あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

やっぱりなっとくできない

2008-05-09 23:34:46 | フィギュアスケート
 今回のコーチ問題について調べれば調べるほど、「やっぱり納得できない」という気持ちがこみ上げてくる。連盟関係者、織田サイド、そしてモロゾフコーチと、このシナリオを作った関係者達の、高橋大輔に対する”不作為による、悪意無き悪意”を感じる。フィギュアスケートは、メンタルや感性が重要なスポーツだと思う。今回のことが、あの繊細な高橋のメンタルに深刻なダメージを与えて、彼が調子を落とさなければいいがと切に思う。会見などで表面に出てくる言葉は、彼の想いの氷山の一角だと思うし、私は、第三者が「これでよかった」と言うように、ひとはそんなに簡単にはふっ切れるものではないと思うからだ。そして、高橋とモロゾフが、ここ数シーズン、成し遂げてきたことは、世界のフィギュア界に影響を与え、(そのプログラムの模倣を生み)、彼らが世界のフィギュア界に刺激を与え、牽引してきたと言っても過言ではないからだ。世界選手権での(4回転の)失敗にも関わらず、高橋が世界ランク1位に輝いたことが、それを証明している。
 
 一番の罪は、織田復活のシナリオを書いた連盟にある。そして、それに乗った織田サイド、そして、高橋の”ひとを気づかい過ぎる性格”から予想される選択のことに思い至らず、このシナリオに簡単に乗ってしまったモロゾフにあると思う。
 伝え聞くところによると、モロゾフは、高橋のバンクーバーまでのプログラムの計画を立てていたということです。前回の世界選手権の4位という成績に、彼のコーチングに疑問を持ち、これでよかったのではという意見を散見しますが、私は、そのプログラムを切に見たかった!彼らが「白鳥」で成し遂げた、ヒップホップのさらなる進化を見たかった。それが見られないことが一番悔しい。そして、高橋とモロゾフの間の感情の行き違いを作った周囲に怒りすら覚えます。
 
 トリノの前年、浅田真央と同じ試合で、なかなか結果を出せなかった荒川静香のことを、当時のタラソワコーチが連盟に、「日本の連盟は(いつも浅田と同じ試合で荒川を競わせて)荒川のことを見捨てるのか!」と抗議したと聞きましたが、今の高橋サイドに、彼の言えないことを代言して、抗議してくれるひとはいないようです。何回も言いますが、「自国の1位選手の足を引っぱってどうするのだ連盟」と私は思います。

 分析して、(しぶしぶ)納得した意見を言うこと(=この現状を黙って肯定すること)が、いいことだとは、私には思えないのです。そして、織田選手サイドにとっても、この経緯は、これから全日本などでいっしょに闘うことを考えるとマイナスとしか思えません。織田のとなりに座るモロゾフを見る高橋選手のファンの複雑な心境を考えると、普通の神経なら、それがとても厄介な状況だと、今から容易に想像されますしね。今回の一件から浮び上がって来るのは、織田の”甘えと自己中な精神構造”です。正に、「無理が通れば道理引っ込む」としか言いようが無い。「無理」とは、この場合、ひとの気持ちや立場への思いやりの無さです。そしてその精神には、連盟やマスコミの彼への”特別扱い”(=実力や実績以上の過度な注目)が大いに関係していると私は思います。

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