飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

鎧が出来るまで その11

2009-08-21 09:26:15 | ハーネス(HG harness)

Dscf0010 バイアステープを縫い込めたら、次にファスナーを縫いこみます。

本体側を先に縫込み、次に、テール荷物入れの蓋の方にファスナーを縫いこみますが、ここで、何も考えずにファスナーを縫いこむと、まず、蓋外周とファスナーの長さが合わず、ファスナーがあまったり、あるいは、足りなくなったりしてしまいます。

そのため、私の場合は、先にファスナーの始まり部分と終わり部分を縫製してしまい、後は、外周にファスナーをめぐらせて、色鉛筆等で合わせマークを入れます。

そして、その合わせマークが合うように調整しながら、最後にはピッタリ、ファスナーと蓋外周の長さが合うようにします。

この技術はファスナー縫込みのときはしばしば使い、レインケースやハーネスのフロント部分のファスナーの縫込みの時も、私は使っています。

レインケースのメーカーによっては、両面テープで仮止めして縫製したり、ホッチキス等で仮止めしたりしながら縫製しているようですね。

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鎧が出来るまで その10

2009-08-19 18:35:01 | ハーネス(HG harness)

Dscf0009 次の工程は、縁にバイアステープを縫いこみますが、ここで登場するのがバインダー。

まず、バインダーをミシンに取り付け、そこにバイアステープを挿入します。

そして、バインダーの間に生地を挿入してミシンのペダルを踏めば、簡単且つきれいにバイアステープを縫製できます。

弊社のハーネスのバイアステープは、本体以外は全てこのバインダーにより縫いこまれています。

本体に縫いこまれているバイアステープは、その厚みから、特別なものが使用されています。

尚、このバインダーはいろいろな種類のものがあり、生地と生地をつなぎ合わせたり、テープを縫い込んだり等、あらゆる形状で縫込みが出来るものが市販されています。

身近なところでは、バテンポケットの筒、パラシュートのキャノピー部分の生地同士の縫い合わせなども、このバインダーが使用されています。

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鎧が出来るまで その9

2009-08-18 09:49:11 | ハーネス(HG harness)

Dscf0008 裁断した生地を縫製して、荷物入れの形を作ります。同時に、足が触れるプレート部分も縫製します。この部分には合板が内側に入り、剛性がしっかり保たれる構造になっています。

テール荷物入れは、このように形を形成しているプラスティック部や、合板のプレート部は簡単に抜きはずしが出来るため、長年の使用で変形しても、交換が出来ます。

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鎧が出来るまで その8

2009-08-17 09:34:37 | ハーネス(HG harness)

Dscf0003 プラスティック板の裁断が終わったら、次に、それを入れる「袋」の製作に入ります。

型にあわせてラインを描き、布を裁断して縫製に入ります。

この形を縫製すると、四角錐の形になります。

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鎧が出来るまで その7

2009-08-14 11:56:34 | ハーネス(HG harness)

Dscf0002 ここで本体の方はしばらく置いおいて、ハーネスの付属品の製造の方をご紹介します。

まずは、テールの荷物入れ。

この部品については、弊社は他社にない特徴を持っています。

他社の取っている方法は、プラスティック製を使ったり、グラスファイバーで作ったり、発泡剤で作ったり等していますが、どれも「型」が必用な方法であり、コストがかかります。

更に、型の値段が高いため、皆サイズが一つしかなく、後に形を変更することが困難です。

そこで考えたのが、この方法です。

市販のプラスティック板を、荷物入れの形に裁断し、それを曲げる方法。

袋状の物に突っ込んでしまえば、見事に整った形になり強度もあります。

丁度、紙コップが、実はとんでもない強度があるのと同じ理屈です。

この方法だと、形状の変更が容易なため、いろいろなサイズが作れ(弊社は3サイズあります)後に形状の変更も簡単に出来ます。

とても良い方法と思うのですが、他社はまだ使わない(気がついていない)様です。

写真はそのプラスティックを裁断したところ。

面白い形ですが、これを曲げるとテールの荷物入れになります。

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