べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

夏のかけら

2018年08月15日 17時30分42秒 | 叙情


土壁の続く小路
打ち水にぬれた石畳
おだやかな疏水の流れ
風を奏でる笹の葉
揺れる木漏れ日 蝉しぐれ
日傘の陰の懐かしい面影
ぼくらの夏は
すでに遠く過ぎ去って
いまはもう
記憶のかけらとなりました
まるで色あせた写真のような





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