べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

羽毛のように軽やかに

2007年07月08日 16時05分41秒 | 叙情
わたしはもっと自由でありたい
苦しみをごくありふれたものとして
心静かに受け入れることのできる大らかさと
悲しいときには
涙枯れるまで泣き続けることのできる
曇りのない素直な気持ちをもちつづけたい
分に過ぎたものを
あっさりと捨て去ることのできる思い切りのよさと
貧しさに堪えていける純朴さを手に入れたい
空という大きな屋根の下で
大地という広い寝床の上に五体を投げ出して
まだ見ぬ明日を気にもとめず
過ぎ去った昨日を悔やむことなく
あるがのままの今日に身をゆだねていたい
なにもかもを受け入れるかわりに
なにものにも束縛されない
羽毛のように軽やかな心でありつづけたい
愛をさしのべる勇気と
偽りのない優しさを
いつも胸の奥底に秘めていたい
だからわたしはもっと もっと
自由でありたい








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