べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

Bonnie&Clydeのように

2008年08月10日 17時02分48秒 | 哀愁

どこまでも落ちてゆこう
生きることも
死ぬことさえも叶わぬのなら

朽ち果ててしまったささやかな夢
声にならない孤独な叫び
明日を見失った寄る辺なき魂

どこまでも落ちてゆこう
愛することも
憎むことさえ許されないなら

この世のつまらぬしがらみを
すべて残らず断ち切って
美しく汚れた底なしの沼に
からみあうように身を沈めよう
深く深くひそやかに

ふるえる嗚咽
哀しい抱擁
かりそめの愛

月の満ち欠けにうねり狂う波のように
激しく静かに身もだえながら
凍えるような唇づけを
幾たびも 幾たびもかさねよう
永遠に醒めることのない香しい眠りが
ふたりを別つその日まで






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