンドイッチ。これは半分の長さです。
曇り空ですが、サングラスが必要な眩しさです。歩いていると、皮膚がジリジリ焼けてくるのが感じられ、日焼け止めを置いてきたことを
激しく後悔。海辺は日差しが強いですね〜。
なんと白鳥が!
ピエロさん。
一通り歩いた後、ソポト駅から電車に乗って15分くらいでグデーニャ駅に移動しました。
モダンなソポト駅。
箸寿司?お寿司屋さん、結構あります。
グデーニャは、13世紀にはその名前が漁村として記録されている古い町で、一時ドイツになったり、またポーランドに戻ったり、これまた
動きの激しい町ですが、現在の姿は1920年代にポーランド政府が計画して作ったものだそうです。
グダンスク、ソポトと並ぶ三都市のひとつですが、ぐっと新しい印象です。
曲線のある建物が、モダンなグデーニャ様式のもの。超シンプルなアール・デコ??
観覧車がある桟橋エリア。ちょっと横浜みたいな・・・??
子供の遊び場もたくさんあります。後ろに見えるのは新しくできたホテル。
ワルシャワ郊外に住んでいる同級生夫妻は、帰路につきましたが、グデーニャでは、他の同級生がジョインしました。
グダンスク在住だったので、寮生活は共にしなかったけれど、仲が良かった人だそうですが、会うのは大学卒業以来らしい!
少しずつメンバー入れ替わり同級生交歓。
子供用メニューのチキン唐揚げセット
ご飯を食べた後、砂浜にある子供の遊技場で娘がひとしきり遊びました。
砂が細かくて綺麗です。ポーランドの「ダイヤモンドビーチ」のひとつだとか。
娘が一緒になって遊んだ子どものお母さんと話したら、スエーデンから休暇できたとのこと。飛行機で50分でこれるし、
スエーデンからすると物価がものすごく安いポーランドは、安全だし、人気があるのよ、と話していました。
さらに北海道のパウダースノーがスエーデン人にも人気だということでした(笑)。
スエーデンの姉弟
トルコとかエジプトなど中東の治安が危ぶまれる中、ポーランドがEUの中では安全で物価が安いので、
西欧や北欧の人たちのバケーション地になっている、という話は他でも聞きました。
シーソーするところも、砂浜。
なぜか海が目の前にあるのに、「寒いよ〜」と聞いていたので足を海につけることさえしませんでした。バルト海に触れなかった
なんて、なんだかもったいなかったなあ、と今になって後悔してます(笑)。
ミロンガにて。
グデーニャ滞在、最後の夜はアルゼンチンタンゴで締めました(笑)。
日本のタンゴ友達が紹介してくれた、グデーニャ在住のオーストラリア人でタンゴの先生に連絡したところ、「ちょうど日曜日の夜に
いいミロンガがあるからおいで!僕も行くよ!」と誘ってくれたのでした。
グデーニャからの帰りの電車、少しだけ座席とお手洗いが新しいけれど、やっぱり旧式でエアコンなし。
こんな電車です。日本でいうと、鈍行って感じ(笑)??
ポーランド人女性と結婚して、ポーランドに住んで3年半になるという彼とおしゃべりしながら、二人で一致したのは「ポーランドって
思ったよりずっといい国!」ということでした(笑)。二人とも、「元共産圏だし、なんだか暗くて貧しい、悲しい国」のイメージを
密かに持っていたんですねえ。
コンパートメントには私達以外、細身の男性一人だったので、ゆったり。
「特にグデーニャは新しくてきれいで、割とみんな英語を話すし、ポーランド人って実はオーストラリア人みたいにとてもフレンドリーなんだよね」
とブリスベン出身のタンゴの先生。ヨーロッパの他の国々で教えることが多い、つまりポンドとかユーロ、たまにドルで稼ぐことが多い彼に
とって、ポーランドはとても物価が安い国なので、お得感が高いらしい。
6時間乗った後、ジョンナグーラ駅で乗り換え。
そういえば、プチェムクフに住む義姉が、ご近所で最近結婚したカップルの旦那さんがドイツでずっと仕事をしていたイタリア人なので、ドイツの年金をもらってポーランドで暮らしているので、とてもゆったり暮らせている、と話していたのを思い出しました。
あらら、今度は新しい電車でエアコン効いています!短い距離なのが惜しい(笑)。
冬は寒いけど、夏は良さそうだから、言葉の問題はあるけど、若い人は結構英語話すし、ポーランドで年金生活するのもいいかも、なんてちょっと夢想したりして(笑)。ただ、日本の年金はドイツより悪そうですが・・・!
ピカピカの車内(笑)
今回あった夫の同級生の奥さんたちはお医者さんとか歯医者さんなど、医療従事者が多かったです。
実際にお会いしたのはそのうちの二人の奥さんでしたが、がん治療専門医である一人の奥さんが
「ポーランドの医療はひどいと思う。特に一般医は自分が儲けることしか考えていない。だって、ある地域がその医者に割り当てられて、
そこにいる人数分の予想医療費を先に医者に渡すのよ。だから治療しなければしないほど、医者の儲けになるわけ。一番いいのは新興住宅地で若者が
たくさんいるエリアの担当になることね。そうしたら人数分のお金をもらえて、若いからあんまり医者にかからないでしょ?手術とかもね、公立病院だと無料
だけど、すごく長く待たなくちゃいけない。私立はすぐにできるけど、すごく高いし。医者も看護婦も数が足りないから、なかなかこのシステムが変わらないのよ」
コンピューター用に電源まであります!
義姉の一人も、「ここの医者はなかなか検査してくれない」と嘆いていました。検査すると費用がかかるので、医者の儲けが減るから、なんでしょうねえ・・・。
医者や看護婦さんは、イギリスとかドイツで働いたほうがずっと稼げるので(ただし英語とかドイツ語を習得し、その国の試験に受からなくてはいけない)、
国外流失が多いようです。年取ってからの病院事情は大切なので、う〜ん、ポーランド隠居生活は、やっぱり無理かしら・・・??