飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

バカに出来ない!セールの折りじわ…。

2020-01-21 20:37:59 | ハング(hangglider)
ハンググライダーを長年乗っていると、どうしても避けられないのが、たたむときに生じるセールの折じわ…。

一見、何でもないようなこのセールの折じわですが、場所によっては、思いのほかグライダーの性能を下げてしまうものなのです!

今回は、この意外にバカに出来ないセールの折じわについてお話いたします!


翼の表面って、いろいろと奇跡が重なって、揚力を生むようにできています。

そう。奇跡が重ならないと、あれだけ効率よく揚力は生まれないのです!

そんな中でも、特に翼の上面の、最前部から一番盛り上がりの高い場所の形が重要!!

ここに、凸凹があると、著しく翼の効率を下げてしまうのです!

たとえば…。



上図のような場所にしわがあった場合…。

これって思いのほか、空気抵抗を生んでしまうんです!

しわの大きさはわずかなもの…。

しかし…。

このしわの存在が、まずは「空気の乱流」を生みます。

その結果、著しい揚力の減少を生みます。

その揚力の減少の結果、迎角を増やさざるを得なくなり、その迎角の増加が抵抗を生み出してしまうのです!

更に…。



上図の場所に深い折じわがあった場合…。

これはもう最悪です!

性能を下げるばかりか、グライダーのコントロールもおかしくなってしまうこともあるのです!

上図で示した場所の、滑らかさってとても重要なものなのです!

特に気を付けてあげたいのが下図…。



翼の中のルミラーが、癖がついてしまって内側に折れまがってしまった例…。

これの場合、とんでもないことになってしまいかねないのです!

特に、シングルサーフェイスの某機体の場合、結構このようなことになることが多いので、十分気を付けていないといけません!

心当たりのある方は、いま一度チェックしてあげてくださいね!









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